大賞は日本経済新聞社とNHKのダブル受賞!「日本と世界の関わり」を報道した記事から選出
〜第一回 国際文化会館ジャーナリズム大賞〜
公益財団法人国際文化会館(理事長:近藤 正晃ジェームス)は、多様な世界との対話に不可欠であるジャーナリズムの発展のために、グローバルな視点を持ち、活躍するジャーナリストを支援することを目指し、本年から「国際文化会館ジャーナリズム大賞」を創設いたしました。この度、「第一回 国際文化会館ジャーナリズム大賞」の受賞作品とファイナリストが発表されました(国際文化会館ジャーナリズム大賞 公式サイト)。
本賞は、綿密な取材やデータを元に調査を行い、日本と世界との関わりの中で生じる新たな可能性と課題に光を当てた報道を表彰いたします。「多様にして包容力と活力のある自由主義と民主主義を育てるジャーナリズム」を力づけたいという思いから、相互理解と共存・共生のあり方について感動と洞察を与える報道を顕彰し、日本におけるジャーナリズムのさらなる発展を目指します。
第一回目となる今回は、「日本と世界の関わり」に様々な観点から光を当てた64の作品の応募をいただきました。様々な分野で活躍する6名の選考委員(委員長:林香里 東京大学大学院情報学環教授。他の委員は以下参照)が議論を重ね、大賞、特別賞、オピニオン部門賞の受賞作品及びファイナリストが決定いたしました。
大賞には海外貿易や知的財産保護に異なる角度から意義ある報道を行った2つの作品が選出されました。大賞に選ばれた日本経済新聞社(代表:阿部哲也 米州編集総局部次長)は受賞に当たり、
「世界秩序はグローバルサウスの台頭など、米中の覇権争いにとどまらない新たなフェーズに入っています。さらに生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は、新たな可能性だけでなく巨大テック企業と各国政府のあつれきを生んでいます。日本が世界とどうかかわり、様々な課題をどう乗り越えるべきか、報道の役割はますます大きくなっています」
と述べ、NHK「冤罪の深層」取材班(代表:石原大史 NHK第2制作センター エキスパート)は、
「当記事は、冤罪という巨大な暴力に屈せず真相解明を訴える大川原化工機の皆様、そして巨大組織の軋轢の中でも真実を諦めなかった告発者の皆様、両者の勇気によるものです。見えてきたのは、組織内評価に飢え強引な捜査を主導した警視庁公安部幹部らの姿、そして、それらが経済安全保障という大義名分の下、歯止めが働かないまま正当化されていった姿でした。受賞をきっかけに事件に更に多くの関心が集まることを期待しております」
とコメントしています。
受賞者及びファイナリストを招待した表彰式が7月17日(水)に開催される予定です。
<第一回 国際ジャーナリズム大賞 受賞作品>
【大賞】
「日本と世界の関わり」という観点から、日本の現代政治・経済・社会等の重要課題について、優れた検証、調査をした報道。 また、世界の中における日本の課題や挑戦に光を当て、感動と勇気を与えた報道と作品。
タイトル |
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所属 |
日本経済新聞社 |
著者 |
代表:阿部哲也(米州編集総局部次長) 綱嶋亨(ビジネス報道ユニット、現社会・調査報道ユニット記者) 黄田和宏(データビジュアルセンター、現社会・調査報道ユニット部次長) |
タイトル |
「“冤(えん)罪”の深層〜警視庁公安部で何が〜」 |
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所属 |
NHK「冤罪の深層」取材班 |
著者 |
代表:石原大史(NHK第2制作センター エキスパート) 矢内智大(NHK報道番組センター 社会番組部ディレクター) 影山遥平(NHK報道局社会部記者) 牧野大輝(NHK報道局社会部記者) 小郷恵子(NHK報道番組センター 社会番組部アシスタント・プロデューサー) |
【特別賞】
フリーランスや小規模メディアの記者等による優れた報道。
タイトル |
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所属 |
ハフポスト日本版 |
著者 |
國﨑万智 |
【オピニオン部門賞】
日本と世界の関わりについて冷静かつ広い視野で分析し、洞察に富んだ論考、論説、コラム。
タイトル |
私たちのことを私たち自身が議論できる社会をつくるために[立候補年齢の引き下げを求めて提訴した若者たちと弁護団のストーリー] |
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所属 |
認定NPO法人CALL4 |
<第一回 国際ジャーナリズム大賞 ファイナリスト>
【大賞ファイナリスト(4作品)】
タイトル |
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所属 |
朝日新聞GLOBE編集部 |
著者 |
秋山訓子 |
タイトル |
核カオスの深淵/侵略の代償①~⑰、秩序崩壊の岐路①~⑥ |
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所属 |
共同通信社編集委員(論説委員兼務) |
著者 |
太田昌克 |
タイトル |
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所属 |
読売新聞東京本社 編集局国際部・ローマ特派員 |
著者 |
倉茂由美子 |
タイトル |
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所属 |
朝日新聞社 |
著者 |
代表・永井靖二 |
【特別賞ファイナリスト(2作品)】
タイトル |
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所属 |
ハフポスト日本版・ニュースエディター |
著者 |
相本啓太 |
タイトル |
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所属 |
フリーランス記者 |
著者 |
萩 一晶(はぎ・かずあき) |
<オピニオン部門賞ファイナリスト(1作品)>
タイトル |
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所属 |
中国現代文学・文化研究者 |
著者 |
楊駿驍 |
<選考委員会>
林香里(委員長)
東京大学大学院情報学環教授/東京大学理事・副学長
関美和
MPower Partners Fund 創業パートナー/翻訳者
筒井清輝
スタンフォード大学社会学部教授・ジャパンプログラム所長
堂前宣夫
株式会社良品計画 代表取締役社長
山脇岳志
スマートニュース メディア研究所 所長
船橋洋一
公益財団法人国際文化会館 グローバル・カウンシル チェアマン
【公益財団法人国際文化会館について】
公益財団法人国際文化会館は、日本と世界の人々の間の文化交流と知的協力を通じて国際相互理解の増進をはかることを目的に、1952年にロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立された非営利の民間団体です。
このような目的をもつ国際文化会館の事業活動は、主として文化、学術、教育などの分野において、独自にあるいは内外のさまざまな機関と協力して、各種の国際交流事業を実施するプログラム部門と、その事業を支える国際交流の場としての施設の維持運営にあたる業務部門とから成っています。そしてこの両部門が有機的に結びつき、相互に補完し合いつつ効果的に事業を進めていることが、国際文化会館の最大の特色です。
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