近地球小惑星「アポフィス」探査に向けて、米国ExLabs社と契約締結

宇宙エンターテインメントと科学探査が融合する国際協業が始動

株式会社ALE

「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」をミッションに掲げる株式会社ALE(東京都港区、代表取締役社長/CEO:岡島礼奈、以下ALE)は米国カリフォルニア州の宇宙探査企業ExLabs社と、近地球小惑星「アポフィス」(99942 Apophis)を対象とする探査ミッション「ApophisExL」において、当社独自の低エネルギーマルチインパクト実験装置を提供する契約を締結しましたので、お知らせいたします。

ExLabs社が主導する「ApophisExL」ミッションは、2029年4月に地球へ約32000㎞まで異例の接近を果たす小惑星アポフィスに探査機を接近させ、その表面および内部構造の変化を科学的に観測する国際的なプロジェクトです。

ALEはこのミッションにおいて、小型人工物体による「低エネルギーマルチインパクト実験」を実施し、アポフィスのレゴリス(砂礫層)の結合度、岩石の強度、宇宙風化の影響などを評価。将来のプラネタリーディフェンス(防災) や宇宙資源探査に向けた基礎データの取得に貢献します。

【Apophisイメージ図】
A New Name and New Journey for an Asteroid Mission on This Week @NASA – December 29, 2023より抜粋

なぜALEが小惑星探査に挑むのか

― 流れ星から、宇宙科学の次のステージへ ―

ALEはこれまで、「人工流れ星」という世界初の宇宙エンターテインメントの実現を目指し、人工衛星の打ち上げや独自技術の開発を進めてきました。まだ人工流れ星の本格的な生成やデータ取得には至っていませんが、その実現に向けて挑戦を続けています。

私たちは、人工流れ星という革新的な技術を通じて、科学をより身近なものにし、社会と宇宙とをつなぐ新しい価値の創造に取り組んでいます。

今回の小惑星探査プロジェクトは、その延長線上にある挑戦です。

人工流れ星で用いられる微小物体を、宇宙空間で正確に目標へ導き、衝突させる――。この技術は、小惑星表面に小さなクレーターを作り内部構造を把握することに非常に適しており、2029年のアポフィス接近というまたとない機会に、ALEの技術が科学探査に活用されることとなりました。(衝突のエネルギーは「はやぶさ2」が試料採取時に発射した弾丸のエネルギーの半分以下で、アポフィスの軌道を変化させるようなものではありません)

この実験によって、小惑星の物理的特性が明らかになれば、将来の「プラネタリーディフェンス(防災)」や「宇宙資源活用」に向けた国際的な議論や研究の基盤となることが期待されます。

私たちは「流れ星を科学の入口に」という想いから出発し、いま、科学そのものを前進させるフェーズへと踏み出しています。

宇宙をもっと楽しく、そして持続可能にするために。
ALEは、「科学の社会実装」というビジョンのもと、流れ星から小惑星へ――新たな一歩を踏み出します。

今後の展望

本ミッションは、米国NASAの「OSIRIS-APEX」や欧州ESAの「Ramses」など、他国の探査ミッションとも対象やタイミングが重なっており、得られる科学的成果の相乗効果が期待されます。ALEは、これらのプロジェクトに関わる国内外の科学者・研究者との情報共有や連携の可能性を探りながら、国際的な科学ネットワークの一員として本プロジェクトを推進してまいります。

また、ExLabs社は本ミッションにあわせ、世界的なドキュメンタリー制作やリアルタイム配信などのメディア展開も予定しており、科学・エンターテインメント・教育が融合する新しい宇宙探査の形を目指しています。当社もこの取り組みに参画し、より多くの人々に宇宙の魅力とその意義を伝えてまいります。 

【ExLabsのメンバーとALEのメンバー】


【コメント】

ExLabs CEO & Founder マシュー・シュミッドゴール氏
「ApophisExLは、「可能性」に挑むミッションです。
ALEとのパートナーシップは、エンジニアリング、サイエンス、そしてストーリーテリングを融合させ、現代における最も魅力的な宇宙の機会に取り組むものです。
私たちは、宇宙が深い意味を持ちつつも、より多くの人々に開かれた存在であることを証明しようとしています。大胆な探査、革新、そして科学がもたらす驚きと感動を通じて、世界中の人々をつないでいくのです。」

株式会社ALE 代表取締役CEO 岡島礼奈

「私たちは、科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にするというミッションのもと、人工流れ星の開発からスタートしました。その技術が、いま小惑星探査という本格的な宇宙科学の現場で活かされることを大変誇りに思います。ApophisExLミッションは、プラネタリーディフェンスや宇宙資源利用といった人類の未来に直結するテーマに挑む国際協業であり、そこに私たちの“宇宙を社会につなぐ技術”が貢献できることに大きな意義を感じています。
一つひとつの挑戦を積み重ねながら、科学と社会をつなぐ新しい道を切り拓いていきます。」

【ExLabsについて】

ExLabsは、深宇宙探査のスケーラブルな実現に挑む最前線の企業であり、モジュール型宇宙機ソリューションを通じて、GEOやそれ以遠への頻繁かつ低コストなミッションを可能にしています。
「Mission-as-a-Service(サービスとしてのミッション)」モデルを採用し、深宇宙探査、プラネタリーディフェンス、宇宙資源の活用といった分野の可能性を切り拓いています。

                                      

【本件に関する問い合わせ先】

株式会社ALE 広報担当  / MAIL : pr@star-ale.com

【株式会社ALEについて】
ALEのミッションは、「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」というものです。ALEは私たち人類の持つ無限の好奇心を、技術によって実現していくことを通じて科学および宇宙事業を発展させ、人類の生活をより豊かにすることをビジョンとしています。

社  名 : 株式会社ALE(エール)

本社住所 : 東京都港区芝大門2-11-8 住友不動産芝大門二丁目ビル2階

代 表 者 : 代表取締役社長/CEO 岡島礼奈

設  立 : 2011年9月1日

事業内容 : 宇宙エンターテインメント事業「Sky Canvas」、データサービス事業、小型人工衛星技術の研究開発、宇宙探査事業

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会社概要

株式会社ALE

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URL
http://star-ale.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝大門2-11-8 住友不動産芝大門二丁目ビル2階
電話番号
03-3248-1630
代表者名
岡島礼奈
上場
未上場
資本金
-
設立
2011年09月