株式会社Smoltのサーモン種苗を導入した昌陽水産が新ブランドサーモンの販売を開始

株式会社Smolt

株式会社Smolt(本社:宮崎県)は、株式会社昌陽水産(長崎県長崎市、代表取締役:長野陽司)において、2024年12月24日より開始した高温耐性サーモン(サクラマス)の試験養殖の取り組みにより新ブランド魚として「長崎ゆうこう🌸サーモン」の販売を開始したことをお知らせいたします。

取り組みの背景

昌陽水産では、主力魚種であるトラフグ、シマアジやマダイの養殖において、2年連続で赤潮被害に見舞われています。橘湾地域では2023年6月にも赤潮が発生し、養殖魚の大量へい死による被害総額が約11億円に上るなど、深刻な影響を受けています。このような状況を受け、赤潮発生リスクの低い冬から春期に養殖可能な新規魚種の導入を検討していた昌陽水産と、高温耐性サーモンの開発に取り組むSmoltとの事業連携により開始されました。

新ブランド魚「長崎ゆうこう🌸サーモン」の特徴

長崎市橘湾のきれいな海域で養殖したサクラマスの出荷前に、長崎市特産の柑橘である「ゆうこう」を配合した特別な飼料で仕上げを行うことで、さっぱりとした味わいに仕上がります。

昌陽水産ではこれまでにゆうこうシリーズとして「ゆうこうマダイ」や「ゆうこうシマアジ」を出荷しており、業界からその品質に高い評価を得ています。

既に長崎市役所内のレストランで提供もされ、長崎県内のスーパーで販売が進んでいます

取り組みの広がりと地域展開

Smoltの育種技術は、九州、四国、西日本を中心に種苗供給事業の拡大を進めており、国内のサーモン種苗供給の安定化と品質向上に貢献しています。これにより、高水温耐性を備えた高品質な種苗が各地域に供給されることで、国内の養殖業全体の発展が期待されています。
これらの活動は宮崎大学との共同研究を通じたサーモン種苗生産および育種技術の取り組みがベースになっており、水産業界誌「養殖ビジネス(2025年4月号」に「不足するサーモン種苗を全国供給 選抜育種による高水温耐性などの強化」と題して、国内のサーモン養殖における種苗供給の課題解決に向けた最新の研究成果や技術開発について詳しく紹介されています。

今後の展望と技術革新

Smoltが開発した選抜育種技術(ゲノム編集ではない技術)により、従来の種苗よりも高水温に適応しやすく、成長特性の向上が期待できるサーモンの開発を進めています。今後は、種苗生産技術のさらなる改良を進め、より高品質なサーモンの供給を目指します。また、販売先や研究機関との連携を強化し、消費者ニーズに応じたオリジナルサーモンの開発を推進する「SMOLT TAILORED」サービスの充実を図ります。さらに、三倍体種苗の作出や選抜育種による種苗の質的向上、初期の赤潮リスク低減など、持続可能な養殖業に貢献する技術開発を進めてまいります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
農林・水産
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社Smolt

12フォロワー

RSS
URL
https://www.smolt.co.jp/
業種
水産・農林業
本社所在地
宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地
電話番号
0985-40-2904
代表者名
上野 賢
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年04月