dSPACEがLiDARテクノロジの開発と妥当性確認を迅速化するため、RoboSense社のモデルをセンサシミュレーションソリューションに統合
dSPACEのセンサシミュレーション担当プロダクトマネージャであるCaius Seigerは、「dSPACEのセンサシミュレーションソリューションであるAURELIONに、世界で最も多く利用されているRoboSense社のセンサモデルがあらかじめ組み込まれるため、シミュレート可能なシナリオが多様化し、テスト時の選択肢が広がります。これにより、開発から妥当性確認に至るまで、さまざまな段階でのコスト削減が可能になります」と述べています。
AURELIONは、クラウド上だけでなく、ユーザのPCでオンプレミスに動作することもできます。また、写真のようにリアルな画像をリアルタイムに生成してカメラシミュレーション向けに提供します。さらには、レイトレーシングを使用してレーダーやLiDAR向けのリアルな生データの処理も行います。このソリューションはSIL(Software-in-the-Loop)テストやHIL(Hardware-in-the-Loop)テストに加え、クラウド上で検証を並列実行する場合など、開発プロセスのあらゆる段階に実装できます。
RoboSense社のM-Series LiDARは、精密な妥当性確認を広範に行える信頼性の高いシステムであり、世界中の市場で幅広く採用されてきました。M-Series LiDARは、初めて量産化されたインテリジェントな車載用ソリッドステート式LiDARであり、世界中で最も多くのデザイン賞を受賞したLiDARでもあります。MEMSチップと2次元スキャンテクノロジを採用するM-Series LiDARは、高い性能、完成度、および信頼性などの各種の利点を併せ持つ一方で、高品質な点群認識機能も備えています。そのため、多様かつ複雑なシナリオにおいても車両の認識機能を強化し、自動運転におけるコーナーケースの認識能力を向上させることが可能です。
自動運転車両の開発者は、M-Series LiDARを統合したAURELIONプラットフォームを使用することにより、自動運転用のシステムやソリューションの認識機能の開発、テスト、および妥当性確認に使用する合成データを、高品質なLiDARモデルを柔軟に用いて入手できるようになります。これにより、コーナーケースのトレーニングコストが削減され、自動運転車両の迅速な開発、テスト、および妥当性確認が可能になります。
RoboSense社の製品担当シニアディレクタであるSean Wang氏は、「当社はdSPACEと協力しつつ、LiDAR搭載車の実装や展開を行う各種の業界パートナーを効果的にサポートします。また、当社はLiDAR技術製品のメリットを十分に活かせるよう、dSPACEとの連携をさらに深め、強力かつ安全なADASおよびADシステムの開発を進める自動車業界を力強くサポートします。これにより、自動車および自動運転業界のグローバルな開発環境が実現されることを期待しています」と述べています。
dSPACEについて
dSPACEは、コネクテッドカー、自動運転車両および電気自動車を開発するうえで必要なシミュレーションおよび妥当性確認ソリューションを提供する国際的企業です。自動車メーカーやサプライヤのお客様は、当社のエンドトゥエンドのソリューションを利用し、実車での試験前にソフトウェアやハードウェアの各種コンポーネントをテストしています。また、自動車産業だけでなく、航空宇宙や産業オートメーション、およびその他の産業分野でもdSPACEは開発パートナーとして選ばれ、当社の知識と経験はさまざまな現場に活かされています。当社の製品ポートフォリオは、シミュレーションや妥当性確認向けのエンドトゥエンドのソリューションからエンジニアリング、コンサルティングサービス、トレーニングやサポートまで幅広くカバーしています。dSPACEは、ドイツのパーダーボルンにある本社と、ドイツ国内の3つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、日本、中国、韓国およびインドにある子会社を含め、世界中で2,400名を超える従業員が製品・サービスを提供しています。
詳細についてはwww.dspace.comを参照してください。
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