大麻取締法の見直しが進む現在、「日本人にとってそもそも大麻とは何か?」を明らかにする書籍が刊行!

『日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見』(著:大麻博物館)

株式会社イースト・プレス

イースト・プレスは2021年5月16日(日)、『日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見』(著:大麻博物館)を刊行しました。全国の書店および各種ECサイトで販売中です。

www.amazon.co.jp/dp/4781619800​

▼大麻を取り巻く現在の状況
大麻が日本社会を騒がせています。若年層を中心に検挙者が急増し、著名人の逮捕などに関して、扇情的な報道が続いています。
一方で近年、大麻は北米を中心に、医療、産業、嗜好分野で、多くの雇用や税収を生み出す新しい産業として注目を集め、「グリーンラッシュ」と言われるほどの活況を呈しています。
こうした複雑な状況にある「大麻」とは、一体何なのでしょうか?
実は日本において大麻は「稲作より早くから栽培され、衣食住に用いられてきた農作物」だったという事実は、あまり知られていません。その事実は当の日本人すら忘れかけていますが、ほんの70年ほど前までは非常に身近な存在であり、栃木県などでは2021年現在も栽培が続けられています。
こうした歴史的な事実をまとめたのが、『日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見』です。

栃木県での大麻農業の様子(2010年撮影)(提供:大麻博物館)


▼大麻取締法の見直しが進行中
現在、厚生労働省により「大麻等の薬物対策のあり方検討会」が開催されています。
これは1948年に大麻取締法が制定されて以降、初となる大麻取締法の大きな見直しです。
主なテーマは、すでに禁止されている所持や栽培などに加え、使用そのものを規制する「使用罪」の創設と、規制の対象になっている「大麻草を原料にした医薬品」の国内での使用や製造・販売などの認可です。
加えて、去る2021年4月23日に開催された第5回会議では「日本の麻文化を守るため」をテーマとし、様々な議論が交わされました。6月には取りまとめを行い、法改正の準備を進めると報道されています。
こうした激動の状況下において「日本人にとってそもそも大麻とは何か?」を知ることは、今後私たちが大麻とどう付き合っていくべきかを考える際の指針になるはずです。


▼書籍概要
本書では、「名称」「歴史」「農」「衣」「宗教」「文化」「食」「薬」「模様」「法」といった10の切り口から大麻を捉え直し、その本質を探ると共に、各界で大麻に関する活動を行っていらっしゃる方々にご寄稿いただきました。
〈特別寄稿〉宮台真司/⻲⽯倫⼦/松本俊彦/佐久間裕美⼦/新垣実/リーバイ・ストラウス ジャパン


▼目次
◆第1章 名称
「大麻=違法な薬物」ではない/「麻」と「大麻」/人名、地名、ことわざに用いられる「麻」/言葉の整理を
◆第2章 歴史
稲作より古い、日本人との関わり/租庸調、古事記、万葉集、四木三草/国策として、大麻の栽培を推進
◆第3章 農
大麻農業とは?/栃木と大麻農業/存続の危機
◆第4章 衣
生活の一部だった大麻布づくり/日本各地に伝わる大麻布/糸がない/機能性自然素材として
◆第5章 宗教
神道における大麻/神宮大麻、麁服、横綱/失われつつある国産の大麻/仏教における大麻
●特別寄稿1 ライター 佐久間裕美子さん
日本でも大麻は「エッセンシャル」な存在となるか
●特別寄稿2 精神科医 松本俊彦さん
大麻の取り締まりは健康問題であり、政治問題
●特別寄稿3 リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社
ヘンプを用いたSDGsへの取り組み
◆第6章 文化
生活文化、伝統文化と大麻/日本各地に残された文化/世界遺産を支える素材として
◆第7章 食
人類は1万年以上前から、「大麻の種子」を食べていた?/七味唐辛子と各地の郷土料理/「スーパーフード」としての再評価
◆第8章 薬
漢方薬としての歴史/印度大麻草と麻子仁/日本における医療利用の行方
◆第9章 模様
麻の葉模様の誕生/「不易の紋」として確立/日本を代表するデザインへ
◆第10章 法
アメリカの紆余曲折/本植物を絶滅せよ—大麻取締法の制定/現状と提言
●特別寄稿4 弁護士 亀石倫子さん
大麻は司法こそ取り組むべき問題
●特別寄稿5 日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実さん
日本におけるカンナビノイドの可能性
●特別寄稿6 社会学者 宮台真司さん
解放と統治—大麻の二面性と向き合う


▼著者プロフィール
大麻博物館
一般社団法人。 2001年に栃木県那須に開館。 日本人の営みを支えてきた農作物としての大麻の情報収集や発信を行なうかたわら、各地で講演、「麻糸産み後継者養成講座」などのワークショップを開催している。
著書に『大麻という農作物 日本人の営みを支えてきた植物とその危機』『麻の葉模様 なぜ、このデザインは、八〇〇年もの間、日本人の感性に訴え続けているのか?』(ともに自費出版)などがある。
HP:http://taimahak.jp
Twitter:https://twitter.com/taimahak

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業種
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本社所在地
東京都千代田区神田神保町2-4-7 久月神田ビル
電話番号
03-5213-4703
代表者名
永田 和泉
上場
未上場
資本金
2220万円
設立
1989年04月