ノキア、2024年のIndustrial Digitalization Reportを発表-企業がプライベートワイヤレスを新たなユースケースや産業施設へ拡大していることが明らかに
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45%の組織が、初めてプライベートワイヤレスを導入した際の計画よりも多くのユースケースで活用するためにプライベートワイヤレスを活用
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100%の企業がプライベートワイヤレスネットワークの利用を拡大または、別の場所で展開しており、78%が6ヶ月以内にプラスのROI(投資利益率)を報告
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65%の回答者が作業者の安全性が10%以上向上したと述べ、79%の回答者が排出量が10%以上削減されたと報告
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プライベートワイヤレスを導入している企業の39%がオンプレミスのエッジ技術を展開しており、52%が今後の展開を計画
2024年6月12日
ノキアは本日、2024年のIndustrial Digitalization Reportの結果を発表しました。このレポートでは、インタビュー調査に回答した100名の早期導入者全員が、プライベートワイヤレスネットワークの使用範囲を新たに追加、もしくは既存の範囲でさらに多くのユースケースを展開し、同ネットワークサービスの利用を拡大していることが明らかとなりました。詳細はこちらよりご覧いただけます。
ノキアのレポートと関連調査は、オーストラリア、フランス、日本、英国、米国を含む国々の製造業、運輸業、エネルギー産業におけるプライベートワイヤレスネットワークを早期に導入した企業の業界の進捗状況と投資収益率(ROI)を測定するためにGlobalDataによって実施されました。
この度発表されたレポートでは、プライベートワイヤレスネットワークを導入する企業のメリットとして、以下の項目が挙げられています。
プライベートワイヤレスの利用および場所の増加:2022年には、プライベートワイヤレス技術を導入した多くの企業が、まだ概念実証(PoC)またはパイロット段階にあり、通常は単一の場所や単一のユースケースで実施されていましたが、2024年には、インタビューを受けた企業のほぼ半数(45%)が、当初予定していた計画以上のことを、プライベートワイヤレスネットワークを活用して行っています。また、インタビュー調査を受けた100社すべてが、プライベートワイヤレスネットワークをより多くの範囲へ展開するか、または既存の範囲での使用を拡大し、より広範な産業変革を推進し始めています。
迅速なROIの達成:回答者の93%が12ヶ月以内にROIを達成しました。実際に78%が6ヶ月以内にプラスの結果を報告し、23%はわずか1ヶ月でROI目標を達成しました。プライベートワイヤレスソリューションは、機能不全に陥っているプロセスを修正し、ビジネスの総コストを削減することで、企業がこのようなリターンを達成するのに役立ちました。
労働者の安全性と持続可能性の向上:調査によると、プライベートワイヤレス技術は労働者の安全性向上という共通の課題を克服するのに役立っており、65%が労働者の安全性を向上させるための主要なユースケースで10%以上の改善を実現したと述べています。具体的には、ジオフェンシング技術の導入、コネクティッドワーカー、危険な作業を行う際のロボットの利用などが挙げられます。
さらに、プライベートワイヤレスネットワークの導入後、79%の組織が持続可能性への取り組みが大幅に改善され、排出量が10%以上削減されたことを報告しています。接続性が向上したことで、調査対象企業は産業用IoTデバイスやセンサーを接続して、CO2排出量をより適切に追跡・監視できるようになりました。また、ドローン技術の使用により、トラック出動の回数も減少しています。これは、プライベートワイヤレス技術が単なるデジタル変革ではなく、組織の変革を先導し、世界的な持続可能性目標の達成に向けた追跡と分析を可能にしていることを示しています。
エッジテクノロジーが進化したユースケースを支える:エッジテクノロジーは、接続性を超えた、より高度で新しい低遅延のユースケースを実現する上で、基礎的な役割を果たしています。プライベート無線を導入した企業の39%は、デジタル化を推進し、AIやアナリティクスなどの補完的なテクノロジーをサポートするために、オンプレミスのエッジテクノロジーや新しい産業用デバイスを導入しており、さらに52%が導入を計画しています。
例えば、プライベートワイヤレスネットワークにビデオ解析を導入し、エッジ・コンピューティングを併用することで、75%の企業が効率性を10%も改善することができています。
Lufthansa Technikは、航空機部品の詳細なテーブル検査にプライベートワイヤレスネットワークを導入することで、複数のカメラから高画質のビデオを迅速にアップロードし、リモートメンテナンスをサポートしています。その後は、エッジを利用して、航空機エンジンの近くに物理的に移動するサーバースタックを排除するなど、さまざまなユースケースに拡大しています。
ルフトハンザ・インダストリー・ソリューションズのITコンサルタントであるクラウディウス・ノアク博士は次のように述べています。「プライベートワイヤレスネットワークの導入により、初めから接続性が向上しました。少数のアクセスポイントで広範囲にわたる安定的で信頼性の高い、安全な接続を提供しており、バーチャルテーブル検査には不可欠です。新たな価値は、新しいユースケースの拡張と統合から生まれました。導入以来、サイト内の無線ロケーションの数を増やし、プライベートワイヤレスネットワークで50台以上のデバイスを接続していますが、この数はやがて数百台に増加し、最終的には1,000台以上の接続デバイスをサポートできるようになります。」
Global Dataのエンタープライズテクノロジーおよびサービス担当リサーチディレクター、ゲイリー・バートン氏は次のように述べています。「プライベートワイヤレス技術は接続性に明確な利点があり、投資利益率も高いです。そのうえ、AIや新しい分析ツール、エッジプラットフォームの導入により、さらに多くの利点が期待できます。これらの技術は、産業変革を推進しながら、企業が将来的に起こりうる課題に対して備えるのに役に立つでしょう。」
ノキアのエンタープライズキャンパスエッジ事業副社長、デイビッド・デ・ランセロッティは次のように述べています。「プライベートワイヤレスと産業エッジのROIは実証されています。プライベートワイヤレスとWi-Fiの接続、アプリケーション、デバイスを一つの中央オンプレミスエッジプラットフォームにまとめることで、お客様の労働者の安全性、生産性の向上、および排出量の削減を支援しながら、運用コストを削減します。これにより、さらなるユースケースの迅速な展開と総所有コストの低減が促進されるでしょう。ノキアのIndustrial Digitalization Reportは、プライベートワイヤレスネットワークとエッジテクノロジーを一つのプラットフォームに統合することで、AI駆動のユースケースを企業の運用に取り入れるための最適な基盤を提供することを強調しています。」
本件に関する参考および追加情報はこちらよりご覧いただけます。
ウェブページ: 2024 Industrial Digitalization Report
ウェブページ:Digital Automation for industrial campus | Nokia DAC
ビデオ:Nokia one platform for industrial digitalization
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