瞬間、潤う、心ときめく、化粧品原料「コメ発酵液」 化粧水を塗布した肌に触れた時の「気持ち」を数値化

丸善製薬株式会社

植物を中心とした天然物から医薬品や医薬部外品、化粧品、食品の原料を製造する丸善製薬株式会社(所在地:広島県尾道市、代表取締役社長:日暮 泰広)は、慶應義塾大学満倉靖恵教授監修のもと「感性アナライザ(※)」を用いて、化粧品原料「コメ発酵液」塗布による感性への影響を定量する取り組みを行いました。
その結果、 コメ発酵液が肌になじんだ後の肌にふれた時、「好き」という気持ちが、試験開始時と比較して有意に高まることが確認されました。満倉教授監修による感性アナライザを用いた化粧品原料の感性評価は、原料メーカーとして初めての試みとなります。

研究の背景

丸善製薬は、「あなたに贈る、自然のいのち…高めます、ヘルス・ビューティー・ヒューマニティ」を会社の使命感として、天然物由来の機能性原料を開発し、提供してまいりました。

近年、化粧品の使用が肌だけではなく心にも前向きな影響を与えるとして、「肌と心」の関係についての研究が進められています。さらに、コロナ禍を経て、化粧品や美容行動に対しても心身を健やかに維持するためのウェルビーイングなアプローチが求められ始めています。このようなニーズに対応する化粧品原料について検討を行いました。


コメ発酵液について

丸善製薬では、2006年より発酵技術を活用した化粧品原料の研究開発を行っています。これまで弊社の「コメ発酵液」の研究成果として、発酵の過程で生み出されたアミノ酸、フルーツ酸など約60種類の天然由来成分により、塗布した瞬間の肌なじみやぬれ広がりの良さ(接触角)、継続使用による肌の潤い向上効果などを確認しています。

また、コメ発酵液は塗布後の肌の触り心地として、しっとりするのにサラサラという特色をもつ発酵液です。これまで実施したヒトボランティア試験の使用感評価(アンケート)において、塗布後の肌の感触について「なめらか」「心地よい」など、高く評価される一方、その気持ちを科学的に数値化することが困難でした。

感性評価の実施

そこで、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科満倉靖恵教授の監修のもと、「感性アナライザ(※)」を用いてコメ発酵液の塗布が感性へ与える影響を確認しました。


※感性アナライザ

脳波から感情をリアルタイムに計測できる世界初の装置です。

ヘッドセットを装着すると、計測された脳波から、「好き」「興味」「集中」「ストレス」「鎮静」など、その時、その瞬間の心の変化を数値化することができます。

試験内容と結果

女性20名を対象にコメ発酵液原液ローションの特徴に関する説明を受けた後、試験部位にローションを塗布し、静置し、ローションがしっかりなじんだ肌に触れるまでの一連の工程について脳波を測定しました。

その結果、静置後のローションがしっかりなじんだ肌に触れた時、「好き」という気持ちが有意に高まることが確認されました(図1)。満倉教授によると、この試験における「好き」の変化は、「帰宅を待ってくれていた愛する家族やペットに会えた瞬間」の気持ちの高まりに相当することが考えられるとのことです。

また、コメ発酵液原液ローションの説明がないまま塗布した際の使用感に関する記述式アンケートにおいて、塗り広げる時に「キシキシ感」(肌になじみ始めるタイミング)、塗布後半に「ひっかかり感」(なじみ終えたタイミング)の記述が数名に確認されました。そのタイミングが「15秒」と「45秒」に訪れることが示唆されました(図1:赤矢印箇所)。

これまで個人の感覚で表現されていた「肌になじみ始める」及び「なじみ終えた」タイミングを特定できた可能性があります。


【図1】

※試験内容

被験者    :化粧水を毎日使用する女性20名(20~50代)

試験試料   :コメ発酵液原液ローション

塗布部位   :手の甲(利き手と反対側の手の甲に塗布し、利き手で塗り広げる)、単回塗布

使用機器   :脳波計「感性アナライザ」

評価     :コメ発酵液原液ローションの説明を受けた後に塗布した時の気持ち「好き」


考察

今回の感性評価の結果から、コメ発酵液原液ローションがしっかりなじんだ肌(潤いが高まった肌)の感触を「好き」と感じていることが示唆されました。また、感性アナライザはリアルタイムで気持ちの変化を確認することができるため、コメ発酵液原液ローションが「肌になじみ始める」及び「なじみ終えた」タイミングを特定できた可能性があります。

今後、塗布部位を変更する、継続使用による脳波の変化について確認を行うなど、さらなる検証の必要が考えられました。


丸善製薬は、 今回の知見を活かして、化粧品を使用する人々の気持ちによりそい、肌も心も健やかに導く、機能と情緒的価値を有する化粧品原料の研究を継続してまいります。


会社概要

商号  : 丸善製薬株式会社

代表者 : 代表取締役社長 日暮 泰広

所在地 : 広島県尾道市向東町14703-10

設立  : 昭和24年7月13日

事業内容: 医薬品、医薬品用素材抽出物、医薬部外品用素材抽出物、

      化粧品用素材抽出物、食品添加物、食品、食品用素材抽出物、

      健康食品、健康食品用素材抽出物の製造販売

資本金 : 9,800万円

URL  : https://www.maruzenpcy.co.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

丸善製薬株式会社

13フォロワー

RSS
URL
https://www.maruzenpcy.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
広島県尾道市向東町14703-10
電話番号
0848-44-2200
代表者名
日暮 泰広
上場
未上場
資本金
9800万円
設立
1949年07月