IoT/組込み向け OS「Ubuntu Pro for Devices」のバンドル販売とプリインストールサービスを開始
10年保証のセキュアOSを、エッジコンピューティングデバイス89機種にインストール
《この記事を要約すると・・・》
アドバンテックは、長期かつ安心してお使いいただけるOSとして、10年間のセキュリティアップデートを提供する「Ubuntu Pro for Devices」のにバンドル販売とプリインストールサービスを開始します。
現在、89機種のエッジコンピュータでプリインストールサービスを提供していますが、今後も対象機種の拡充に努めてまいります。
アドバンテック株式会社(TWSE:2395 東京都台東区、以下、アドバンテック)は、Canonical Group, Ltd.(以下:Canonical社)とオープンソースソフトウェアOSのライセンス契約を締結しました。これにより弊社のエッジコンピューティングデバイスを対象に、Canonical社が提供するIoT/組込み向けOS「Ubuntu Pro for Devices」のバンドル販売およびプリインストールサービスの提供を開始しました。
「Ubuntu」は、製造業など産業分野だけでなく、スマートシティやロボティクス、自動車などに導入されているエッジコンピューティングデバイスやエッジAIデバイスで多く採用されており、これまでにアドバンテックは「Ubuntu」をプリインストールしたデバイスの販売や、日本語によるサポート体制を提供してまいりました。その中、新たにリリースされた「Ubuntu Pro for Devices」は、10年間の長期サポートの提供に加え、ユーザーの一番の課題である“セキュリティ”が強化されており、アドバンテック製品をより安全かつ継続的にご利用いただけるOSとして取り扱いを開始しました。
アドバンテックは、バンドル販売に加え、既存の製品でもすぐにお使いいただけるようプリインストールサービスの提供を開始しました。現在プリインストールサービスの対象となるエッジコンピューティングデバイスは89機種ですが、今後ドライバーや自社の組込みユーティリティなどを適用し対象機種の拡充に努めてまいります。
アドバンテックは、組込み用OSの総合管理ツールとして「Advantech Power Suite」を無償で提供しています。「Advantech Power Suite」は、OS のカスタマイズと管理を強化するための包括的な機能を備えています。主要な3つのツールには、“ロックダウン ユーティリティ”、“OS 拡張ユーティリティ”、“ADV イメージ マネージャ”があり、これらのツールを活用することで、ユーザーはセキュリティ制御を強化や、高度な設定を管理、バックアップと復元が迅速に実行できます。
「Ubuntu Pro for Devices」プリインストールサービス対象エッジコンピューティングデバイス一覧
※2025年1月現在、89機種
産業用BOX PC |
AIR-150 / AIR-310 / AIR-500D / AIR-510 / ARK-1123C / ARK-1123H / ARK-1124C / ARK-1124H / ARK-1125C / ARK-1125H / ARK-1220L / ARK-1221L / ARK-1250L / ARK-2250L / ARK-2251 / ARK-3533 / ARK-3534 / ARK-7060 / ECU-4784 / ECU-479 / ECU-579 / EI-53 / IPC-220 / IPC-240 / ITA-260 / ITA-460 / ITA-580 / MIC-770V3W / UNO-127 |
---|---|
産業用マザーボード |
FE-R360 / AFE-R770 / AIMB-208 / AIMB-218 / AIMB-219 / AIMB-275 / AIMB-276 / AIMB-277 / AIMB-278 / AIMB-279 A1 / AIMB-279 B1 / AIMB-285 / AIMB-286 / AIMB-288E / AIMB-289 / AIMB-292 / AIMB-505 / AIMB-506 / AIMB-508 / AIMB-585 / AIMB-586 / AIMB-587 / AIMB-588 B1 / AIMB-707 / AIMB-708 / AIMB-787 / AIMB-788 |
サーバボード |
ASMB-610 / ASMB-622 / ASMB-788 / ASMB-815 / ASMB-816 |
シングルボード |
MIO-2360 / MIO-2361 / MIO-2363 / MIO-2364 / MIO-2375 / MIO-4370 / MIO-5152 / MIO-5154 / MIO-5272 / MIO-5354 / MIO-5373 / MIO-5375 / MIO-5377 / MIO-5377R / MIO-5391 / MIO-5393 / PCE-5033 / PCE-5133
|
コンピュータ オン |
SOM-5885 / SOM-5899 / SOM-5962 / SOM-6833 / SOM-6883 / SOM-6884 / SOM-7583 |
サイネージプレイヤー |
DS-410 / DS-450 |
「Ubuntu Pro for Devices」の4つの特長
① 強化されたセキュリティ
「Ubuntu Pro for Devices」は、25,000以上のセキュリティメンテナンスパッケージを提供し、システムの脆弱性から保護します。Livepatch機能により、システムを再起動することなく重要なカーネルパッチが適用されるので、ダウンタイムを最小限に抑え、システムの安定稼働を維持します。
Livepatchについて・・・詳しくは https://ubuntu.com/security/livepatch
② 10年間の安心サポート
「Ubuntu Pro for Devices」は一度のライセンス購入で、10年間の長期サポート(LTS)を提供します。これには「Ubuntu Classic LTS(Desktop)」と比べ10倍のセキュリティパッケージの提供が含まれており、パッチが自動で更新されるため常にシステムを最新の状態に保つことができます。
③ 効率的な管理ツール
「Ubuntu Pro for Devices」には、Landscapeというシステム管理ツールが含まれています。ユーザーは管理用のプラットフォームからシステムを管理・監視することができます。この管理ツールを使うと、単一のサーバーから最大40,000台のシステムの管理が可能であることから、大規模なシステムに最適です。
④ 最適化されたライセンス費用
ライセンス費用は、システムのプロセッサグレード毎に4段階で設定されており、お客様は最も適したプランをご利用いただけます。
▼ 提供バージョン
Ubuntu Pro for Devices 16.04 / 18.04 / 20.04 / 24.04
▼「Ubuntu Pro for Devices」の提供プラン別対応プロセッサ表
プラン |
対応プロセッサ |
---|---|
Base |
AMD : Kria SOM MediaTek : G350, G700, G1200 Qualcomm : QCM/S6430, QCM/S6490 |
Entry |
Intel : Atom, Pentium, Celeron |
Value |
Intel : Core i3, i5 Qualcomm : QCM8550 |
High End |
Intel : Core i7, i9, Xeon |
▼「Ubuntu Pro for Device」と「Ubuntu Classic LTS」の機能比較表
※アドバンテックは「Ubuntu Pro for Device」と「Ubuntu Classic LTS」を販売しています。
機能 |
Ubuntu Pro for Device |
Ubuntu Classic LTS |
---|---|---|
インストールデバイス |
特定組込み用途向け |
全般 |
Ubuntu Main リポジトリー |
10年間の自動配布 |
5 年間の自動配布 |
Ubuntu Universe リポジトリー |
10年間の自動配布 |
ユーザーへの配布なし |
リアルタイム カーネル保守 |
対応 |
- |
Landscapeによる、大規模な |
10年間 |
- |
Livepatch |
クリティカルで深刻度の |
- |
NIST認定のFIPS暗号化 |
対応 |
- |
価格プラン |
プロセッサ毎に4つの |
単一プラン |
※ 本リリースに記載されている会社名、サービス名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 本商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
▼ 関連プレスリリース
●2024/8/2 発表:アドバンテック本社
「Ubuntu Pro for Devices for Industrial IoT and AI」
●2022/4/2 発表:
CanonicalとUbuntuプリインストールモデル展開で協業
●2022/12/20 発表:
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