トライト、「60歳からの介護従事者の働き方に関する調査」を実施

介護事業所の採用課題に対する提言発表

医療・介護・保育分野を中心とする人材サービスとデジタルソリューション等の事業を提供する株式会社トライト(東京本社:東京都品川区、大阪本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:笹井 英孝)は、60歳以上の介護従事者を対象とした働き方に関する調査を実施いたしました。

調査の結果、8割弱が60歳以上で新たに介護職としての仕事をスタートし、9割弱が今後も働き続ける意欲を持っていることが明らかになりました。介護業界で人手不足が深刻化する中、介護事業所では若手人材や外国人材の採用に関心が高まっていますが、健康で働く意欲が高い60歳以上のシニア世代※1に対する採用側の意識を変えていくことで、介護業界の人手不足解消の大きな一歩になると考えています。トライトグループでは、国内の介護事業所の採用課題に対し、シニア世代の雇用を提言する※とともに、初めて介護職に挑戦する方々へのリスキリング支援も展開することで、人手不足の解消に貢献してまいります。

※1:本リリースでは、60歳以上を「シニア」と定義しています。

※2:介護事業所の採用課題に対する提言は、本リリースの最後に掲載しております。

■調査背景
国民の5人に1人が75歳以上となる「2025年問題」の年に突入し、介護業界においては人手不足がさらに深刻化していくことが予測されています。一方、総務省によると65歳以上の就業者数は20年連続増加傾向にあり、「医療・福祉」分野では、その就業者数が10年前と比較して約2.4倍に増加しています※3。そこで、シニア世代の担い手が増えている「医療・福祉」分野より、介護従事者を対象とした60歳からの働き方に関する調査を実施しました。

■調査結果サマリー

<60歳以上の介護従事者>

・8割弱が60歳以降に介護職の仕事を始めている。

・半数以上が介護職として仕事をする理由に「生きがい、やりがい」「社会貢献」「健康維持」「人との繋がり」等、内発的動機を挙げている。

・9割弱が今後も働き続けたいと考えており、そのうち8割以上が71歳以降も働き続ける意欲を持っている。

■調査概要

エリア  :全国

調査対象 :60歳以上の介護従事者※4

サンプル数:267人

調査期間 :2024年11月18日~11月21日

調査方法 :インターネットリサーチ

調査協力 :株式会社マーケティングアプリケーションズ「Surveroid(サーベロイド)」

■調査結果

8割弱が60代から介護の仕事を始めたと回答

介護の仕事を始めた時期は「20代」が2.2%、「30代」が1.1%「40代」が4.5%、「50代」が17.2%、「60代」が58.8%、「70代」が16.1%と、60代以降から始めた人が全体の8割弱を占めました。シニア世代の新たなキャリアとして、介護職が選ばれていることが伺えます。

半数以上が仕事をする理由として「生きがい・やりがい」「社会貢献」「健康維持」「人との繋がり」等、内発的動機を選択

仕事をする理由として、「生計維持」が30.3%、「自由に使える収入を得る」が15.0%と、およそ半数が収入を目的とする一方、「生きがい・やりがい」が22.5%、「社会貢献」が11.2%、「健康維持」が10.5%、「人との繋がりをつくる」が10.1%と、半数以上が内発的動機によることが伺えました。さらに、「働きがい」を感じるときについては「感謝されるとき」が最も高く36.7%、次いで「達成感を感じられるとき」が17.2%、「社会や人と繋がりが持てたとき」が13.5%と続きました。仕事を通じた自己成長や周囲の人との繋がりを「働きがい」と感じている人が多いことがわかります。

9割弱が今後も働き続ける意欲を持つ

就労意欲について聞いたところ、今後も働き続けることに「はい」が85.8%、「いいえ」が3.0%、「どちらでもない」が11.2%と、9割弱が働き続ける意欲を持っていることがわかりました。何歳まで働きたいかについては、「71歳~75歳」が52.8%、「76歳~80歳」が21.4%、「81歳~100歳」が1.3%、「生涯現役」が6.1%と、約8割が71歳以降も働き続けたいと回答しています。また、今後も働き続けたいと回答した人のうち、今と同じ職種で働き続けたいかについて、「はい」が77.7%、「いいえ」が4.4%、「どちらでもない」が17.9%となり、約8割が今後も介護職として勤務する意欲があることが伺えます。

【トライトによる課題と提言】

介護業界における人手不足がより深刻化する中で、世の中では外国人材への期待も大きいですが、言語の壁や支援制度の充実等ハードルは低くありません。一方、本調査からも分かるように、日本人の60歳以上のシニア世代においては、介護業界で働く意欲が高く、実際60歳から新しくスタートし、活躍している人も多くいます。人口の多さ(60-69歳で約1,500万人、60-79歳で約3,000万人※5)や、子育てから離れ、親の介護が身近になる世代としても、この世代が介護業界における人手不足に大きな役割を果たせる可能性を持つと考えられます。

しかしながら、介護現場に目を向けると「60歳以上でも採用したい」という介護事業所は限定的であり、ここには解消できる要素が多くあります。介護事業所や業界団体が健康で働く意欲の高いシニア世代の雇用に目を向けること、また、それを国や自治体が支援すること等が極めて大きな人材不足解消のテーマになると思われます。

※3:総務省「統計からみた我が国の高齢者」(令和6年9月)参照

※4:介護福祉士、ケアマネジャー等の資格の有無に限らず、介護現場で従事する職種

※5:総務省統計局「人口推計 2025年(令和7年)2月報」参照 

【株式会社トライトについて】

株式会社トライトは、「医療福祉を中心とするエッセンシャル産業が抱える課題の解決に挑み、誰もが幸せに暮らせる未来を創造する。」をパーパスに掲げ、人材サービス及びデジタルソリューションの提供を通じて医療福祉従事者が働きやすい職場環境の構築を目指しています。主軸の人材紹介事業においては、人手不足が深刻化する地方への展開に注力し、キャリアアドバイザーによるコンサルティングサービスを提供しています。また、新規事業であるダイレクト・リクルーティングサービスや、ICT推進による医療福祉現場の生産性向上のための取り組みも強化しています。引き続き、より良い未来に向けて新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。

https://tryt-group.co.jp

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会社概要

株式会社トライト

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URL
http://tryt-group.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー17階
電話番号
03-5436-7670
代表者名
笹井英孝
上場
東証グロース
資本金
1000万円
設立
2004年11月