家事代行タスカジ『家事代行の利用前に感じるハードルと乗り越え方』を調査

家事代行利用のはじめの抵抗感は70%に上り、利用きっかけの多くは「限界に達したから」と回答

株式会社タスカジ

シェアリングエコノミーの家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」を運営する、株式会社タスカジ(本社:東京都港区、代表取締役:和田幸子、以下タスカジ)の法人部門「タスカジ研究所」は、『家事代行を利用するハードルと乗り越え方』をユーザー調査し、発表いたしました。

LINEリサーチの調査(*1)では、家事代行の認知率は89%と高く、利用意向も29%ありますが、実際に家事代行を利用したことがある人(過去の利用を含む)は、まだ3%にすぎません。第3者に家事を依頼することは、想像以上に大きな壁が立ちはだかっているようです。そのためこの度タスカジでは、タスカジの「家事代行依頼者ユーザー(未利用含む)」に対して、利用までにどのようなハードルがあるのか、またそれをどのように乗り越えたのかを調査しました。

(*1)LINEリサーチ(2021年7月実施)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003260.000001594.html


  • 調査サマリー

*結果詳細は下記URLよりご覧ください。

https://corp.taskaji.jp/information/release/2023/10/19/survey008-results/



<<家事代行利用に対する自分の抵抗感>>

家事代行の利用前に、抵抗を感じている人は多く、「抵抗感があった」「抵抗感が少しあった」と回答した人は72.8%にのぼった


・抵抗感の理由として最も多かったのは「他者が家に入ることへの抵抗感」、続いて「頑張れば自分でできると思った」「他者に家事をしてもらうことへの罪悪感」となった。男女別で見ると、男性は他人が家に入ることに強い抵抗を感じ、女性は家事を他者にしてもらう罪悪感が強い傾向があった。




<<家事代行活用に至った理由・きっかけ>>

・前項の抵抗感の理由内容に関わらず、家事代行の利用を始めたきっかけとして一番多かったのは『限界に達したから』だった。実際の声(自由回答)として、「体調を崩して家事ができなくなった」「利用しないと生活が成り立たないレベルで仕事が忙しくなり、子どもにも影響が出たので利用に踏み切った」といった回答が散見された。


・特に「頑張れば自分でできると思った」と考えていた人ほど、心身の不調をきたしたり、産後うつになったり、『限界に達するまで頑張る』傾向が強かった。深刻な状況に陥る前に、「余裕がない時は人に頼る」「時間と手間をお金で買うと思えば、自己の怠慢やダメな自分を肯定できる」「サービスを利用することで家族が平和になると割り切る」など、『考え方を転換』し乗り越えた人もいた。『家事ができない自分を否定しないこと』そして、『自分や家庭の優先度を明確化』することで、人やサービスに頼る行動をポジティブに捉え直していた。


「他者が家に入ることへの抵抗感」が強い人は、『まずは試す』と考え、初回利用に踏み切った人も多かった。「試してみたら問題なかった」「来てくれた方の感じが良く、気が合った。任せたいと思った」「自治体の産後サービスを利用することで、他者が家に入ることに慣れた」などの声があがった。『レビューや口コミ』の内容をしっかり確認することで安心、抵抗感を克服している人もいた。『レビューや口コミ』の確認や『試す』ことが、不安の払拭に繋がっていた。


「他者に家事をしてもらうことの罪悪感」が強い人は、「仕事として依頼する業務と捉える」「得意な人にやってもらった方がよい、はかどる」「仕事だから罪悪感を持つことはない、と思うようにした」など、『家事代行はプロの仕事と割り切り』『考え方を転換』して抵抗感を克服していた。また、「実際に利用している人の様子を知ってハードルがさがった」など、『レビューや口コミ』『メディア』情報から、利用者の声や実態を知ることで、罪悪感が軽減された人も多かった。




<<家事代行に対する配偶者(パートナー)の抵抗感>>

・配偶者(パートナー)と一緒に暮らしている人のうち、パートナーが家事代行の利用に「抵抗感があった」「抵抗感が少しあった」と回答した人は36.1%だった。


・パートナーの抵抗感理由として、一番多かったのは「他者が家に入ることへの抵抗感」23.8%、続いて「(予算ではなく)家事にお金を払うのに抵抗があった」16.2%、「頑張れば自分でできると思った」が13.8%だった。




<<家事代行の利用を周りに伝えているか>>

・家事代行を利用していることを友人・知人に伝えている人は、71.7%だった。


・伝えている理由としては、「使ってみてすごく楽で、同じように時間や労力で苦労してる友人には一つの選択肢として話している」「職場で『仕事も家事も頑張っている』と言われるので、仕事以外で疲れすぎないように家事代行に頼っていることを伝えている。他人に頼ることも大切だという考え方を普及したいと思っている」などの回答があった。


・一方で、伝えていない人の理由としては、「自分でやれないのかと思われそうだから」「自分の不甲斐なさを口外しにくい。」「生活に余裕がある、と後ろ指をさされたくない」などのコメントが見られた。




<<家事代行を周りにおすすめするか>>

・家事代行の利用を友人・知人におすすめしたいかという質問に対して、82.3%の人が「おすすめしたい」「少しおすすめしたい」と回答した。


・おすすめしたい理由としては、「ワーキングマザーの負担は計り知れないと思うので、心身ともに疲弊する前にサービスを利用することで、家族との時間確保や自分のストレスを解放することができるから」「家事が苦手・嫌いといった悩みがある人にとって本当に救世主だから」「人生観が変わったから」などの声が挙がった。



  • 家事代行を利用する前に感じるハードルをどう乗り越えるのか

約7割の人が家事代行の利用に抵抗を持っているにもかかわらず、利用した人の8割以上が「家事代行をおすすめしたい」と回答し、利用初回のハードルは高くてもいざ使ってみると他者に頼る大事さやメリットを実感した人が大半でした。


しかし、現状は自分の限界を感じてようやく最初の一歩を踏み出した人が多いこともわかりました。限界がきてようやく利用を検討しても、初めて使うサービスでイチから始めるのは相当なエネルギーがかかります。家事代行は防災と同じように「もしも」の時に備えて余力があるうちに利用の検討をし、「どんなサービスなのか試しておく」ことがとても重要です。


では、利用のハードルを高く感じている中で、どうやって試すのでしょうか。タスカジは、「自分自身で利用の壁と向き合うこと」と「第3者からのサポート」の両面が必要だと考えています。


まず自分自身においては、家事を他人に任せることに罪悪感を感じて躊躇する方は、「家事は範囲が広く、みんなが当たり前にできることではない。だからプロがいる」を意識してみてください。また、頑張れば自分でできそうだからと一歩が出ない方は、「生活の目的や大事にしていること(子どもとの時間・仕事・健康など)を棚卸ししてみる」など、自分の抵抗感に対して視点を変えると家事代行に対する捉え方が少し変わるかもしれません。


次に地域や企業・生活全般において外部がサポートする仕組みが整えば、さらにハードルを下げることが可能になります。


まず地域からは、産前産後をはじめとした体調面や物理的に家事のサポートが必要な世帯には、補助金など自治体からのサポートがハードルを下げるきっかけになります。実際の声でも「自治体の産後サービスを利用したことで、家に人を入れることのハードルが下がったという回答がありました。次に、家事代行の依頼者層は仕事をしている人が多いため、企業の福利厚生の一環として必要な人が利用できるようサポートすることは、家事代行を気軽に試してみるきっかけに繋がります。さらに生活面まで幅を広げると、集合住宅や戸建ての入居時に住居サポートとして補助がついていると、新生活のはじめから家事代行の利用を視野に入れることができ、より身近に試すきっかけになります。


家事代行における利用のハードルは単純なものではなく、複数の心理的・物理的ハードルが折り重なっていますが、それらの1つでも解消に近づくとハードルは下がり、乗り越えやすくなります。そのため、自分と向き合うだけでなく、自治体や企業をはじめとする周りからのサポートもとても重要です。


限界に達するまで頑張ることは、今後の生活に影響を及ぼしかねません。家事代行を「生活インフラ」と捉え、余力があるうちに「まずは試す」を実践する人が増えるよう、タスカジは今後も発信を続けてまいります。




  • <調査概要>
    ■調査名:「家事代行を利用するハードルについて」
    ■調査時期:2023年6月20日(火)~2023年7月12日(水)
    ■調査主体:自社調査
    ■調査方法:インターネット調査
    ■調査対象:タスカジ依頼者ユーザー
    ■回答者数:287名(女性263名、男性24名、回答しない1名)  

    【回答者内訳】
    ・年齢層:全体の約71%が30~40代
    ・家族構成:全体の約73%が配偶者(パートナー)と同居、全体の約68%が子供と同居、全体の約17%が一人暮らし
    ・職業:会社員/公務員/パート・アルバイトは、合計で約65%    

    ※構成比は小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。



  • タスカジ研究所について

タスカジ研究所は、タスカジのプラットフォームにある家事に関するデータやハウスキーパーであるタスカジさんの家事知見、タスカジさんや依頼者コミュニティを活用し、企業に向けたコンサルティング事業を行っています。プロモーションなどのマーケティング支援や新商品開発、新規事業開発支援に加え、独自調査や自治体と連携し新たな働き方支援なども実施しています。
https://corp.taskaji.jp/services/taskaji-kenkyujo/


<ドラマの家事監修も実施>
タスカジ研究所ではこうした家事の知見を活かし、2023年4月期フジテレビ系列のドラマ「わたしのお嫁くん」の掃除や片付けなどの家事監修を、2023年10月期NHK夜ドラ「ミワさんなりすます」の家事所作の監修を担当しました。

家庭での家事に際限がないと言われるように、「家事」が指す範囲は幅広く、しかもどの家事も突き進めると非常に奥深いものばかりです。そのため、掃除、整理収納のそれぞれの専門領域を持つ複数名のタスカジさんと一緒にチームを作り、幅広い家事の分野に対応できるように構成して監修しました。


  • タスカジのサービスについて

https://taskaji.jp
多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー(タスカジさん)と、家事をお願いしたい人とをつなぐ、シェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービスです。家庭内の家事負担が女性に偏っていることが理由で、望む人生やキャリアを築くのが難しいという、日本中の多くの女性が抱える社会課題を解決するために立ち上げました。2014年のサービスリリース以来、一貫して家庭のあらゆる家事の課題解決をサポートしており、培った知見をもとに「家事はクリエイティブな仕事である」ことを発信するなど、「家事代行は高価、家事は単純作業」という旧来型の家事意識の改革にも取り組んでいます。また、コミュニティを活性化することによりサービスの質を向上させる「コミュニティ循環型サービス運営モデル」の先駆けにもなっています。利用者数約11万名。日経DUAL家事代行サービス企業ランキング2017 1位、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018 働き方改革サポート賞。


  • 株式会社タスカジについて

社 名 : 株式会社タスカジ
設 立 : 2013年11月6日
代表者 : 代表取締役 和田幸子
所在地 : 東京都港区芝2-26-1 iSmartビル301
事業内容: 家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」の運営
URL  : https://corp.taskaji.jp

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会社概要

株式会社タスカジ

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URL
http://corp.taskaji.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝2-26-1 iSmartビル301
電話番号
-
代表者名
和田幸子
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年11月