【Cheiron-GIFTS 2025 公募開始】NPO法人ケイロン・イニシアチブは、日本国外で挑戦している研究者に帯同する家族・パートナーのために6回目となる助成金の公募を開始しました。
プレスコンタクト: 足立剛也、長谷川麻子 editor@cheiron.jp
NPO法人ケイロン・イニシアチブは、「研究者と家族の想いを世界の未来とつなぐ」をビジョンに掲げ、研究者が安心して研究に打ち込んだり、留学の道を選択したりすることができる環境整備を支援することを目的としたさまざまな活動を展開しています。*1 その一環として、研究者の家族・パートナーに向けた助成金制度「Cheiron-GIFTS(研究者家族留学支援イニシアチブ)」の第6回目の公募
Cheiron-GIFTS 2025を開始しました。*2
Cheiron-GIFTS 2025は、設立当初からのテーマである「研究者の家族・パートナーの海外でのキャリアパスの問題」に加えて、今年度新たに「既存のシステムで解決できない研究者と家族・パートナーの留学先でのアンメットニーズ」を問う課題を設定します。
時代の流れとともに「家族」のあり方も多様化しています。例えば、LGBTQ+カップル、事実婚、シングルマザー・ファザーなど、従来の概念には当てはまらない新しい家族の形態が生まれています。その一方で、日本の社会基盤は、従前の形態をベースとして構築されており、海外に比べ大きく遅れをとっています。これまで5年間の助成活動からも、既存のシステムではサポートしきれない課題の存在が浮かび上がってきました。そこで、Cheiron-GIFTS では、多彩な「家族」のあり方を包摂する社会を目指す観点から、今年度あらたに、研究者と家族・パートナーに関する留学先でのアンメットニーズに取り組む課題を設定しました。
昨2024 年の第5回目は、「家族のキャリアパス」と「研究者の留学先での多様な家族・パートナーの在り方」というテーマに対して、8ヶ国から過去最高となる89件の応募があり、特別賞3件を含む計8件が採択されました。採択者の提案内容は以下のとおりです。
◆課題1:慢性腎臓病や血液透析患者の予後とQOL改善を目指す研究者が、シングルマザーとして7歳の娘と米国研究留学中に、自身の研究時間の捻出と娘の教育の推進をはかるため、アフタースクールとサマースクールの費用を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-1)
◆課題2:研究者に帯同する配偶者が、英国在住という強みと旅行業での経験を活かし、観光ブログの立ち上げや観光ガイドとしての新たなキャリアの構築に取り組んでいる。観光ブログ、渡航準備や現地生活情報など、積極的な情報発信を進めており、本助成金で活動拡大を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-2)
◆課題3:惑星科学、特に小惑星の力学と熱物理を専門とする研究者のフランス留学に帯同する配偶者は、同じ分野で博士後期課程に進学した後、中退して民間企業に転職し、グラフィックデザインや労務の仕事を手がけた後、会社を退職し、出産と育児に専念してきた。助成金を活用し、デザインの経験を活かした留学中のキャリア再構築につなげ、南仏の文化や暮らしを発信しながら、視覚思考者の課題を共有する人の解決を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-3)
◆課題4:次世代型燃料電池材料の開発を専門とする研究者の配偶者が、海外渡航に伴って小学校教員の職を中断せざるを得なくなった。本助成を受けて、海外に滞在する日本人のお子さんの教育支援ボランティアに注力し、お子さんがいるご家族へのインタビューを基にした教材作り等に取り組み、長期的には、その知見を帰国後のキャリアに活かすことを支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-4)
◆課題5:AI(人工知能)を用いた糖尿病網膜症の研究者に帯同する配偶者 (夫) は、勤めていた会社は現地に支店が無く、休職制度も適用出来なかった為、退職となった。本助成金を活用いただき、フリーランスに転向するための諸準備費、妻が研究活動に集中する為の補助、ペットの健康維持の費用に活用し、新たなキャリア構築のための活動を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-5)
◆特別賞1:脳卒中後てんかんの診断法・予測モデルの開発を進める脳神経内科医でもある研究者の英国留学に、子供(当時4歳、2歳、0歳)と共に帯同する配偶者は、もともと脳卒中センターで看護師のキャリアを積んだ後、第1子出産後に退職。自身の経験を生かしつつも、脳卒中診療と研究に多忙を極める夫を長期的にサポートするため、研究補助員としてのキャリアパスを目指している。具体的には、夫が関わる幾つかのレビュー論文の文献収集・選択作業の補助、スケジュール管理や研究費管理などの事務処理を担い、研究を支援しており、助成金を活用いただき、子供を通園させることで研究時間を確保するとともに、データ分析やCRC認定試験に関する受講を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-s1)
◆特別賞2:心臓の微小循環障害と性差を専門とする研究者のオランダ留学に、もうすぐ5歳になる娘と帯同する配偶者が、オランダにおける研究者の配偶者のキャリア形成に積極的に関わる仕組みを活用し、2025年4月からラドバウド大学医療センターでの研究職採用を目指している。「女性医師としてのキャリアパスの充実」と将来的な日本の医療医学の発展への貢献につなげるべく、2024年9月以降の応用コース(就職に際する書類作成・個別面接指導)の受講を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-s2)
◆特別賞3:フランスの子ども家庭福祉を専門とし、小学2年生の娘を連れてフランスにて調査研究している研究者は、学術振興会の研究員の規定が年間1/3を超えて日本に滞在することであるため、娘の学校に配慮しながら一年に日仏を3往復している。配偶者はホテル勤務で長期休暇も子どもとは別のタイミングであり、家族も近くにいないため、学会参加や調査研究の選択肢の幅を広げるため、ベビーシッターの利用、子どものサマープログラム参加を支援する。(https://www.cheiron.jp/post/cheiron-gifts-2024-s3)
初年度Cheiron-GIFTS 2020の採択者である高田千明・望ご夫妻は、活動報告に際して次のように述べています。「Cheiron-GIFTS 2020の支援をもとに、アメリカでナースプラクティショナーの資格を取得いたしました。コロナ禍ではありましたが、目標達成への大きな一歩を踏み出すことができ、支援を下さったNPO法人ケイロン・イニシアチブの皆様に深くお礼申し上げます。現在は、全米ベストホスピタルランキング10位以内のノースウェスタン病院のスタッフとして働いており、嬉しいことに、マネージャーから最高位の『Role model』に選出されました。今後も、この制度が研究者家族の留学チャレンジとその将来への大切な支援となる事を祈願いたします」
当法人の理事長を務める足立剛也は次のように述べています。「Cheiron-GIFTSの助成制度は6年目を迎えました。本活動は、NPO法人ケイロン・イニシアチブの趣旨にご賛同くださる多くの方々に支えられています。2021年には当法人初のクラウドファンディングに挑戦し、100名を超える方々から多くのご支援をいただき、さらに昨年度からは、株式会社丸井グループの事業会社である株式会社エポスカード様のご協力のもと、研究者と家族の想いを世界の未来とつなぐ新たな選択肢『ケイロンエポスカード』の取組みを開始しました。*3 皆さまからの温かいお言葉を胸に、ケイロン・イニシアチブは、研究者と家族・パートナーを持てる力の限り支援し、その笑顔が未来のイノベーションを後押しするようさらなる活動に取り組んで参ります。」
*1 NPO法人ケイロン・イニシアチブについて
従来の仕組みを補完する新しいサイエンス推進の取り組みとして、サイエンスに関わるステークホルダーの枠を変えていく、広げていくことを目指して2019年6月に設立。研究を取り巻くステークホルダーと、家族を取り巻く社会的動向を重ね合わせた新たなサイエンス推進のビジョンを共有する国内外の行政、アカデミア・企業の研究者、研究助成機関、学術出版社、医療・法務・会計・ビジネスの専門家、次世代コミュニティの推進者、そして研究者の家族自身が連携して活動を推進している。中心となる活動内容としては、研究者の家族・パートナーが直面する課題を見える化するとともに、研究者の家族への情報プラットフォームの提供や助成金制度などを通した支援体制を構築。産官学で進められてきたサイエンスを、研究者の家族の立場という新たな視点から支援し、更に枠を広げた産官学民の結集によって推進することを目指して取り組みを始動。
https://www.facebook.com/cheironjp/
https://www.linkedin.com/company/cheironjp
*2 Cheiron Grant Initiative for Families enabling Tomorrow’s Science (Cheiron-GIFTS) について
NPO法人ケイロン・イニシアチブにより2020年に創設されたChreiron-GIFTS(研究者家族留学支援イニシアチブ)は、日本国外の大学や研究機関に所属または所属しようとしている研究者に帯同する家族・パートナーを対象とした助成金制度です。基礎科学、先端科学、思想・芸術などの分野において幅広く世界で活躍することを目指す研究者を、その家族・パートナーと共に支援します。
詳細情報については別紙および以下のウェブサイトをご参照ください。
別紙1:Cheiron-GIFTS 2025概要
d57512-32-ebd7c315407c2522b6f1b969567b0463.pdf別紙2:Cheiron-GIFTS 2025公募要項
d57512-32-df2c650fd6aa4934dde0f1414b6db084.pdfウェブサイト:https://www.cheiron.jp/grant
*3 ケイロンエポスカードについて
ケイロン・イニシアチブとエポスカードとの共創の取組みである「ケイロンエポスカード」は、日々の生活でカードをご利用いただくことで、基礎科学や先端技術、思想・芸術の分野で、世界で活躍し日本を主導することを目指す研究者の挑戦を家族・パートナーとともに、継続的に支援する選択肢を提供いたします。
新たな社会貢献のカタチを目指す本取り組みでは、クレジットカードご利用額の0.1%分のポイントをお客さまからお預かりし、ケイロン・イニチアチブに毎月自動的に寄付される他、カード新規入会1件につき1,000円が、エポスカードよりケイロン・イニチアチブに還元されます。寄付金は、助成金制度「Cheiron-GIFTS」(ケイロンギフツ)等の法人活動に活用されます。詳細は以下のウェブサイトをご参照ください。
ウェブサイト:https://www.eposcard.co.jp/designcard/cheiron
株式会社メディプロデュース は、NPO法人ケイロン・イニシアチブのCheiron-GIFTSの活動に協力しています。Cheiron-GIFTSによって、海外研究者のフェローシップ・研究費では賄い切れない家族・パートナーのライフサポートにつながることを願っております。
https://www.mediproduce.com/what_we_do/csr/
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