もう「たまご」は食べられない!? 値上げが続く「たまご」の上手な買い方を調べてみた!

購買データから見る買いまわりの変化と購入商品の変化とは

RnI

株式会社リサーチ・アンド・イノベーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:中岡邦伸、以下「RnI」)は、運営する「レシートがお金にかわるアプリCODE(コード)(https://code.r-n-i.jp/)」で収集した購買データを基に、たまご(鶏卵)の購入実態に関する分析を行ないました。

「物価の優等生」と言われ続けてきた“たまご”

 「物価の優等生」と呼ばれてきたたまご。そのいわれは長らく価格が維持されてきたことが背景にあります。下図は、1970年を基準とした消費者物価指数(価格変動の推移)を家計総合と鶏卵で比較したものですが、全体の増加率に比べてたまごの増加率はそれほど高くないことがわかります。これは一部補助金制度もありますが、主に生産から流通までの効率化など、生産者のコスト削減努力によって価格が保たれてきた背景があるようです。

しかしながら、今年から価格が高騰しました。その背景を調べてみました。

※総務省 「消費者物価指数」(1970年を100%としたときの推移)


価格高騰の理由は “飼料の高騰” と “品薄” 

 たまごは特に今年に入ってから高騰し、Mサイズが1kgあたり300円を超える価格を付けたこともありました。
その要因の1つとして挙げられるのが、エサとなる飼料の価格高騰です。下図はたまごの平均価格とエサとなる飼料価格の推移を表したグラフですが、社会情勢の影響によってコスト削減や国の補助金だけでは賄いきれなくなり、たまごの平均価格も相関して上昇しています。特にエサとなる飼料は2019年の価格から1.5倍にまで高騰しています。


※たまご平均価格:JA全農たまごM基準値(単位:円/kg(東京))、飼料価格:一般社団法人 日本養鶏協会 成鶏用飼料価格(単位:円/kg)

 2つの目の要因は鳥インフルエンザの流行による「品薄」です。特に昨シーズンは発生件数が過去最多となり、結果として供給量の減少によって品薄状態に陥りました。大手外食チェーンによるたまごを使ったメニューの販売休止や、たまごを原料とする製品の値上げに繋がったことはみなさんの記憶にも新しいと思います。12月はクリスマスや年末年始に向けてたまごの需要期に入ります。また、今年も鳥インフルエンザに関するニュースが報道され始めており、再び品薄や価格が高騰する可能性もあります。少しでもお得になるような上手な買い方は何か、また昨今の価格高騰によって起きた商品選択の変化を購買データから読み解きます。


少しでも安く… たまごの上手な買い方

(1)価格重視ならドラッグストア

最近、日配品の取り扱いが増えているドラッグストア。実はたまごを安く買うことができる場所の1つです。
下図はたまごの購入量が多かったスーパー・ドラッグストアの主要チェーンで、それぞれ1番購入されている商品の価格推移を表したものになります。直近は市場の平均価格が落ち着いてきたため、スーパー・ドラッグストア間の価格差は縮小していますが、価格が高騰した今年の春頃には一時80円近い価格差が生じたこともありました。変動はありますが、少しでも安く買いたい方には、比較的安い価格で販売されることの多いドラッグストアがオススメです。

※2022年11月28日週~23年10月30日週の週次データ(指標:平均単価)、各チェーン対象商品は異なるが入り数等の条件を揃えて抽出


(2)スーパーは一定の条件で特売を実施

一方、スーパーでは一定金額以上の購入で、たまごが安くなるチェーンや、特定の曜日にたまごを特売しているチェーンがあります。曜日で特売をしているチェーンの例を見てみましょう。

こちらのチェーンでは、火曜日に主力のたまごが安く売られている事が分かります。ではどうして火曜日が安いのでしょうか?その理由は火曜日にお店に来てほしいからです。スーパーは週末に利用される事が多いので、月曜日や火曜日はお客様の足が遠のきます。グラフの購入数に注目すると、火曜日は安く売られているにもかかわらず、購入数は少ないことがわかります。つまり、お店側は、まだまだお客様に来て欲しいのです。そのため、たまごをスーパーで買う場合は火曜日前後で特売が無いかを調べて買いに行くと良さそうです。この機会に普段利用しているお店を確認してはいかがでしょうか。

またスーパーはドラッグストアに比べると、特殊卵など商品のバリエーションが豊富です。そのため色々なたまごを楽しみたい方にもオススメです。このような店舗の特性を踏まえて、買い物のタイミングや好みに応じて使い分けをしてみてはいかがでしょうか。


価格上昇を機に、購入商品にも変化

 たまごの価格高騰は、たまごの種類にも変化をもたらしています。価格が上がり始めた昨年の秋頃から、普通卵の購入量が前年と比べ減少する一方、特殊卵の購入量が前年を大きく上回って推移しています。

特殊卵とは、飼料や養鶏方法にこだわっているたまごや、栄養成分が強化された付加価値の高いたまごのことです。その分価格も普通卵と比べると高価になります。しかし、昨今の価格上昇により普通卵と特殊卵の価格差が縮まり、「価格があまり変わらないなら栄養強化されたものを買いたい」と、これまでは手を出していなかった高級なたまごを選ぶ人が増えているようです。購入者のコメントからも価格高騰がきっかけで購入するようになったことが伺えます。

※2021年12月から23年10月の月次データ(指標:購入個数と前年比)

▼特殊卵を購入したCODEユーザーの口コミ(投稿された口コミから一部抜粋)

  • 「今まで買っていた卵が高くなり、値段もあまり変わらないので購入してみましたが、美味しかったです」(女性50代)

  • 「普通の卵と値段がほとんど同じで買うように。ビタミン強化で、ぐっと高級感があるのでお気に入り」(女性60代)

  • 「全ての卵が300円台で高いので、こちらの卵も数十円しか変わらないので購入。
    黄身がオレンジで味もしっかり美味しく、こちらの卵にお世話になろうかと思います。」(女性40代)


こうした日本のたまごは、その味の良さや生食を可能とする品質管理基準の高さから海外でも人気が高く、輸出量が年々増加しています。主な輸出先は香港をはじめとした東南アジアで、1パック1,000円近い価格の高級たまごとして販売され、飲食店だけではなく、小売店でも人気があるそうです。


今年は食品の相次ぐ値上げにより、家計が苦しめられた1年。私たちの生活に欠かせないたまごも価格が大幅に上がりましたが、国際的にも評価の高い“日本産たまご”をいつまでも食べ続けることができるように、上手な買い方で応援していきたいですね!


CODE(コード)とは

買い物のレシートと購入商品のバーコードをスキャンすることで、各種提携ポイントに交換可能なポイントがもらえるスマートフォンアプリです。(ポイントは提携サービス経由で現金にかえることも可能)

消費者が楽しんで利用した結果、ポイントにも家計簿にもなる一石二鳥のアプリです。

登録された消費者の買い物に関するビッグデータやアンケートなどは、企業がマーケティングに活用し、その一部を報酬として消費者に還元しております。なおCODEは特許(*)も取得しています。登録ユーザー数は400万人を超え、月間商品登録数も4,000万点、口コミなど購入者の商品評価数も累計1.1億件を超え、20〜40代の女性に多く利用されています。

*:複数の特許を取得しています。(特許第5980448号、特許第6425297号)

<CODE紹介サイト> https://code.r-n-i.jp/

<CODE iOS版> https://apps.apple.com/jp/app/id879385562

<CODE Android版> https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.r_n_i.code.point.app



CODEの購買データや口コミはこちらの「買いログView」で見ることができます

CODEアプリで取得した購買ならびに口コミなどのビッグデータを、閲覧・分析・活用できる “消費者と企業を購買データでつなぐツール「買いログView」” を企業向けに提供しています。

 買いログView:https://r-n-i.jp/service/code/kailog-view/


CODEの口コミはこちらの「ものログ」でもみることができます

バーコードのある商品の評価点数や口コミなどが分かるWEBサイトです。商品カテゴリごとの売れ筋順や高評価順のランキング、および地域ごとの購入価格なども確認できます。5点満点の評価や口コミ、および価格情報は、実際にその商品を購入したユーザー(CODEアプリユーザー)が投稿しており、毎月200万件以上の評価と口コミが集まっています。購入する際の参考情報として活用いただけます。

ものログ:https://monolog.r-n-i.jp/

                                                               

<リサーチ・アンド・イノベーションについて>

商号   : 株式会社リサーチ・アンド・イノベーション

代表者 : 代表取締役社長 中岡 邦伸

所在地 : 〒107-0052 東京都港区赤坂3-11-3 赤坂中川ビル5階

設立  : 2011年4月15日

事業内容: 買い物データ収集事業、調査事業、広告事業、販促事業、及び各種情報提供サービス

資本金 : 1,000万円

URL  : https://r-n-i.jp/

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会社概要

URL
https://r-n-i.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂3-11-3 赤坂中川ビル5F
電話番号
03-6277-6861
代表者名
中岡邦伸
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2011年04月