人口減少社会におけるまちづくり~都市とSDGsの関わり 鹿児島高専が大学・教育委員会と連携した生涯学習講座

SDGs 地域から私と世界を変える17章 ニューライフカレッジ霧島「隼人学」

 鹿児島工業高等専門学校(鹿児島県霧島市 校長:氷室昭三 以下「鹿児島高専」)と志學館大学(鹿児島県鹿児島市)・教育委員会(鹿児島県霧島市)との連携講座 ニューライフカレッジ霧島「隼人学」(第8回)を令和4年1月8日(土)に開催しました。本講座は「SDGs(持続可能な開発目標)」をメインテーマとしています。 
 鹿児島高専都市環境デザイン工学科 内田一平准教授が講師を務め、「人口減少社会におけるまちづくり」をテーマに講演を行いました。特にSDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」への1つの答えとしてコンパクトシティ構想を事例に上げて、自分たちの住んでいる街の取り組みを交えながらの具体的な説明がありました。今後、自分たちの住んでいる街が様々な課題をどうクリアして「まちづくり」を行っていくべきなのかという講義が行われ、受講者はみな真剣に聴き入っていました。

真剣に講義を聴く受講者真剣に講義を聴く受講者


ニューライフカレッジ゙霧島「隼人学」とは
 ニューライフカレッジ霧島「隼人学」は志學館大学、霧島市教育委員会と鹿児島高専が協力して開催する生涯学習講座で、平成12年度から実施しています。毎年テーマを設定し、私たちの地域を南九州という広い視野と多角的な視点から発掘しつつ学び、地域でより豊かに生き発展させるために生かし、未来に繋いでいこうとする地域学となります。
 令和3年度は、「地域から私と世界を変える17章(前編)」をテーマとして、地域の未来づくりが世界をよりよいものに変えることにも繋がっていることをSDGs(持続可能な開発目標)の17ある目標を手がかりに学んでいきます。

令和3年度 第8回ニューライフカレッジ゙霧島「隼人学」の内容
 世界中で起った急激な都市化は、都市の成長過程で様々な問題を引き起こしました。「産業化に由来する経済的貧困とスラム問題」、「大都市の過大・過密問題」と「農村の過小・過疎問題」、その他環境破壊や交通・道路問題、コミュニティ放棄化等の様々な要因による都市衰退化が起こりつつあります。都市とSDGsの関わりから考えると、都市には気候変動によりもたらされる極端な災害発生から都市住民の生命を守る強靭さが求められています。
 SDGs目標11への一つの答えとしての「コンパクトシティ&ネットワーク」は、日本国内で発生している諸問題を解決しながら持続可能な都市を構築することです。目指している市街地像としては、中心部に医療・福祉・商業などの施設を誘導し、交通環境を整えて公共交通機関と徒歩により自動車がなくても生活できるまちづくりを行うことであるという講義でした。
 受講者からは「今後大幅に人口減が予想される中でのまちづくり等あまり具体的に考えたことはなかったが、今回の講義でいろいろ深く考えるきっかけとなりました。」「人口増減によって済む環境が変化して都市部と地方との格差が広がる。そのことによる都市・地方の問題が新しく発生する流れがよくわかった。」「出生人数が減少している現在、都市への人口集中に不安を覚えます。地方に若者の意識が向くようなまちづくりをしていかなければいけないと強く思います。」等の感想が寄せられました。講義終了後は質疑応答も活発に行われ、非常に有意義な講座となりました。

登壇者プロフィール

内田一平准教授内田一平准教授


講  師:内田一平氏(鹿児島高専都市環境デザイン工学科准教授)
     1995 長岡技術科学大学卒
     1997 長岡技術科学大学大学院修士課程修了
     2000 鹿児島高専赴任
     2001 長岡技術科学大学大学院博士課程修了
研究分野:都市計画が専門。鹿児島県や鹿児島市・霧島市でまちづくりの各種委員を務めている。

鹿児島高専について

鹿児島高専鹿児島高専


所在地:鹿児島県霧島市隼人町真孝1460-1
校長:氷室 昭三
設立:昭和38年4月
URL:http://www.kagoshima-ct.ac.jp/

教育理念
・幅広い人間性を培い、豊かな未来を創造しうる開発型技術者を育成する。
・教育内容を学術の進展に対応させるため、また、実践的技術の発展のため、必要な研究を行う。
地域貢献の基本方針
(1) 地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握に努め、地域が必要とする取組みや地域に実りある結果を
もたらす活動を推進する。
(2) 産学官連携活動及び地域企業や機関等に対する技術開発支援等を集約的に推進するための組織を設置する。
(3) 教職員及び学生は、地域社会の一員として、地域住民や団体、自治体、他の教育機関等との相互協力に努め、地域社会との共生を図る。

 
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
鹿児島工業高等専門学校 総務課企画係
TEL:0995-42-9020
e-mail:kikaku@kagoshima-ct.ac.jp

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会社概要

URL
https://www.kosen-k.go.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都八王子市東浅川町 701-2
電話番号
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代表者名
谷口 功
上場
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資本金
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設立
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