dSPACEがCES2024に出展、自動運転および電気自動車向けのデータドリブン開発、シミュレーション、妥当性確認ソリューションを展示

dSPACE Japan

パーダーボルン: dSPACEは、自動運転および電気自動車を実用化するための革新的な開発、シミュレーション、および妥当性確認ソリューションをCES 2024で展示します。また、Indy Autonomous Challenge(IAC)の専属スポンサーである当社は、CES 2024の一部としてラスベガスモータースピードウェイで開催されるAutonomous Challengeナイトレースの過酷な環境にも耐えられるdSPACEソリューションを提供しています。当社は、下記の見どころを含め、West HallのブースNo. 4300で8つのソリューションを発表する予定です。

電動化モビリティ:バッテリマネージメントシステム、パワーエレクトロニクス、およびインテリジェントな充電テクノロジのテスト

バッテリマネージメントシステム(BMS)は、電力の効率的な使用や最適な温度の確保、過充電および充放電の回避を確実に行うことができ、リチウムイオンバッテリの円滑な動作に不可欠です。また、これによりエネルギー貯蔵システムの安全な動作や長寿命化が可能です。dSPACEは、最新のBMSのテストが可能なモジュール型システムを紹介します。このシステムは、電気自動車や飛行機のバッテリシステムから最新のパワーグリッドのエネルギー貯蔵システムに至るまで、さまざまな分野での開発および妥当性確認作業に適用できます。

制御システムやパワーエレクトロニクスを含むインバータを最大出力でテストする必要がある場合には、dSPACEのパワーHIL(Hardware-in-the-Loop)システムが最適です。パワーレベルでのHILシミュレーションに特化して設計されたこれらのシステムは、実績のあるHILシステムの柔軟性とパフォーマンスを兼ね備えているため、パワーエレクトロニクスを極めて高精度でテストすることが可能です。また、これらのテストは実際のシステムの使用範囲をはるかに超える範囲においても行うことができ、モーターの各種の動的な動作点での制御を検証できます。

Smart Charging Solutionは、インテリジェントな充電テクノロジを開発しテストするための完全なソリューションです。このソリューションは、各種の国際規格に準拠し、相互運用性の分析やテストにも対応しているだけでなく、総合的なテストオプションや動的モデルを備えているため、車載充電器や充電ステーション、さらに将来的には電磁誘導充電システム、ロボット充電、トラックおよび航空機分野のメガワット充電ソリューションの開発にも応用することができます。

自動運転:高精度なテストを仮想世界で実現

高度な自動運転機能の開発では、各機能の品質および安全性に対する要件がますます厳格化しています。そのため、仮想テストは世界中に分散した開発チーム間の連携を通じて開発の早期の段階で実施されます。dSPACEは、このような要件に対応するため、高度にスケーラブルなウェブベースのクラウド型シミュレーションおよび仮想検証ソリューションであるSIMPHERAや、センサシミュレーション向けのAURELIONなど、多様なソリューションを開発しました。当社は、計測データから生成された論理シナリオをSIMPHERAのシナリオベーステストに活用する方法をCESで紹介します。この方法では、記録した実際のシナリオをその後の工程で仮想的に検証することができます。また、合成したセンサシミュレーション環境を同一シナリオで記録した実際の計測データと比較することで、AURELIONがシミュレーションにおいて極めて高度な現実性を再現していることを確認する方法についても紹介します。

さらに、Amazon Web Services(AWS)社との共同デモでは、ADAS/ADアルゴリズムの開発および妥当性確認向けのデータを選択しながら収集するプログラムが実装されたインテリジェントなフリートおよびデータ管理環境を展示します。このソリューションは、要件の定義からデータセンターで記録された車両やセンサデータの適用に至るまでのデータ取得に要するリードタイムを大幅に短縮することにより、データドリブン開発プロセスの効率性を高めることを目的としています。

ソフトウェアの統合テストで特に困難なのは、ソフトウェアデファインドビークル(SDV)向けの最新のE/Eアーキテクチャに実装された高性能コンピュータ(HPC)でソフトウェアスタックをシミュレートする作業です。そのようなシステムの妥当性を効率的に確認するためには、実際のARMプロセッサベースのHPC上のソフトウェアコンポーネントを、残りのE/Eアーキテクチャのソフトウェアコンポーネントと組み合わせてシミュレートできるクラウドベースのSIL(Software-in-the-Loop)環境が必要です。そのため、当社はAWS社と協力しつつ、dSPACE VEOSとAWS Gravitonをベースとしたエンドトゥエンドのソリューションを提供しています。

IAC:dSPACEテクノロジをナイトレースおよび展示スタンドで披露

CES 2024において、1月11日にラスベガスモータースピードウェイで初のナイトレースとして開催されるAutonomous Challengeでは、9つの大学チームが完全自動のレースカーで互いに競い合います。また、CESの来場者はラスベガスモータースピードウェイでレースを体験することができます。さらに、dSPACEは、ラスベガスコンベンションセンターのWest Hallの展示エリアにあるブース5901で、IACシリーズ向けに提供した当社のテクノロジについて説明を行います。dSPACEでは、すべてのセンサデータを管理し、複雑な軌道計算を実行する中央オンボードコンピュータとして、実績のある車載コンポーネントであるAUTERA AutoBoxを提供しています。2024年のレースシリーズの日程やその他の革新的な技術は、IAC Media Daysの一部として1月8日(月)に発表される予定です。

dSPACEはIndy Autonomous Challenge(IAC)の専属スポンサーです。ラスベガスモータースピードウェイで開催されるAutonomous Challenge@CES2024のナイトレースにおいても、過酷な環境にも耐えられるソリューションを提供しています。Picture Credits: Indy Autonomous Challenge
dSPACE Japan株式会社

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dSPACEは、コネクテッドカー、自動運転車両および電気自動車を開発するうえで必要なシミュレーションおよび妥当性確認ソリューションを提供する国際的企業です。自動車メーカーやサプライヤのお客様は、当社のエンドトゥエンドのソリューションを利用し、実車での試験前にソフトウェアやハードウェアの各種コンポーネントをテストしています。また、自動車産業だけでなく、航空宇宙や産業オートメーション、およびその他の産業分野でもdSPACEは開発パートナーとして選ばれ、当社の知識と経験はさまざまな現場に活かされています。当社の製品ポートフォリオは、シミュレーションや妥当性確認向けのエンドトゥエンドのソリューションからエンジニアリング、コンサルティングサービス、トレーニングやサポートまで幅広くカバーしています。dSPACEは、ドイツのパーダーボルンにある本社と、ドイツ国内の3つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、日本、中国、韓国、インドおよびスウェーデンにある子会社を含め、世界中で2,500名を超える従業員が製品・サービスを提供しています。
詳細についてはwww.dspace.comを参照してください。

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URL
https://www.dspace.com/ja/jpn/home.cfm
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー10F
電話番号
03-5798-5460
代表者名
宮野隆
上場
未上場
資本金
2500万円
設立
2005年09月