二風谷アイヌクラフトプロジェクト 一般公募した4名のクリエイターとアイヌ工芸作家の協同による商品開発 2022年2月4日(金)より発売

北海道沙流郡平取町二風谷エリアに受け継がれてきたアイヌの伝統文化や技術を活かした新たなモノづくりをおこなうプロジェクト

株式会社ワンオー

アイヌ文様を掘り込んだ万年筆、ボディバッグ、ツボ押し、晴雨兼用折りたたみ傘、ベルト・・・地元工芸家×公募クリエイターのコラボレーションにより、現代のライフスタイルを意識した、暮らしにとけこむアイヌ文化を発信します 。https://www.nibutani-ainucraft.com/
  北海道沙流郡平取町にある二風谷(にぶたに)は、現在もアイヌの伝統が色濃く残る地域として知られています。かつてのアイヌの集落をイメージしてつくられた「二風谷コタン」では、文化継承の拠点としてのチセ(伝統的家屋)の復元のほか、暮らしに関わる生活民具や儀礼に用いる祭具の複製など、アイヌの暮らしを次代に伝えつなげる取組が行われています。コタン近くの工芸家の工房では、日常的に伝統工芸品が制作されています。イタ(盆)などの木彫にみられるアイヌ文様の一つ「ラㇺラㇺノカ」(魚のウロコの形を模したもの)は、二風谷の特徴的な文様として受け継がれています。

  平取町二風谷のアイヌ工芸の伝統を未来につなぐことを目的に、平取町アイヌ文化のブランド化推進事業として、2020年10月に始動した「Nibutani Ainu Craft Project(二風谷アイヌクラフトプロジェクト)」。脈々と受け継がれてきたモノづくりの精神を大切に守り、伝統のアイヌ工芸品を丁寧につくり続けながらも直面している「商品社のライフスタイルや価値観の多様化に即した商品の不足」や「人材・後継者不足」という課題の解決のために、コシノ ジュンコ氏を総合デザインディレクターに迎え、4名の公募クリエイター地元工芸家の協同による商品開発を行ってきました。
  2021年度は、「暮らしにとけこむアイヌデザイン」をテーマに商品を開発。現代のライフスタイルを意識した、暮らしにとけこむアイヌ文化を発信します。このたび商品が完成し、2月4日(金)より、公式オンラインショップのほか、EQUALAND SHIBUYA(東京都渋谷)でのポップアップショップを皮切りに販売していきます。

テーマ「暮らしにとけこむアイヌデザイン」(5チーム、6アイテム)
このたび商品が完成、2月4日(金)より、公式オンラインショップのほか、EQUALAND SHIBUYA(東京都渋谷)でのポップアップショップにて販売していきます。
 
  • テーマ「暮らしにとけこむアイヌデザイン」(5チーム、6アイテム)
『inuye(イヌイェ)』アイヌ 文様を掘り込んだ万年筆

原田 元輝(プロダクトデザイナー)
貝澤 守(アイヌ工芸作家)

【商品/商品名】万年筆/inuye(イヌイェ)
Inuyeはアイヌ語で「彫る、彫刻する、書く」を意味します。
【商品内容】アイヌ工芸の一つ「マキリ」に彫刻されるアイヌ文様を施した万年筆。二風谷のアイヌ工芸家 貝澤守が描く伝統的なアイヌ文様を施したナチュラル、二風谷アイヌの伝統的な彫りの一つ「ラㇺラㇺノカ(鱗彫り)」を元にクリエイターの感性でアレンジを施したホワイトの2色で展開。
【コンセプト】アイヌ工芸の象徴の一つ「マキリ」でも大事にされてきた、贈る・受け継ぐ文化を万年筆に込める。万年筆の機能と情感性に精神的な信仰を刻んでいます。
男性が好きな女性にプロポーズでプレゼントしたマキリのように、この万年筆が人から人へ想いが伝わっていくモノになってくれたらという想いを込めました。
アイヌの工芸品が、日々の生活の中で使われるもの、身近に存在するものになることで、文様が伝える意味・歴史(魔除け、命への畏敬の念)が人の生活に馴染む事を願います。
【販売価格】22,000円(税込)※箱入り

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『RATA (ラタ)』ボディバッグ

今福 弘樹(プロダクトデザイナー)
尾崎 友香(アイヌ工芸作家)

【商品/商品名】ボディバッグ/RATA(ラタ)
アイヌ語の「rataskep(ラタシケプ)」から名付けました。「混ぜ物」を意味します。
【商品内容】アイヌの伝統工芸「カパラミプ」に使用される切伏刺繍から着想を得て、様々な柄の生地を重ね合わせた上から刺繍を施し、現代的な柄に再構築した生地を使ったボディバッグ。アイヌ工芸家尾崎友香氏が刺繍を施した「マスターピース」作成し、そこから生地化、製品を制作しました。試作品ではボディバッグのほかバケットハット、ドキュメントケースも制作しました。今回の商品化ではボディバッグのみとなりましたが、今後は様々なファッション雑貨へ展開していくことを目指しています。
【コンセプト】二風谷アイヌの伝統文様を、現代の生地で再構築し新たなデザインに昇華させ展開する、ファッション雑貨。アイヌの伝統工芸であるカパラミプは、木綿地に当時交易で手に入れた貴重な布などをシンメトリーに配置し、切伏刺繍を施した着物です。これを異文化がミックスされたファッションであったと捉え、この技法を用いて、ヴィンテージの生地や外国で作られた生地を現代的な感覚で再構築し、ファッション雑貨に落とし込みました。魔除けなどの過剰な意味合いをつけられがちなアイヌ文様ですが、もっとシンプルに魅力的なデザインとして、日々の装いのアクセントになって欲しいという思いを込めて制作しました。
【販売価格】7,095円(税込)

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『kewotne(ケウォッネ)』つぼ押し

川村 真優香(東京藝術大学大学院在学)
貝澤 太一(アイヌ工芸作家)

【商品アイテム/商品名】つぼおし/kewotne
(ケウォッネ)アイヌ語で「体調が回復する」という意味。
【商品内容】二風谷に自生するハンノキを使用したつぼおし。アイヌ工芸作家 貝澤太一氏が一つ一つ木の形に合わせて制作、木彫を施しています。
【コンセプト】触ってほぐせるアイヌの工芸
アイヌの民具である赤ちゃんのおしゃぶり『テクコクペ』に着想を得て、現代の暮らしに溶け込む癒しグッズ[つぼおし]としてリデザインしました。木材は、実際の『テクコクペ』と同じハンノキを使用しています。ハンノキはアイヌ語で「ケム(血)、ネ(なる)」=「ケネ」と呼ばれ、「血となり薬となる」と言われており、まだ抵抗力のない赤ちゃんが「ケネ」をなめたりかじったりすることで、強く健康に成長してほしいという願いが込められています。
そのような『テクコクペ』から生まれた本製品が、忙しいあなたの日常に寄り添えるアイテムになれればという想いで制作しました。
【販売価格】4,400円(税込)
※1点ずつ手づくりのため、形状や文様はすべて異なります。ご留意ください。

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『Apunno(アプンノ) 』晴雨兼用折りたたみ傘

白柳 緋里(京都市立芸術大学在学)
原田 祥吾(アイヌ工芸作家)

【商品アイテム/商品名】晴雨兼用折りたたみ傘/Apunno
(アプンノ)アイヌ語で「気をつけて」という意味。
【商品内容】アイヌの工芸品のひとつである「イタ」(平たい木製の盆)の彫刻から着想を得た文様を施したアクリル製の持ち手に、アイヌの民具である花ゴザのチタラペ柄を施した晴雨兼用の折りたたみ傘。
【コンセプト】晴れの日も雨の日も、アイヌ文様があなたを守る木彫りや刺繍でアイヌ文様を施す際に、つかう人の健康や安全を想いながらつくるアイヌ工芸のこころを伝えています。
【販売価格】6,050円(税込)
※持ち手部分は、アイヌ文様を施した木彫のものもあります。
※その場合は、傘生地の色をお選びいただき、製作に1ヶ月程度いただきます。

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『Iram no(イラㇺノ)』ベルト

川村 真優香(東京藝術大学大学院在学)
柴田 幸宏(アイヌ工芸作家)

【商品アイテム/商品名】ベルト/Iram no(イラㇺノ)
アイヌ語で「一緒に、ともに、同時に」という意味。
【商品内容】アイヌの伝統工芸の一つ「アットゥㇱ」と北海道産のエゾシカを使ったベルト。オヒョウという樹皮からつくられるアットゥㇱは、耐水性に優れ、使用するごとに手なじみが良くなり独特な風合いを楽しめる。
【コンセプト】いつも一緒に。時を重ねて、ともに深まる。
本製品は、アットゥㇱ織の性質を活かし、長く使うことで風合いの変化を楽しんでいただけるよう北海道産のエゾシカ革とともにベルトにしました。商品名のIram noの意味にあるように、日々をともに過ごしながら、あなたとともに深まっていきたいという思いを込めて制作しました。
【販売価格】35,640円(税込)
※写真はファーストサンプルです。
※本製品は、剣先が25㎝長くなります。

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◆二風谷アイヌクラフト
https://www.nibutani-ainucraft.com/

こちらの商品の販売場所:
◆二風谷アイヌクラフトECサイト
https://shop.nibutani-ainucraft.com/
◆“つくって・出会って 二風谷アイヌクラフト”ポップアップショップ
■会期:2022年2月4日(金)~2月27日(日)11:00~21:00
■場所:EQUALAND SHIBUYA (イコーランド シブヤ)
(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F )
https://equaland.com/equaland_shibuya/


◆参考資料◆
■二風谷のアイヌ文化について
北海道沙流郡平取町にある二風谷は、アイヌ語で「ニプタイ(木の生い茂るところ)」という意味をもつ地域です。太平洋側の⽇高地方に位置し、⽇高最長の大河・沙流(さる)川流域の谷あいに、まちが広がっています。はるか昔、沙流川のほとりにオキクルミというカムイ(神)が降臨し、⼈々に狩りのしかたや道具の作りかたなど、生活文化を教えたという言い伝えがあります。
そのため、この地にはアイヌの伝統がいまも色濃く残されており、木彫、織物などの手工芸品を中心に、伝統技術が受け継がれてきました。
現在は、かつてのコタン(集落)が再現され、活動の拠点としてチセ(伝統的家屋)などの復元と、暮らしの関わる生活民具や祭具の複製など、アイヌの暮らしを伝えつなげる取り組みが行われています。
この二風谷に継承された伝統技術でつくられるアイヌ工芸品には、木彫、織物、刺繍などの手工芸品があり、暮らしを育んできた沙流川流域で発展し、この地域をならではな特徴が見られます。また平取町では、レーザー加工機、UVプリンターを導入した取り組みが始まっています。これらの機器を用いることで従来にないものづくりが可能になり、二風谷らしさをもつ新たな商品開発が期待されています。

■二風谷のアイヌ工芸品について
二風谷の代表的な伝統工芸としての「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥㇱ」があります。これらは2013年、経済産業大臣の「伝統的工芸品」に北海道で唯一指定されました。

「二風谷イタ」
沙流川流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状の盆。
モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、ラㇺラㇺノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、沙流川地方に伝えられている彫り方です。

「二風谷アットゥㇱ」
沙流川流域の森が育むオヒョウ等の樹皮の内皮から作った糸を用いて機織りされた反物。二風谷アットゥㇱは、特に糸に撚りをかけることが特徴と言われています。水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類希な強靱さと独特な風合いがあります。着物、半纏、帯、小物等に使用されています。

◆表記に関して
二風谷アットゥㇱのシ、
ラㇺラㇺノカのム、
ニプタイのプ、
ラタシケプのシとプ、
カパラミプのプ、

テクコクペのク、

オキクルミのル
は小文字で表現します。


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企画:株式会社ノーザンクロス
ディレクション:株式会社ワンオー

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会社概要

株式会社ワンオー

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URL
https://one-o.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区神宮前6-31-15 マンション31 #7A
電話番号
03-5774-1420
代表者名
松井智則
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年03月