南日本新聞社の学習支援サイト「準グランプリ」

鹿児島県主催Digi₋1グランプリ実装（民間企業等）部門

　鹿児島県内のデジタルを使った優れた取り組みやアイデアを紹介する「鹿児島Digi₋1グランプリ 2024」で、南日本新聞社（鹿児島市）の新聞活用学習支援サイト「すくーる373（みなみ）る」が「実装（民間企業等）部門」で準グランプリに輝きました。有人離島を多く抱え、南北600キロに及ぶ鹿児島県は情報格差と教育格差の課題を抱えますが、「すくーる373る」はその是正に寄与する点が評価されました。

　「すくーる373る」は新聞紙面の閲覧や記事の検索、新聞投稿など7つの機能を備える有料の学習サイト。鹿児島県内の小中学校で、児童・生徒が持っているタブレット端末から利用します。児童・生徒は当日の朝刊を登校後すぐに読むことができるほか、学習の資料として記事を検索するなど、様々な学習場面で活用しています。2021年度に運用を始め、2024年度は21市町村で約1万2000人が使っています。

表彰式では審査員による講評もありました

　講評では審査員を務めた城山観光株式会社SDGｓ推進部長の安川あかね氏が「南北600キロある鹿児島特有の地理的課題の解決につながる点を評価した。利用している児童が喜んでいる点もとてもよかった」と話しました。

　鹿児島Digi₋1グランプリは鹿児島県が主催し、2回目。実装している民間の取り組みを紹介する部門のほか、自治体の取り組みに関する「実装（自治体）部門」、実装前の構想を評価する「アイデア部門」の計3部門に合わせて46件の応募がありました。表彰式は11月17日、鹿児島市のよかど鹿児島であり、各部門の上位3位、計9団体・個人が表彰されました。