Beyondノンアル時代に向けた自社のあり方と事業ポートフォリオの見直しに好機

2050年に世界の酒類消費量は最盛期の2分の1の市場規模になると予想、一方で酒類が提供していた価値が創る市場(派生市場)は一層拡大の見込み

ローランド・ベルガー

欧州最大級の経営戦略コンサルティングファームである株式会社ローランド・ベルガー(以下、ローランド・ベルガー)は、世界の酒類市場について分析し、業界における7つの未来像を企業に求められるアクションと共に詳しく紹介したレポート「アルコールビジネスの未来~アルコール市場成熟と共に出現する新たなビジネス機会~」を発表しました。

酒類市場は、国内では1999年をピークに縮小傾向にありますが、海外では北米・欧州・中国市場の安定成長に南米・東南アジア等の急成長が加わり、足許では拡大しています。しかし、海外市場においても、若年層を中心とした酒離れ(ソバーキュリアス層の増加)や、アルコール規制の強化等の影響により長期的には縮小に転じ、本レポートでは、2050年に世界の酒類消費量は最盛期の2分の1の市場規模になると予想しています。

一方、アルコールビジネスには、リラックス効果や食の喜びの向上、人間関係深化といった酒類が提供していた価値が創る市場がありますが、本レポートでは、この派生市場は拡大していくと見込んでいます。今後は、酒類代替品の出現のみならず、デジタル、素材、ゲノム編集、生物学や脳科学など、あらゆる技術革新による後押しが予想されます。

本レポートでは、以下の7つのアルコールビジネスの未来像と企業に求められるアクションを提起しています。

1.2050年に世界の酒類消費量は1/2となる

短期的には需要の伸びは見られるも、嫌酒トレンドの拡大、広がるソバーキュリアス、規制の強化から、最終的には大幅に市場が縮小

2.ラグジュアリーブランドが高価格帯市場を牽引する

市場が二極化する中で、自社ブランド群の価値を引き上げるラグジュアリーブランドの成否が勝負を分けるようになる

3.プレイヤーはTop 5/DAO/高付加価値OEMに集約される

寡占化が進む一方、著名な個人が前面に付加価値の高い商品を生むDAO、それらをVC横断で支援する高付加価値OEMが主力事業形態になる

4.フェイクアルコールがアルコールを代替する

高揚感やリラックス感を得る事が出来つつ、身体への悪影響が少ないフェイクアルコールが既存アルコールを代替していく

5.あらゆる情報を組み込んだ高次元ペアリングが進む

飲食素材の開発、味覚受容の研究が進み、単なる飲食品の組合せに加え、外部環境や健康状態・遺伝的体質等がペアリングに組み込まれる

6.水を制するものが、酒類・飲料ビジネスを制する

世界的な水不足の深刻化が想定される中、酒類・飲用メーカーは水源獲得に加え、農業領域や灌漑システムへの関与拡大が求められる

7.発酵技術の深化が新たな収益源になる

発酵技術の幅広い適用への期待が高まり、中でも代替タンパクやバイオエネルギーへの活用が既存ビジネスの成長と共に、新たな収益源となる

ローランド・ベルガーは、酒類および派生市場の事業環境・プレイヤーの重要な構造変化を捉え、アルコールビジネスに携わるお客様の目指すあり方と事業ドメインの再定義という課題にも対応しながら、ご支援をしてまいります。

ローランド・ベルガーの最新のレポート「アルコールビジネスの未来」の全文はこちらのサイトからお問合せのうえご覧いただけます。

ローランド・ベルガーについて

ローランド・ベルガーは、1967 年に設立されたドイツのミュンヘンに本社を置く世界有数の経営戦略コンサルティングファームです。世界50以上の主要都市にてビジネスを展開し、Entrepreneurship(起業家精神)、 Excellence(卓越性)、Empathy(共感)という価値観を原動力とし、現在および未来の重大な課題に対応するための最高水準の知見及びサービスを提供しています。

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ビジネスカテゴリ
経営・コンサルティング
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会社概要

URL
https://rolandberger.tokyo/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階
電話番号
03-4564-6660
代表者名
大橋譲
上場
未上場
資本金
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設立
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