どうして認知症は、症状が軽度の人でも重度のように扱われ、あらゆる行動を制限されるのか。認知症の「誤解」を「理解」へ【#CHANGE認知症】
人権週間の初日 12/4に、当事者たちの声により「誤解」を「理解」へ変える映像を公開!
多くの人は「認知症の人が一人でお出かけすることは危険」と感じているのではないでしょうか。しかし、認知症と診断された6割以上もの方は「誰かが注意すれば ひとりで生活できる」というデータ※1もあります。
トヨタ自動車株式会社(以下トヨタ)は、多くの人がもつ認知症への「誤解」を「理解」に変えることで、症状が軽度にも関わらず移動を制限されている人たちの状況を変えようと「認知症の『誤解』を『理解』へ」を12月4日(水)に公開します。
アルツハイマー型認知症を「聞いたことがある」と答えた人は87.8%
症状を「よく理解している」と答えた人はわずか6.1%
認知症と診断された家族や親族がいる人でさえ「良く理解している」は14%にとどまる※2
視力が0.8になった人に無理やりキツイ度数のメガネをかけると、逆に症状が悪化する
しかし認知症では、症状が軽度でも一律に重度のように扱われる実態がある
社会参画することが、認知症の進行を遅らせることに有効ともいわれています。症状が軽度の方はまだまだ社会で活躍できる可能性もあります。しかし認知症への理解不足から、道に迷うかもしれないからと「外出を禁止」したり、本人のためを思って「財布を持たせないようにする」など、本人の意思とは関係なく、周囲の人が管理や制限を始めてしまう実態があるのです。
正しい知識を持つことが、多くの認知症当事者たちの支えになる。そのことを知っていただくため、実際に当事者の方々に、診断されたときの不安や周囲の変化、家族の理解が得られたことで起こった変化を映像で紹介していきます。
一般的に認知症は高齢の方に起こりやすいとされています。しかし30代や40代で発症する若年性認知症も、日本には3.57万人※3いると推計されています。家族だけでなく自分自身も含め、いつ誰が当事者になるか分からないからこそ、誰もが安心してお出かけを楽しめる社会のために、誤解を理解に変えることが必要だと考えました。
※1「令和4年度認知症高齢者数等の分布調査報告書」東京都福祉保健局より算出
※2 ライフネット生命調べ(調査実施時期 2024年8月)
■「認知症の「誤解」を「理解」へ」について
認知症の当事者たちが、診断されてからの周囲の変化や、当時の想い、さらには家族の支えに対する感謝を手紙にしたためました。「忘れっぽいけど工夫すればいろんなことができる」など、いくつものリアルな本音が語られます。
いつか自分自身が診断されたらどうなのか、家族が診断されたらどう接するべきなのか、あなたの視点に置き換えながらご覧ください。
動画公開日:2024年12月4日(水)
URL: https://youtu.be/VpQbdIi-N74
■トヨタの取り組み
認知症に関する機器は「家族の負担軽減」を目的としたものが多く、「本人の自由な移動」をサポートするものはほとんどありませんでした。
そんな状況に違和感を持ったトヨタの社員が、軽度の認知症当事者が安心してお出かけできるように、誰でもかんたんに使える徒歩ナビ「ツギココ」の開発を進めています。
腕時計のようなウェアラブルデバイスで、事前にルート設定すればワンタッチで案内開始。ナビ画面はシンプルな矢印で、曲がり角に近づくと振動&音声で教えてくれます。
全国の100人以上の当事者に実証実験に協力いただき、発売へ向けてアップデートを繰り返しています。
▼ツギココの紹介はこちら
https://toyotatimes.jp/series/series_mobilityforall/004.html
■過去の「#CHANGEトヨタのサステナビリティ」プロジェクト
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