中学受験と母親の仕事についての調査より「仕事をしている母親の子供の方が希望の中学校に合格している」という事実が判明。
合否が示す中学受験と母親の仕事との意外な関係。仕事をしていた母親の52%が「不利ではない」と回答、31%が「不利だ」と回答。
ひまわり教育研究センター(運営会社:イノベーションシステム株式会社、代表取締役 熊野貴文)は2024年10月、全国の35歳から50歳の、中学受験を経験した子供を持つ母親142人を対象に、中学受験期における就業状況について調査を実施しました。さらに、そのうちの仕事をしていたと回答した母親90人については仕事と中学受験の両立について詳細な調査を行いました。
この度、「母親の仕事と中学受験の両立」に関するアンケート調査の結果を公開いたしましたことをお知らせいたします。(調査会社:Freeasy 調査時期 2024年10月31日〜11月4日)
ひまわり教育研究センターでは、未来をはばたく子どもたちを育てる保護者の方々に有益な情報をお伝えするため、日々研究調査を行っています。
このたびの調査結果がお子様の教育においての一つの指針になることを願います。
<調査の背景>
子供の中学受験は親にとって多くの不安や悩みを伴うものですが、特に仕事を持つ母親にとっては、仕事と中学受験の両立に関する不安が大きいとの声が寄せられています。そこで、実際にお子さんの中学受験を経験した母親の就業状況、仕事と子供の中学受験の両立についての詳しい調査をしました。
<調査の内容>
(1) 全国1000人の35〜50歳の既婚女性のうち「中学受験をした子供を持つ」と回答した母親142人への調査
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あなたのお子さんが中学受験の勉強をしているとき、1年以上仕事をしていましたか?
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あなたのお子さんは中学受験で希望の中学校に合格されましたか?
(2) (1)の調査で子供が第1希望〜第3希望の中学校に合格し、かつ1年以上仕事をしていたと回答した母親90人への詳細調査
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お子さんが中学受験をしている時、あなたが仕事から帰ってくる時間は何時でしたか?
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中学受験をしているお子さんが4〜5年生の時、あなたの仕事の時間はどれくらいでしたか?
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中学受験をしているお子さんが小学校6年になったとき、仕事、あるいは仕事の時間をどのようにしましたか?
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中学受験をしているお子さんが6年生の時、あなたの仕事の時間はどれくらいでしたか?
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お子さんが中学受験のサポートをする中であなたの助けになってくれた人はいますか?
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中学受験をしている時、母親が仕事をしていることは受験に不利だと感じたことはありますか?また、どうしてそのように感じたのか理由を教えてください。
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お子さんが中学受験の勉強をしている時、仕事をしていることで一番困ったことはなんですか?
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母親が仕事をしていても子供を中学受験で合格に導くためにどのようなことをすればよいか、これから同じような立場でお子さんが中学受験をする母親に向けてアドバイスをしてください。
<調査対象>
全国1000人の35〜50歳の既婚女性のうち中学受験をした子供を持つと回答した母親142人
<調査の結果>
(1) 全国1000人の35〜50歳の既婚女性のうち中学受験をした子供を持つと回答した母親142人への調査
Q. あなたはお子さんが中学受験の勉強をしているとき(お子さんが小学校4年〜4年生)、1年以上仕事をしていましたか?
子供が中学受験をしたことがあると回答した母親142人に「お子さんが中学受験の勉強をしているとき(お子さんが小学校4年〜6年生)、1年以上仕事をしていましたか?」と質問したところ、「はい(仕事をしていた)」と回答した母親は107人(75.4%)、「いいえ(仕事をしていなかった)」と回答したのは30人(21.1%)、「回答したくない」と回答したのは5人(3.5%)でした。
Q. あなたのお子さんは中学受験で希望の中学校に合格されましたか。
「仕事をしていた」あるいは「していなかった」と回答した母親137人に「子供の中学受験の合否」について尋ねたところ、全体の65.7%は第1希望に合格、14.6%は第2希望に合格したと回答しました。全体の86.1%が第1〜3希望に合格したと回答しました。全体の13.1%が第1〜8希望までのいずれにも合格しなかったと回答しました。
次に、仕事をしていた母親107人としていなかった母親30人の合否についての回答を比較します。仕事をしていた母親の67.3%は第1希望に合格、15.9%は第2希望に合格したと回答しました。仕事をしていた母親の88.8%が第1〜3希望に合格したと回答しました。仕事をしていた母親の10.3%が第1〜8希望までのいずれにも合格しなかったと回答しました。
仕事をしていなかった母親の60.0%は第1希望に合格、10.0%は第2希望に合格したと回答しました。仕事をしていなかった母親の76.7%が第1〜3希望に合格したと回答しました。仕事をしていなかった母親の23.3%が第1〜8希望までのいずれにも合格しなかったと回答しました。
調査結果において、第1〜3希望の中学校に合格したと回答したのは、仕事をしていた母親が仕事をしていなかった母親よりも12.1%多く、第1〜8希望のいずれにも合格しなかったとの回答は、逆に、仕事をしていなかった母親が10.2%多いという結果が得られました。
(2) (1)の調査で子供が第1〜3希望の中学校に合格し、かつ1年以上仕事をしていた母親90人への詳細調査
Q 1. お子さんが中学受験をしている時、あなたが仕事から帰ってくる時間は何時でしたか?
中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「お子さんが中学受験をしている時、あなたが仕事から帰ってくる時間は何時でしたか?」と質問したところ、一番多かった回答は「18時前後」で31人(34.4%)、次に多かったのは「16時より前」で23人(25.6%)、「17時前」で21人(23.3%)でした。
Q2. 中学受験をしているお子さんが4〜5年生の時、あなたの仕事の時間はどれくらいでしたか?
中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「中学受験をしているお子さんが4〜5年生の時、あなたの仕事の時間はどれくらいでしたか?」と質問したところ、一番多かった回答は「フルタイム(週5回、40時間程度)」で50人(55.6%)、次に多かった回答は「パートタイム(週3、4回、20時間〜40時間未満)」で31人(34.4%)でした。
Q3. あなたは中学受験をしているお子さんが小学校6年になったとき、仕事、あるいは仕事の時間をどのようにしましたか?
中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「あなたは中学受験をしているお子さんが小学校6年になったとき、仕事、あるいは仕事の時間をどのようにしましたか?」と質問したところ、一番多かった回答は「変わらない」で59人(65.6%)、次に多かった回答は「減らした」で17人(18.9%)でした。
Q4. 中学受験をしているお子さんが6年生の時、あなたの仕事の時間はどれくらいでしたか?
中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「中学受験をしているお子さんが6年生の時、あなたの仕事の時間はどれくらいでしたか?」と質問したところ、一番多かった回答は「フルタイム(週5回、40時間程度)」で48人(53.3%)、次に多かった回答は「パートタイム(週3、4回、20時間〜40時間未満)」で31人(34.4%)でした。
Q5. お子さんが中学受験のサポートをする中であなたの助けになってくれた人はいますか?当てはまる人を全て選んでください。助けになってくれた人がいない場合は「あてはまるものはない」を選んでください。
中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「お子さんが中学受験のサポートをする中であなたの助けになってくれた人はいますか?当てはまる人を全て選んでください」と質問したところ、一番多かった回答は「夫」で56人(62.2%)、次に多かった回答は「実母」で32人(35.6%)でした。
「あてはまるものはない」つまり「助けになってくれた人がいない」と回答した母親は13人(14.4%)でした。
Q6. 中学受験をしている時、母親が仕事をしていることは受験に不利だと感じたことはありますか?
中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「中学受験をしている時、母親が仕事をしていることは受験に不利だと感じたことはありますか?」と尋ねたところ、「ない」と回答したのは47人(52.2%)、「ある」と回答したのは28人(31.1%)でした。「どちらともいえない」と回答したのは15人(16.7%)でした。
Q7. Q6でどうしてそのように感じたのか理由を教えてください。
・不利に感じなかったと回答した理由 47人 (52.2%)
子供が学校に行っている時間に働いていたから、特に影響はなかった(7人)
両親などまわりの協力、フォロー体制があったから(5人)
本人の頑張り次第、本人次第だから(4人)
一人の方が勉強に集中できる(2人)
親が勉強を教えているわけではないので、子供が塾で勉強したりするだけなので、特に親がそばにいないといけないというのはありませんでした
金銭も増えるから
自分のことは自分でしていたので、特に親の仕事は影響なかった
仕事の中で情報を貰えたこともあるから
それ以外を知らないから比べられない
学力が上がっているから
時間よりも質の高さが問題だから
自分との戦いだから
・不利に感じたと回答した理由 28人(31.1%)
家事の負担が多いから
サポートができない事が多かったからです
子供の相談に乗ってやれない
塾の送迎などで、早い仕事終わりだと早く塾に送れるのにと思いました
夕飯の準備ができない
勉強中に分からない箇所があっても、サポート出来ないから、後回しになってしまう
食事の時間を合わせてあげたりできなかった
手料理が簡単なものになってしまうから
サポートがなかなかできない
夏期講習や冬季講習など平日と違う時間帯になると、送り迎えやお弁当にうまく対応してあげられなかったから
時間的に十分なサポートができない
送り迎えの時間などが限られる
お迎えにいけない
時間が割けない
お弁当作りや送迎が塾の開始時間に間に合わなかったりする
・どちらともいえない と回答した理由15人(16.7%)
勉強は見てあげられないが、金銭的には問題がないから。塾にも行かせられる。
子供は自分一人でできないからつきっきりでサポートしたお母さんはそれはそれですごいと思う。トップ校を目指すには必要かもしれないが、中堅校~難関校レベルではそこまでする必要性は疑問。
本人次第のとこがあるため
受験だけだと親もノイローゼになりそうだから
時間に余裕があればもっとサポートできたかも
勉強は自分のペースでしているし、会話があれば仕事しているしていないは関係ない
お金もかかるため
勉強は見てあげられないが、金銭的には問題がないから。塾にも行かせられる
時間に余裕があればもっとサポートできたかも
何も変わらない
受験だけだと親もノイローゼになりそうだから
勉強は自分のペースでしているし、会話があれば仕事しているしていないは関係ない
Q 8. お子さんが中学受験の勉強をしている時、仕事をしていることで一番困ったことはなんですか?
特になし(30人)
塾の送迎 塾の送迎に間に合わない(18人)
塾のお弁当や食事つくり(7人)
学習のサポートがうまくできなかったこと 勉強がみれない(5人)
子どもとコミュニケーションをとる時間が減った(2人)
応用問題に直面している時に、つまづくと先に進めないから、その都度答えてあげられないのが、困る
時間が自由にならない
時間割変更などに柔軟に対応して仕事の時間を変えられないこと
懇談の休みが合わない
体調不良の時
つきっきりでサポートしたら成績が上がるのかもとの悩みをいつまでも解消出来なかったこと
Q9. 母親が仕事をしていても子供を中学受験で合格に導くためにどのようなことをすればよいか、これから同じような立場でお子さんが中学受験をする母親に向けてアドバイスをしてください。
<仕事について>
周りのサポートは大切だけど、仕事をしている背中を見せることも大切だと思う。仕事をしているしていないに関わらず
直前期は休んだので、それが良かったです
在宅勤務をふやす
毎日決まった時間に上がれる仕事が、理想です。後、遅くても18時までには帰宅できる仕事が良いです
仕事をしてなければもっとサポートできたかな、とは思うけど、子どもはそれなりに頑張ってくれる
できれば仕事をセーブした方がいい
6年になると忙しくなるので、なるべく子どもとの距離感をうまく保つよう仕事をセーブした方がいいと思う
私は子供が小学5年から働きだしたけど、リフレッシュになってよかったと思ってます
仕事に真剣に取り組む姿を見せる
<勉強や塾について>
塾に通わせる
本人に合う塾や教師を見つけること
よい学習塾を探す
送り迎えのある塾もある
日々のお弁当作りも一緒に楽しむ
模試の結果からこどもの弱点を把握して、教える。健康管理。お弁当作りは大事。睡眠時間確保のための送迎
ちゃんとしたお弁当を塾に持たせなくても大丈夫です
一緒に問題を解いたりして楽しめたので一緒に頑張れた
勉強に対して口をださない
理解の度合いを知る
<心構えについて>
親が干渉しすぎない方が良いと思います。子供に自主性を持たせてやらなくてはならないという自分で厳しくしていく方が良いと思います
しっかり話を聞いたりすること
こどもの好きなようにさせてたのでわかりません
迎えの時間に追われてバタバタしてしまうが、イライラせず怒らない事
わからない問題があったら積極的に塾の先生に質問できるように内気にならない子に育てる
早めに自分でできることはさせるようにして、気持ちの上で応援をしていけるように早めにしておくこと
日ごろの頑張りを褒める
親子共々の体調管理
子どもの意見を尊重し、いつでも援助できるという思いを伝える事
本人が落ち着ける環境をつくる
話を聞いてあげる
親が干渉しすぎない方が良いと思います。子供に自主性を持たせてやらなくてはならないという自分で厳しくしていく方が良いと思います
しっかり話を聞いたりすること
受験だからといって、生活は変えず、同じような日々を過ごす。過度に変化を与えると、プレッシャーになる。
体調管理
好きな事はどんどんさせながらも、メリハリをつけて目標を持って話をよくする事
見守る
気合い
あきらめるな
親子で頑張る
あまり干渉しすぎない
子どもの意見を尊重し、いつでも援助できるという思いを伝える事
祖父母の協力が必須
家族に協力してもらう
私は子供が小学5年から働きだしたけど、リフレッシュになってよかったと思ってます
普段通りで
口出ししないこと
受験だけが全てではないとの姿勢
美味しいものを食べさせ見守る
子どものメンタルに敏感になっておくことです
自分が前面に出ない
6年になると忙しくなるので、なるべく子どもとの距離感をうまく保つよう仕事をセーブした方がいいと思う
子どもを信じて
情報を精査すること
理解の度合いを知る
<調査のまとめ>
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子供が中学受験をしている母親142人の75.4%が、子供が中学受験の勉強をしているとき「1年以上仕事をしていた」と回答し、21.1%が「仕事はしていなかった」と回答した。
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仕事の有無について回答した母親137人に受験した中学校の合否について尋ねたところ、第1〜3希望の中学校に合格したと回答したのは、仕事をしなかった母親よりも仕事をしていた母親が12.1%多く、第1〜8希望のいずれにも合格しなかったと回答したのは、仕事をしていた母親よりもしていなかった母親が10.2%多かった。
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中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「仕事から帰ってくる時刻」について尋ねたところ、一番多かった回答は「18時前後」で34.4%、次に多かったのは「16時より前」で25.6%、「17時前」で23.3%。
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中学受験をした子供(第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「子供が6年生の時の仕事の時間」について尋ねたところ、一番多かった回答は「フルタイム(週5回、40時間程度)」で53.3%、次に多かった回答は「パートタイム(週3、4回、20時間〜40時間未満)」で34.4%。
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中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「子供の中学受験期に助けになってくれた人は誰か」について尋ねたところ、一番多かった回答は「夫」で62.2%、次に多かった回答は「実母」で35.6%。
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中学受験をした子供 (第1〜3希望に合格)をもつ仕事をしていた母親90人に「母親が仕事をしていることは子供の中学受験には不利だと感じたことはあるか」と尋ねたところ、「ない」と回答したのは52.2%、「ある」と回答したのは31.1%。
調査時期
2024年10月31日〜11月4日
アンケート設計
イノベーションシステム株式会社
「ひまわり教育研究センター」
調査方法
インターネット調査
対象者
全国1000人の35〜50歳の既婚女性のうち中学受験をした子供を持つと回答した母親142人
<リリースに関するお問い合わせ先>
イノベーションシステム株式会社
ひまわり教育研究センター
所長 上田尚子
TEL 06-6307-1112
https://www.himawari-child.com/center/profile.html
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