映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』のトークイベント開催!全国順次公開中!
先行公開で観客動員が2万人を超える大ヒット中のドキュメンタリー映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』が4月18日(金)よりシネスイッチ銀座ほか、京都、大阪、兵庫など全国順次公開中

公開3日目の4月20日(日)、現在78歳で芸歴6年目、最高齢若手芸人として話題の “おばあちゃん”のトークイベントが東京・銀座の「シネスイッチ銀座」で開催されました。
■おばあちゃんのコメント
哲代さんと私は26歳差で親子くらい歳が離れていますが、私はこの映画に自分を重ねて観ていました。100歳を超えてもしっかりと一人で暮らしていていらして、すごいですよね。
私は38歳でステージ4のがんになり、8年間ほど闘病しました。治療を終え「ああ、助かったんだ」と思った時に、これからの人生「やりたいことは全部やってやろう」という気持ちになりました。
NSCに入り、孫みたいに歳の離れた若い方々とのお付き合いが新たに始まりましたが、毎日楽しいです。皆さんとても親切で、私が大福を食べていると「水、持ってこい!」なんて気を使ってくれるんです。喉をつまらせたら大変だって。笑
かつては助ける立場だったのに、いつの間にか助けられる立場になっている。助けていただいたら、必ず「ありがとう」と言って感謝しています。「ありがとう」って素敵な言葉だなと思いますね。
哲代さんは毎日、日記をつけていらっしゃいましたが、私も日記と家計簿をつけています。あと毎日欠かさずテレビ体操をやっています。
老後を楽しく生きるには、くよくよ考えないで自分の好きな事をやるのが一番だと思います。いまやりたいことは、芸人として日本全国を営業でまわることですね。
■新井教授のコメント
職業柄、多くの高齢者の方にお会いしますが、皆さん総じて前向きでいらして、くよくよ考えないと仰っています。
哲代さんのように地域の方が毎日家を訪れるというのはなかなか難しいと思いますが、都会にもゆるかなコミュニティがあります。地元の健康体操や趣味のサークルなど、人の集まっている場に積極的に参加していくことが大切です。健康やひとり暮らしに不安がある場合は、地域包括支援センターに相談してみるのもよいでしょう。
100歳を超えてお元気な方には毎日のルーティンを決められている方が多いですね。あとは、日記・詩作など創作活動は脳が活性化され認知機能の低下防止にもつながります。
面白いことですが、哲代さんのように家の周りの草むしりをしている方もよくいらっしゃるんですよ。家を守る意識というか、責任感のようなものが、日々の張り合いになっているのではないでしょうか。
私自身はまだ老いを感じることはあまりないですが、スケジュールを忘れないよう携帯のカレンダーに登録するなどテクノロジーの力を利用し、便利なものは柔軟に取り入れるようにしています。
ガン闘病を乗り越え、年齢を重ねて常にチャレンジしてきた”おばあちゃん”は、映画の主人公哲代さんに共感され、老いてなお自分らしく生きる秘訣を話しいただきました。
また、もう一人のゲスト、慶應義塾大学看護医療学部と医学部百寿総合研究センターの教授を兼担されている新井康通先生は、東京で年齢を重ねる上での心構えや、高齢者サポートの注意点などお話しいただきました。


本作の哲代さんは、4月29日(火・祝)105歳のお誕生日を迎える。年齢を重ねできなくなったことが増えても、くよくよせず、できることは自分でやり、時に周囲の支援を受けながら前向きに明るく生活するコツをたくさんの笑いとともに教えてくれている。
イベントでは後期高齢者である“おばあちゃん”のチャレンジ精神あふれる生き方と老いの経験談を、健康長寿の専門家である新井先生には専門的な見地から、「人生100年時代を笑って生きるコツ」を披露していただいた。
【登壇者プロフィール】
◆おばあちゃん(芸人)
1947年2月12日、東京都出身。64歳まで造船関係の会社に勤める。2019年4月、72歳で芸人デビュー。高齢者ならではのエピソードを川柳で表す漫談が人気を集め、23年6月には吉本最高齢の76歳で「神保町よしもと漫才劇場」のメンバー入りを果たす。
25年3月、NHK Eテレ「ETV特集」で60分のドキュメンタリー番組として取り扱われるなど、注目を集めている。
◆新井康通(慶應義塾大学看護医療学部教授 兼担 医学部百寿総合研究センター教授)
慶應義塾大学医学部を卒業後、老年科(当時)に入局。1995年から百寿者調査に参加。英国ニューカッスル大学での研究などを経て現職。超百寿者(105歳以上)やスーパーセンチナリアン(110歳以上)の調査、長寿家族調査などを進めながら、健康長寿の要因についての研究を行っている。


映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』
■作品概要
広島県尾道市。自然豊かな山あいの町で100歳を超えてひとり暮らしを続けている石井哲代さん。小学校の教員として働き、退職後は民生委員として地域のために尽くしてきました。83歳で夫を見送ってからは、姪や近所の人たちと助けあい、笑いあいながら過ごしています。いりこの味噌汁を作り、家の周りの草をとり、お茶を囲んでご近所さんと語り合う。時には体調を崩して病院にお世話になることもありますが、年齢を重ねてできないことが増えても、哲代さんは自分を上手に励まし、自由な心で暮らしをしなやかに変えていきます。なんでも美味しく、誰とでも楽しく、いつだってご機嫌に。そんな哲代さんの101歳から104歳までの日々をみつめたドキュメンタリーです。
出演:石井哲代ほか ナレーション:リリー・フランキー
監督・編集:山本和宏 撮影:的場泰平 筒井俊行 音響効果:金田智子 整音:富永憲一
プロデューサー:中村知喜 古田直子 出雲志帆 髙山英幸 統括プロデューサー:岡本幸
制作:RCC 協力:RCCフロンティア 公益財団法人 民間放送教育協会 中国新聞社
後援:広島県 尾道市 府中市 配給:リガード
2024/日本/94分/ドキュメンタリー/©「104歳、哲代さんのひとり暮らし」製作委員会
シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中全国最新公開情報はこちらから
https://rcc.jp/104-hitori/
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