三菱電機とEvercomm社が協業契約を締結　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

製造業のカーボンニュートラル実現を支援するソリューションを提供

三菱電機株式会社

2023年9月7日 13時30分

三菱電機株式会社

EVERCOMM SINGAPORE PTE. LTD.

協業の概要

　三菱電機株式会社（本社：東京都千代田区、執行役社長：漆間啓、以下「三菱電機」）とEVERCOMM SINGAPORE PTE. LTD.（本社：シンガポール、CEO：Chen Chiu-Hao、以下「Evercomm社」）は、製造業のカーボンニュートラル実現を支援するソリューション提供を目的に、協業契約を締結しました。これにともない、両社の一層の関係強化のため、三菱電機はEvercomm社に出資します。

　近年、地球温暖化対策として、カーボンニュートラルを目指す動きが世界的に加速しています。製造業を中心に各企業においては、政府、株主、取引先、消費者などのステークホルダーから、CO2排出量の管理や削減に向けた取り組みを求められています。そのため、各企業からはCO2排出量の管理や削減計画の策定などに関するソリューションへのニーズが高まっています。

　三菱電機は、SCADA（※1）などのソフトウエアにより製造現場のDXを支援するソリューションを展開しています。また、CO2排出削減に貢献できるインバーターやモーターなどの省エネ機器および分析・診断により省エネを支援するソフトウエアも販売しています。

　Evercomm社は、ISO14064-1（※2）に基づいた事業所単位でのCO2データの管理機能と、これらのデータを第三者認証機関によって認証する仕組み、およびISO14067（※3）に基づいた、製品単位のCO2排出量（CFP（※4））データ管理機能を備えたソフトウエアに加え、CO2排出量削減に向けた具体的な施策抽出や効果シミュレーションにより脱炭素化計画の策定を支援するソフトウエアを、ASEAN地域を中心に展開しています。

　今回の協業により、両社はEvercomm社のソフトウエアと三菱電機の製品・ソフトウエアを組み合わせたソリューションを提供することで、お客様のカーボンニュートラル実現に貢献します。具体的には、三菱電機のSCADAで収集した製造現場のCO2排出量・削減量データをEvercomm社の管理ソフトウエアに集約することで、より精密な実績管理が可能な環境を構築します。さらに、Evercomm社は集約されたデータを基に脱炭素化シミュレーションソフトウエアで脱炭素化計画の立案を支援し、三菱電機はCO2削減を実現する最適な省エネ機器や省エネ支援ソフトウエアを提供しCO2の継続的な削減活動を支援します。

Evercomm CEO Chen Chiu-Hao氏コメント

「サステナビリティに対する緊急性を受け止め、当社は環境意識の高いパートナーと共に持続可能な発展の最前線を切り拓いていくことを熱望しています。三菱電機との連携は、このミッションを実現するためのきっかけとなり、当社が三菱電機のDXソリューションを利用できるようになります。このパートナーシップは、技術だけでなく、お客様のサステナビリティ実現のために必要不可欠な手段を、共にお客様へ提供し、カーボンニュートラルの達成に向けて一歩一歩導いていくという共同の取り組みを具体化したものです。」

三菱電機株式会社 FAシステム事業本部長竹内敏惠コメント

「Evercomm社は、CO2排出削減活動に必要なCO2排出量・削減量データの管理とこれらのデータを第三者認証機関によって認証する仕組みを備えたソフトウエアが魅力です。今回、Evercomm社との協業により、カーボンニュートラルにおけるCO2の現状把握、脱炭素化計画の策定、さらにCO2削減をワンストップで支援できるソリューションを提供し、製造業のカーボンニュートラルの実現に向け貢献していきます。」