感覚過敏の方の外出をサポートするセンサリーマップのためのクラウドファンディング開始
音や光の環境刺激で疲れやすい人や感覚過敏の人が街や施設の感覚情報を見て安心して外出できる社会へ!
感覚過敏研究所を運営する株式会社クリスタルロード(本社:東京都中央区、代表:加藤路瑛)は、2024年11月30日〜2025年1月17日まで、感覚過敏の方の外出をサポートするセンサリーマップの開発・運営費を集めるためのクラウドファンディングに挑戦いたします。
プロジェクト概要
【プロジェクトタイトル】
感覚過敏や刺激に敏感な人の外出をサポートする「センサリーマップ」をつくりたい!
【募集期間】
2024年11月30日(土)11:00〜2025年1月17日(金)23:59
【目標金額】
200万円
【プロジェクトページ】
https://camp-fire.jp/projects/714268/
▼世界は刺激であふれている。五感にやさしい社会を目指して。
私たちが暮らす社会は、光や音、ニオイなど、多くの刺激に満ちています。街を歩けば、ネオンがピカピカと輝き、デジタルサイネージがキラキラと映し出され、周りにはザワザワと人々の声が響いています。確かに、それは経済の活力や都市の賑わいの象徴かもしれません。しかし、これほどの刺激に囲まれて、みなさんも目がチカチカしたり、頭がズキズキ痛んだり、疲れを感じたりと、体に不調を覚えたことはありませんか?
特に、「感覚過敏」の人々にとって、こうした過剰な刺激は日常生活に大きな困難をもたらします。音や光、ニオイに敏感で、外出先での突然の刺激が体調不良やパニックを引き起こすことも少なくありません。
▼感覚過敏と外出の壁、当事者が直面する課題とは
感覚過敏研究所が行ったアンケートでは、81.9%の方が『感覚過敏を理由に外出をあきらめたことがある』と答えました。
外出に関する不安は、主に以下の3つに分けられます。
1. 体調への不安、体調不良、疲れやすさ、パニックを起こすことへの心配。
2. 安心して休憩できる場所が見つかるかどうかの不安。
3. 同行者に迷惑をかけてしまうのではないかという不安。
光、音、ニオイなどの刺激に敏感な感覚過敏の方々は、学校や仕事、買い物といった日常生活に加え、娯楽やレジャーをあきめるケースも少なくありません。
・「映画館で映画を見るのをあきめている」
・「好きなアーティストのライブに行きたいけど、会場の環境が厳しい」
・「応援しているスポーツチームの試合を観戦したいが、スタジアムでの応援は難しい」
このように、人生の楽しみをあきらめざるを得ない方が少なくありません。
▼五感にやさしい社会への一歩。センサリーマップをつくりたい!
センサリーマップは、音や光、ニオイなどの刺激がある場所や、静かな場所、カームダウンスペースを地図上で可視化するサービスです。感覚過敏の方はもちろん、騒がしい場所を避けたい時や、静かな場所を探している方、安心して休憩できる場所を求めている方にも役立つツールです。
このようなセンサリーマップがあることで、以下の効果が期待されます。
・事前に外出先の情報を把握でき、対策や回避策を立てられるようになります。
・体調不良になった場合の避難場所や休憩所を把握することで、安心して外出できる環境が整います。
今回、私たちは、ウェブ上の広域マップに「さわがしい場所」「まぶしい場所」「ニオイのある場所」といった刺激のある場所や、「静かな場所」「カームダウンスペース」といった落ち着ける場所の情報を、ユーザーが口コミや評価を通して情報を共有できるマップの開発を進めています。
センサリーマップは、ユーザーが自ら投稿した口コミや評価を通じて、スポットの感覚情報を共有できるコミュニティ型のツールです。 音や光、ニオイに敏感な方が、それぞれのニーズに合わせた情報をフィルタリングすることができ、安心して外出できる場所を見つけることができます。
今後は、自治体や企業との連携を通じて、さらに多くの感覚にやさしい場所をマップに追加し、より広範囲でのサポートを提供することを目指しています。
▼センサリーマップで実現したいこと
センサリーマップの目的は、センサリーアクセシビリティの向上です。音や光などの環境刺激の影響で、これまで外出を控えたり、諦めざるを得なかった人々やその家族が、センサリーマップを活用して外出先の情報を事前に確認し、安心して外出できる環境を提供したいと考えています。
これは、学校や仕事、買い物といった日常的な外出に限らず、映画館やライブ、スポーツ観戦、友人との街歩きなど、娯楽やレジャーも安心して楽しめるようになることを目指しています。
センサリーマップは、感覚過敏の方だけでなく、さまざまな場面で利用できます。たとえば、引っ越し先を選ぶ際に静かな場所や騒音が少ないエリアを探したい方。また、タバコのニオイが苦手な方が、喫煙所の前を避けるために利用することもできます。さらに、落ち着いて作業したいカフェを探したり、リラックスできる環境を求める方にとっても、有益な情報を提供します。
このように、センサリーマップは感覚過敏の方々だけでなく、日常生活の中で静かで快適な場所を求めるすべての人々にとって役立つツールになると考えています。
プロジェクトリーダーよりコメント
センサリーマップは、目に見えず困りごとが可視化されずに置き去りにされてきた、感覚過敏の人の外出や移動を支援するウェブアプリケーションです。
バリアフリーという言葉は社会に浸透しつつありますが、さまざまな病気や障害の方のアクセシビリティが少しずつ向上している一方で、センサリーアクセシビリティという考え方は、まだ日本ではほとんど知られていません。私たちの取り組みが第一歩になると思っています。これまで外出をあきらめていた方々が、外に出て買い物をしたり、レジャーを楽しんだり、人と会うことができるような社会を目指しています。
センサリーマップは、誰かの「行けた!」という情報が、他の誰かの「行きたい!」「行けるかも!」という気持ちを促し、新たな「行けた!」を生み出していきます。このような連鎖を広げていきたいと考えています。センサリーマップは、感覚過敏当事者だけのものではなく、誰もが利用できるツールです。あなたの「行けた!」が、次の誰かの背中を押す力になるかもしれません。
みなさまのご支援が、誰かの「できない」を「できる」に変える力となります。センサリーマップの開発と普及に、どうかご協力をお願いいたします。
感覚過敏研究所とは
感覚過敏研究所は感覚過敏の課題解決のために2020年1月に発足。感覚過敏の啓発活動、商品・サービスの企画・開発・販売、感覚過敏の研究を行っている。
所長・加藤路瑛
現在は感覚過敏研究所の事業に注力。2021年6月、代表権を取得し代表取締役社長に就任。Forbes Japan 30 U30 2023「世界を変える30歳未満」選出。IPA 2023年度未踏IT人材・育成発掘事業採択 未踏クリエイター。
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