令和6年度 2級建築士 設計製図試験 合格発表 試験分析を公開!!
~受験資格別「学歴のみ」の割合が過去最高更新~【総合資格学院】
建設・不動産関連の資格取得スクール「総合資格学院」を運営する株式会社総合資格(本社:東京都新宿区、代表取締役:岸 和子)は、12月5日(木)に公益財団法人 建築技術教育普及センターより発表された「令和6年度 2級建築士 設計製図試験」の結果について分析しましたので、ご報告いたします。
▼令和6年度 2級建築士 設計製図試験 合格発表
https://www.shikaku.co.jp/course/2k/info/seizu-eligibility/?utm_campaign=press
■令和6年度 2級建築士 設計製図試験 合格発表
●受験者数 9,947人 (前年 9,988人)
●合格者数 4,680人 (前年 4,985人)
●合格率 47.0% (前年49.9%)
採点結果の区分等
〇採点結果については、ランクI、II、III、IVの4段階区分とする。
〇採点結果における「ランクI」を合格とする。
ランクI(47.0%):「知識及び技能」(※)を有するもの
ランクII(4.7%):「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII(37.1%):「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV(11.1%):設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
※「知識及び技能」とは、2級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
■総評
令和6年12月5日(木)に、令和6年度2級建築士設計製図試験の合格発表がありました。受験者数は9,947人、合格者数は4,680人となり、令和5年度と比較すると、受験者数は41人、合格者数は305人減少しました。また、合格率に関しては、「ランクⅠ(合格)」が47.0%で、令和5年度(49.9%)より2.9%の低下となりました。
ランクⅣの要因としては、主に図面が未完成又は失格に該当、ランクⅢ以下の要因としては、設計条件に対する重大な違反(具体的な条件違反等)が考えられ、ゲストハウスとしての室配置・形状の不備、防災拠点の機能を併せ持つ建築物として要求された各諸条件の不備、要求された法令等の不備、敷地に対する建物配置の不備等があげられるでしょう。条件違反が無く、課題要求に則った計画(プラン)ができ、完成度の高い図面が描けてはじめて合格が可能な試験でした。
【試験結果を踏まえて想定される評価ポイント】
① ゲストハウスとしての機能に対する評価
・宿泊者の管理として、エントランスホール・観光案内所⇔管理人室の配置・動線が適切か?
・交流を目的とした喫茶スペースの配置、屋外広場との関連に対して適切な計画か?
・2階部分(客室・談話コーナー)の計画が適切か?
② 防災拠点としての機能に対する評価
・防災拠点として屋外広場と南側公園が一体的な活用ができる計画か?
・蓄電池の搬出入に配慮した計画が適切か?
③ 法令関係と外構計画に対する評価
・隣地が「防火上有効な公園」の場合の「延焼のおそれのある部分」の対応が適切か?
・課題文で要求された、客室のバルコニーが道路に面していない場合の空地と避難経路の確保が適切か?
④ 各要求図面の整合性に対する評価
・架構形式ならびにバルコニー部分の構造形式を正しく理解し、各要求図書の整合性がとれているか?
令和6年度は、初のテーマである「ゲストハウス」に加え、災害時にも利用できる喫茶スペースの計画や屋外広場と公園の一体的活用など、コミュニティーセンター的な要素のある課題が出題されました。また、法規に関する内容(延焼ライン、避難経路)も出題され、難易度の高い課題となりました。合格に届かなかった受験生の方々は、設計製図で必要な「作図力」「エスキス力」さらに、一番重要な「チェック力」も不足していたと考えられます。何らかの条件違反をして合格できなかった方々は、この3つのスキルが足りていない状況です。今後も、令和6年度の試験のように少ない条件から「自分で考え」、「自分でチェックする」という建築士として必須のスキルが試されることが想定されます。
▼令和6年度2級建築士 設計製図試験の分析はこちら
https://www.shikaku.co.jp/course/2k/info/seizu-eligibility/?utm_campaign=press
■合格者の属性について
・「受験資格別」- 「学歴のみ」が過去最高の87.4%
・「年齢別」- 「24才以下」が58.5%
・「職域別」- 「学生・研究生」が21.4%
「受験資格別」における「学歴のみ」の割合は過去最高となった令和5年度からさらに上昇し87.4%となりました。「年齢別」でも「24才以下」が過去最高だった昨年から減少したものの、58.5%と高い割合を示しています。また「職域別」における「学生(大学院生を含む)・研究生」の割合は21.4%となりました。
令和2年度の建築士法の改正によって受験資格が緩和され、指定科目を修めた工業高校や専門学校等の卒業生にも受験資格が与えられたことで、10代の方も受験できるようになりました。新しい制度を利用して、卒業後、すぐに2級建築士合格をめざす方は今後も増加していくと考えられます。
■今後の2級建築士設計製図試験について
上記の通り、24才以下の合格者がおよそ6割を占め、在学中の合格者が年々増加していることからも、法改正を境に合格者の属性も大きく変化し、若年層がより多く合格する試験となっています。
要因として、法改正による受験資格の緩和に伴い、企業でも入社後早期の資格取得が従来にも増して推奨されていることや、新卒採用において2級建築士試験合格者を優遇する企業が増加していることなどが考えられます。また、工業高校や専門学校、大学の授業内で資格取得を積極的にサポートしている事例も多く、業界全体で変化が起きていると言えます。
令和6年度の結果や、企業の資格取得推進、学校内でのサポートなど業界全体の傾向を踏まえても今後も、合格者の若年化は続くと考えられます。
■令和7年度合格に向けて
令和7年度2級建築士設計製図試験に合格するためには、基本的な読み取りエスキス手順を確実に身に付け、時間内に完成図面を描けるようになった上で、木造課題で出題される法規や様々な課題に対応できるようなエスキス練習が必要不可欠です。
そのためにも、下記をしっかりと理解し、令和7年度試験に向けて、しっかりとした準備をはじめましょう。
①木造課題においては「住宅」課題のマスターが先決です。住宅設計のセオリーを守り、その上で諸条件に対して適切な解答を導き出す事が重要となります。住宅の基本的な計画力はもちろん、課題文の条件を適切にプランへ反映させる力が問われます。
②室の広さを「適宣」で要求して、受験生に適切な広さ、形状、導線を考えさせる課題が想定され、適切な空間をイメージできていなくては対応しづらい試験となります。益々付け焼刃の学習では対応できない傾向となっています。
③設計製図試験の合格のためには、時間内に完成度の高い図面を描き上げることが必須です。特に作図量の多い木造課題では、早期から作図練習を積み6月中に図面を完成させる力を身につけることが重要となります。そして課題発表後はテーマに則った課題のエスキス練習に時間を掛けましょう。
当学院では、令和7年度設計製図試験の合格に向けた「2級建築士設計製図中期必勝コース」の受講申込を受け付けています。
学科試験後から製図対策をスタートする受験生に対し、大きなアドバンテージを得られるよう、受験前年の12月中旬から対策を開始し、毎回の講義で、ポイントを解説するだけでなく、知識をもとに正しく作図できるレベルまで徹底指導。講師は演習中の受講生一人ひとりの手元を確認しながら、描き方がわからず手が止まった時や、誤った手順を踏んでいる時にはその場でアドバイスを行います。
→木造課題に万全の対策を行う「2級建築士設計製図中期必勝コース」の詳細はコチラ
https://www.shikaku.co.jp/course/2k/list/set-seizu/
学科から学習をスタートする方向けに、「2級建築士ストレート合格必勝コース」の受講申込を受け付けています。
1年で合格をつかむカギは、学習スタートの段階で最終ゴール(設計製図試験合格)を見据えて必要な知識を意識的に取り込んでいくことです。当学院では、1年で学科+製図試験合格を実現するために、受験前年から対策を開始し、十分な学習時間を確保した上で、基礎から応用、本試験レベルまで段階的な指導を実施します。
→「2級建築士ストレート合格必勝コース」の詳細はコチラ
https://www.shikaku.co.jp/course/2k/list/straight/
令和7年度、確実な試験突破をめざす方は、ぜひ当学院の講座受講をご検討ください。
■合格実績No.1スクール 総合資格学院
総合資格学院は、株式会社総合資格が運営するスクール事業ブランド。建設・不動産関連の資格取得スクールとして圧倒的な実績を誇っており、特に難関国家資格の建築士試験受験対策に強みを持っています。
令和5年度1級建築士試験において、学科試験と設計製図試験を1年で突破したストレート合格者(注1)の2人に1人以上(注2)を当学院当年度受講生が占め、「日本一」の合格実績を達成しています。
加えて、直近10年間の設計製図試験の合格実績(注3)でもNo.1を達成しています。
(注1)ストレート合格者とは、1級建築士学科試験に合格し、同年度の1級建築士設計製図試験に続けて合格した方です。
(注2)令和5年度1級建築士 設計製図試験 全国ストレート〔学科+設計製図〕合格者占有率51.8%
(全国ストレート合格者1,075名中/当学院当年度受講生557名)
(注3)平成26~令和5年度1級建築士 設計製図試験 全国合格者占有率54.8%
(全国合格者合計36,470名中/当学院受講生19,984名)
▼「総合資格学院の合格実績」詳細はこちらから
https://www.shikaku.co.jp/about/achievements/
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難関試験だからこそ、「不明点がその場で、すぐ質問できる」「受講生の理解度に沿った講義が行われる」など、効果・効率のよい学習が可能です。
■講義の中核となるプロの講師陣
「受講生全員合格」を目標に掲げ、目の前にいる受講生の悩みを的確に解決し、受講生一人ひとりに合格までの明確な道筋を示します。
■合格まで受講生一人ひとりを徹底サポート
教務スタッフを中心に学習進捗状況の把握、出席確認から学習アドバイス、さらにはモチベーションアップまで万全のサポートを実施。
■合格のノウハウを凝縮したオリジナル教材
試験の最新傾向や過去の出題傾向も徹底的に分析し、毎年改訂を行っています。
また延べ数十万にもおよぶ受講生の声を反映させているため圧倒的なわかりやすさも実現。
■知識を確実に定着させる学習サイクル
知識を確実に定着させ、その知識を基に得点できるようにするため、予習・講義・復習の各段階ごとに専用の教材を用意。
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作図手順の指導を各段階ごとに行い、作図途中の手元は講師が教室を巡回し確認します。
改善点はその場でアドバイスを実施し、きめ細かな添削も魅力。
【開講講座】
<建築系> ・一級建築士 ・二級建築士 ・構造設計一級建築士 ・設備設計一級建築士 ・建築設備士
<施工管理系> ・1級建築施工管理技士 ・2級建築施工管理技士 ・1級土木施工管理技士 ・2級土木施工管理技士 ・1級管工事施工管理技士
<不動産系> ・宅建士 ・賃貸不動産経営管理士
<インテリア系> ・インテリアコーディネーター
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【会社概要】
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[所在地] 株式会社中部資格 愛知県名古屋市中区錦1-2-22 中部資格ビル [TEL] 052-202-1795(代)
[代表者] 岸 和子 [設立] 1987年1月 [社員数] 628名(2024年12月現在)
[資本金] 総合資格:1億円 [売上高] 140億円(2024年9月期)
[事業内容] 各種国家資格受験講座の開催、各種セミナーの開催、教材の出版、法定講習の開催、人材事業
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