WOTA、『能登半島地震、及び国難級災害における「災害水ストレス」レポート(第一報)』の内容を発表

首都直下地震や南海トラフ地震等、今後想定される「国難級災害」における「災害水ストレス人口」の試算を実施

WOTA

WOTA株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 兼 CEO:前田瑶介、以下「WOTA」)は、能登半島地震の発災直後から、小規模分散型水循環システムを用いた入浴や手洗いなどの支援活動を開始し、能登半島6市町全域への展開を実現してきました。また、並行して、被災現場における「災害水ストレス」の調査・分析活動を行ってまいりました。この度、『能登半島地震、及び国難級災害における 「災害水ストレス」レポート(第一報)』を公表しましたので、ご案内いたします。
https://docs.google.com/presentation/d/1Dt-jt6JqZVSB7VjJNjItPiHr4dDzi27jY1ciOkkOto4/edit#slide=id.g2c12aa32a4b_0_212

 2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震(以下「能登半島地震」)により、多くの方々が被災されていることに心よりお見舞い申し上げます。発災から2カ月以上が経過した現在でも、17,250世帯が断水の状態にあると報告されており(2024年3月8日14時00分現在。厚労省調べ)、ライフラインの被害が依然として長期化しています。


 WOTAは、能登半島地震の発災直後から支援活動を開始し、上下水道の停止時でもシャワー入浴や手洗いを可能にする小規模分散型水循環システムの提供と避難所等での自律運用支援に取り組んでまいりました。その結果、パートナー企業や全国の自治体、日本財団などのご協力により、広域断水に見舞われた能登半島の6市町(珠洲市、能登町、輪島市、穴水町、志賀町、七尾市)のほぼ全域への展開を実現することができました。現在、断水状況下で個室での温かいシャワー浴を実現する「WOTA BOX+屋外シャワーキット」約100台と、清潔な手洗いを実現する「WOSH」約200台が避難所や医療・福祉施設に設置されており、1日あたり約6000組の入浴と約5万回の手洗いが行われてきました。


 一方、WOTAは、支援活動と並行して、被災現場における「災害水ストレス」の調査・分析活動を行ってまいりました。この度、能登半島地震及び今後の自然災害等の被災地における「災害水ストレス」対応向上を目的に、能登半島地震の被災現場における「災害水ストレス」の調査・分析結果、及び、首都直下地震や南海トラフ地震における「災害水ストレス人口」の試算について、第一報として公表いたします。


 WOTAでは、災害による広範囲・長期間の上下水道等の停止により、心身の健康・衛生の維持に必要な生活上の水利用が阻害されることを「災害水ストレス」と呼称し、入浴や手洗い機会の不足による感染症の蔓延等に加え、衛生的なトイレや洗濯へのアクセス不足なども「災害水ストレス」として捉えています。広域断水により自宅でも近隣の避難場所でも十分な生活用水を確保できない人の数を「災害水ストレス人口」と定義しております。


災害時には水道をはじめとするライフラインの一部が停止し、災害規模やインフラ老朽化の度合いによっては復旧までに数カ月から半年もの時間を要します。能登半島地震では主要な浄水場や管路が被害を受けた結果、広範囲かつ長期間の断水が発生し、1カ月以上の断水を経験した人は10万人に上ると考えられます(断水戸数に石川県の平均世帯人数をかけ合わせ推定)。



「災害水ストレス」問題は1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災においても深刻化し、その後トイレ対策や入浴支援は一部進んだものの、能登半島地震において、断水への備えがまだ不十分であることが露呈しました。そして今後高い確率で発生するとされている首都直下地震では今回の約50倍、南海トラフ巨大地震では約100倍もの断水被害が想定されています。過去災害のデータや内閣府中央防災会議の被害想定などを踏まえた分析によれば、「災害水ストレス人口」は首都直下地震では発災1週間後に480万人、南海トラフ巨大地震では1290万人にも上る可能性があります(YCP Solidiance試算)。こうした「国難級災害」において過去災害の悲劇が何倍もの規模で繰り返される事態を未然に防ぐためには、社会全体で対策を進めていかなければなりません。



  なお、上述の通り、能登半島地震における「災害水ストレス」は継続しており、数多くの被災者の方々を苦しめる重要な問題です。しかしながら、本レポートを「第一報」として位置付け、発表することで、できる限り早いタイミングで多くの方々にご覧いただき、能登半島地震及び今後の自然災害等の被災地における「災害水ストレス」対応向上の一助となれば幸いです。


 「水問題を構造的に捉え、解決に挑む」を存在意義に掲げるWOTAは、「災害水ストレス」の支援活動、調査・分析活動ともに一層強化して継続してまいります。

  • 『能登半島地震、及び国難級災害における「災害水ストレス」レポート(第一報)』の内容

■能登半島地震における「災害水ストレス」とその対応

 ・災害時の水問題の歴史

 ・能登半島地震における「災害水ストレス」と「災害水ストレス人口」

 ・「災害水ストレス」はなぜ解決が難しいのか

 ・能登半島地震における「循環型シャワー・手洗い」を用いた対応


■「国難級災害」における「災害水ストレス」への対策

 ・「国難級災害」における「災害水ストレス」の規模

 ・「災害水ストレス」への対策

 ・「国難級災害」における「災害水ストレス」への対策規模

 ・「国難級災害」規模の「災害水ストレス」に対する配備のイメージ


https://docs.google.com/presentation/d/1Dt-jt6JqZVSB7VjJNjItPiHr4dDzi27jY1ciOkkOto4/edit#slide=id.g2c12aa32a4b_0_212


  • WOTAについて

WOTA は、水問題の構造的な解決を目指す⺠間企業です。 2014 年の創業以来、地球上の水資源の偏在・枯渇・汚染によって生じる諸問題の解決のため、生活排水を再生し最大限有効活用する「小規模分散型水循環システム」及びそれを実現する「水処理自律制御技術」を開発しています。既に、2 つの製品を上市し、災害時の断水状況下における応急的な水利用の実現や、公衆衛生の向上に寄与して参りました。また、日常的な水利用を実現する住宅向け「小規模分散型水循環システム」の実証に成功し、国内外の自治体・政府等への導入が開始されています。

https://wota.co.jp/

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会社概要

WOTA株式会社

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URL
http://wota.co.jp
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区日本橋馬喰町 1-13-13
電話番号
-
代表者名
前田瑶介
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2014年10月