ロシア プーチン大統領とロスアトム社長セルゲイ・キリエンコがロシアの原子力産業の展望と成果について議論
2016年9月26日
ロスアトム社
報道関係者各位
ロシア プーチン大統領とロスアトム社長セルゲイ・キリエンコが
ロシアの原子力産業の展望と成果について議論
9月12日にモスクワで、ロシアのプーチン大統領とロスアトム社長のセルゲイ・キリエンコが会合を開きました。キリエンコ社長は、ロスアトムが活動した重要な成果について報告しました。
ノヴォヴォロネジ原子力発電所にある第3世代+原子炉が全国の電力系統に接続し、はじめて発電を成功させたことは、世界の原子力産業にとって重大な出来事であると話しました。また、この第3世代+原子炉は福島第一原子力発電所での事故を教訓にした安全設計を施しており、現在このタイプのものは、ベラルーシ、ハンガリー、エジプト、バングラデシュで建設中となっております。
キリエンコ社長は初めてフルパワーでの運転を開始した高速炉BN-800を装備しているベロヤールスク原子力発電所について高く評価し、原子力産業の新時代の幕開けを告げるような高速原子炉技術において、ロシアはグローバルリーダーであると述べました。BN-800は世界で最も技術的に優れた高速炉であり、天然存在比約100%で廃棄物も少ないウランU-238同位体を使用しているため、より安全でクリーンなエネルギーを生成することができます。
また、9月10日に第2および第3の電源ユニットの建設開始において、イランのブシェールで起工式が行われたことを話しました。第1ユニットについては、ロスアトムがユニットを構築しているとき深刻なダメージを受けました。30年前に一時中断していた構築作業を無事に終え、同社はイランやその他の国のパートナーから大きな信頼を得ることができました。今では建設のためだけでなく、サービス、オペレーション、および燃料の供給を含むサイクル全体の新規契約を締結しています。
核医学では、医学や研究で使用される同位体の販売量が2.5倍に増加しており、その中でヨーロッパ諸国とオーストラリアは既存の市場であり、新たな市場としてブラジル、アルゼンチン、ベトナム、インドネシア、マレーシア、日本を視野に入れています。
また、ロスアトムは医学用の同位体だけではなく、放射性医薬品の生産やロシア製医療機器の技術も持ち合わせおり、核医学同様、ロシア製医療機器の市場範囲を確保していく予定です。この医療機器の技術的特性は、競合他社と比較しても同等の品質と精度を備えながら、価格は少なくとも半分以下という大きなメリットがあります。
ロスアトムについて
ロスアトムは、すべてのロシアの民生用原子力企業、研究機関や世界で唯一の原子力推進砕氷船の艦隊を含めて、262,000 人と360社の企業や科学研究機関を結集しているロシアの国営原子力企業です。原子力分野における70年の専門知識を元に、ロスアトムはこの分野リーダーであり続けています。ロスアトムは世界中で34件、ロシアでは8件の同時原子力発電所建設プロジェクトの実施において世界第1位です。
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