高感度CMOSイメージセンサーを搭載　気管支ビデオスコープ「BF-H1200」「BF-1TH1200」を発売

低ノイズハイビジョン画質によるスムーズな検査・処置をサポート

オリンパス株式会社（取締役 代表執行役 社長兼CEO:竹内 康雄）は、気管支ビデオスコープ「BF-H1200」、「BF-1TH1200」を2021年2月16日（火）から国内で発売します。

本製品は、口から挿入して肺や気管支を観察・診断する際に使用するスコープで、主に肺がんなど病変の診断や喀痰（かくたん）吸引、気管支内の異物除去などに用いられます。
今回発売する「BF-H1200」は、スコープ先端外径の細径化、鉗子チャンネル※1の拡大、画質向上のすべての性能を向上させた検査から処置まで幅広く使用できる汎用モデルです。また「BF-1TH1200」は、より幅広い処置に対応したモデルです。従来品※2と比べ、ハイビジョン画質化、また鉗子チャンネル径を維持したままスコープ先端外径の0.1mm細径化により、スムーズな処置をサポートします。
※1　内視鏡に挿入した処置具を、内視鏡の先端部から出すための穴。
※2　気管支ビデオスコープ OLYMPUS BF-1TQ290

▪発売の概要

販売名	発売予定日
気管支ビデオスコープ OLYMPUS BF-H1200 気管支ビデオスコープ OLYMPUS BF-1TH1200	2021年2月16日

▪主な特長
1．高感度CMOSイメージセンサーにより、低ノイズハイビジョン画質の実現（BF-H1200、BF-1TH1200）
2．スコープ先端外径の細径を維持しつつ、鉗子チャンネルの0.2mm拡大により、吸引性能の向上に寄与
（BF-H1200）
3．鉗子チャンネル径を維持しつつ、スコープ先端外径を0.1mm細径化（BF-1TH1200）

気管支ビデオスコープ OLYMPUS BF-H1200

気管支ビデオスコープ OLYMPUS BF-1TH1200

製造販売元はオリンパスメディカルシステムズ㈱です。

▪発売の背景
近年増加している呼吸器疾患に対し、気管支内視鏡は患者さんにとって低侵襲な検査、処置を行う機器として広く普及しています。それぞれの疾患に対し、より患者さんの負担が少ない検査、処置を行うため、高画質、スコープ先端外径の細径化、鉗子チャンネル径の拡大といったスコープ性能の向上が求められています。また社会環境の変化に伴い、医療現場では検査の効率化や、術者の負担軽減が重要視されています。
当社はこのような背景を受け、検査から処置まで幅広く使用できる汎用モデルの「BF-H290」と「BF-Q290」を、また処置用モデルの「BF-1TQ290」を提供してきました。今回、より術者のニーズに応えるため、汎用モデルである「BF-H290」と「BF-Q290」のそれぞれの特長を兼ね備えた「BF-H1200」と、処置用モデルの「BF-1TQ290」の性能をより向上させた「BF-1TH1200」を開発しました。

▪主な特長の詳細
1．高感度CMOSイメージセンサーにより、低ノイズハイビジョン画質の実現（BF-H1200、BF-1TH1200）
高感度CMOSイメージセンサーの採用により、ノイズが低減されたハイビジョン画質を実現しました。これにより、さらに質の高い観察をサポートします。

 

 

2．スコープ先端外径の細径を維持しつつ、鉗子チャンネルの0.2mm拡大により、吸引性能の向上に寄与（BF-H1200）

従来品「BF-H290」のスコープ先端外径と比較して、1.1mmの細径化を図りました。一方、従来品「BF-Q290」と比較して、高画質化を実現しながら同等のスコープ先端外径を維持しました。また従来品2機種の鉗子チャンネル径と比べ、0.2mm拡大させることで、処置具を挿入した状態でも、痰や血液などの短時間での吸引をサポートします。（以下、表1参照）

スコープ先端比較 左：BF-H1200　　右：従来品（BF-H290）

表１　BF-H1200、従来品（BF-H290／BF-Q290）

3．鉗子チャンネル径を維持しつつ、スコープ先端外径を0.1mm細径化（BF-1TH1200）

処置用に適した3.0mmの鉗子チャンネル径を維持したまま、従来品「BF-1TQ290」と比べスコープ先端外径を0.1mm細径化しました。幅広い処置具の使用を担保し、スムーズな処置をサポートします。（以下、表2参照）

 

表2　BF-1TH1200、従来品（BF-1TQ290）

本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

オリンパスの内視鏡事業について 
オリンパスの内視鏡事業は、医療分野における革新的な技術と製造技術で医療従事者のみなさまとともに歩んでまいりました。診断そして低侵襲治療において、より良い臨床結果を生み、医療経済にベネフィットをもたらし、世界の人々の健康やQOL向上に貢献してまいります。1950年に世界で初めてガストロカメラを実用化して以来、オリンパスの内視鏡事業は成長を続けており、現在では、軟性内視鏡、硬性鏡、ビデオイメージングシステムから、システムインテグレーション、修理サービスに至るまで、様々な製品・サービスで医療に貢献しています。詳しくは　www.olympus.co.jp/　をご覧ください。