Aras、グローバルイベント ACE 2023 Japan 開催報告
~ 2023 年 6 月 15 日(木)、16 日(金)開催 ~可能性を再び想像する 2 日間
ACE 2023 Japan には、PLM(Product Lifecycle Management)業界のイベントとしては日本では最大規模となる約 1,300 名以上の参加申し込みがあり、初参加となる米 Aras CEO ロッキー・マーチンの基調講演をはじめとする 9 つの基調講演のほか、Aras Innovator の最新機能やプラットフォームを最大限に活用する方法の紹介、成功体験を共有するためのユーザー事例の発表や懇親会など、21 のプログラムが提供されました。参加者は、デジタル化に関する情報を共有し、複雑な製品の設計・製造・運用の方法を変革していくための貴重な情報を獲得する機会を得ました。
イベント初日には、アラスジャパンの社長である久次のあいさつに続き、米 Aras CEO ロッキー・マーチンが登壇し、「これからの Aras」と題した基調講演を行いました。ロッキー・マーチンは、「Focus」「Open」「Flexible」の 3 つに注力して、今後、製品を提供していくことを説明し、具体的には
「最初の「Focus」は、お客様やパートナーのために、Aras のリソースを PLM という一つのプラットフォームに注力していくということです。次の「Open」は、透明性や親しみやすさを持ち、お客様の声を製品に活かしていくということです。また「Open」には、製品そのものがオープンであるという意味もあり、お客様やパートナーがインテグレーションを行い、自社のアプリケーション環境に組み込んでいくことを容易にします。そして「Flexible」は、日々変化していく業務へ迅速に対応していけるようにするため、適応性の高い柔軟なプラットフォームを目指すことを意味しています」と語りました。
また、講演の中でロッキー・マーチンは、パートナーシップの重要性も強調しました。
これまで Aras は、Ansys や AVEVA といった自社にない技術やソリューションを有する企業との戦略的パートナーシップを積極的に展開することで、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指してきました。直近の 2023 年 5 月には、Microsoft とのパートナーシップを締結し、Aras Enterprise SaaS を Microsoft Azure Marketplace にて提供開始したことを発表しています。
ロッキー・マーチンは、今後もフィロソフィーやカルチャーが近い企業とのパートナーシップを強化し、お客様のユーザーエクスペリエンスの向上を図っていくことを戦略の一つとしていくことを講演で語りました。
そのほか、イベント初日には、EIZO株式会社 映像技術開発部 IT プラットフォーム開発課 シニアエンジニア 空一昭氏による同社の2015年からスタートした DX を実現する PLM 刷新プロジェクトについての講演や、株式会社クボタ 研究開発業務部 薗口照人氏と鉄井光氏よるAras Innovator の導入とアップグレードの事例紹介の講演も行われ、PLM 刷新や Aras Innovator の導入を検討している参加者に非常に有用となる情報が提供されました。
イベント2日目の多くの基調講演の中から、日本マイクロソフト株式会社 アジアグローバルブラックベルト AI/ML シニアスペシャリスト 棚橋 信勝氏による「ChatGPT が描くものづくりの未来とその可能性」と、初代デジタル大臣 で自民党デジタル社会推進特別委員長 衆議院議員の平井卓也氏による「デジタルニッポン2023 ~ ガバメント・トランスフォーメーション基本計画 ~ 成長し続ける国へ、日本を再定義する」の 2 つの講演は特に人気が高く、その他の講演も含めて、満席となる参加がありました。
棚橋氏の講演では今、話題の生成系 AI「ChatGPT」の概要や API、製造業における活用シナリオ、利用の際の注意点のほか、ChatGPT の Fine-tuning についても語られ、一方の平井氏の講演では、デジタル庁設立のいきさつや狙い、ガバメント・トランスフォーメーションの基本計画を通じた、日本の競争力や生産性を高めていくための施策について、説明が行われました。いずれも興味深いテーマのため、熱心にメモを取る参加者が、多数見かけられました。
そのほか、2 日目には株式会社村田製作所、アクセンチュア株式会社、アラスジャパン合同会社の 3 社によるパネルトーク「DX で変化するエンジニアリング領域とその取り組み」や、日本マイクロソフト株式会社 インダストリアル&製造事業本部 インダストリーアドバイザー 鈴木靖隆氏による Aras Innovator の Microsoft Azure における活用事例も紹介されました。
今回の「ACE 2023 Japan」のテーマは、「Reimagine Your Possibilities ~ 可能性を再び想像する ~」です。この意味について、アラスジャパンの社長である久次昌彦は、開会挨拶の中で次のように語りました。
「今、PLM の世界に 2 つの大きな変化が起こっています。まず一つ目は、PLM システムのクラウド化です。新型コロナの影響でリモートワークが増え、クラウドアプリケーションの利便性やセキュリティの高さが実感されたことで、お客様の考え方が変わり PLM のクラウドニーズが高まりました。二つ目の変化は、システムの内製化が進んでいることです。コロナ禍でもシステム開発は継続されましたがリモートで進めるシステム開発では、外注化の非効率な部分が顕在化したことで、より効率な開発の進め方の一つとしてローコード・ノーコードツールを活用した内製化が進んでいます。これらの変化を踏まえ、PLM システムの展開やデジタル化、 AI によるデータ解析など、自社の可能性を再考する機会として ACE 2023 Japan を活用してほしいと思っています」
■「ACE 2023 Japan」開催概要
イベント名称 :ACE 2023 Japan
イベントテーマ:Reimagine Your Possibilities ~ 可能性を再び想像する ~
開催日 :Day1 2023年6月15日(木) 午後(受付開始12 :00)
Day2 2023年6月16日(金) 全日(受付開始9 :00)
会場 :ANAインターコンチネンタルホテル東京
東京東京都港区赤坂1-12-33 / Tel. 03-3505-1111
対象業界 :自動車、航空機、重工業、産業機器、ハイテク・エレクトロニクス、
医療機器、建設、化学、プラント 等
参加費 :無料(事前登録制)
特設サイト :https://events.aras.com/ACE2023-JP
主催 :アラスジャパン合同会社
協賛 :全19社
主なプログラム:
Aras 代表挨拶 / Aras最新情報 / 外部基調講演 / ユーザー講演 / 分科会 / Arasロードマップ/ Aras およびスポンサーによるソリューション展示 / 懇親会 他
Arasについて
Aras は、複雑化している製品の設計開発、製造、および運用を支援するアプリケーションを備えた、最も強力なローコードプラットフォームを提供しています。このテクノロジーにより、柔軟でアップグレード可能なソリューションが迅速に提供可能になり、ビジネスのレジリエンス性の向上に貢献します。Aras のプラットフォームおよび製品ライフサイクル管理(PLM)アプリケーションは、製品ライフサイクル全体およびサプライチェーンの、あらゆる部門・部署のユーザーを重要な製品データやプロセスと繋ぎます。
主要顧客:川崎重工業、クボタ、デンソー、日産自動車、⽇⽴製作所、富士フイルム、三菱重工業、村田製作所、ルネサス エレクトロニクス、Airbus、Audi、Microsoftなどの顧客に採用されています。
詳細については以下まで。
URL:https://www.aras.com/ja-jp
ソーシャルメディア:
Twitter:https://twitter.com/ArasJapan
Facebook:https://www.facebook.com/ArasPLMJapan
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/aras-japan
※ArasおよびAras Innovatorの社名、ブランド名、製品名、または商標は、米国および/またはその他の国々におけるAras Corporation およびその子会社、関連会社の登録商標または商標です。その他のすべての社名、ブランド名、製品名、または商標は、各所有者に帰属します。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像