セルファイバがジャフコはじめ5社から8.3億円の資金調達を実施、細胞治療の普及に向けて開発を加速

セルファイバ

報道関係各位
2023年11月9日
株式会社セルファイバ

株式会社セルファイバ(本社:東京都江東区、代表取締役:柳沢佑・安達亜希、以下「セルファイバ」)は、以下の投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額約8.3億円の資金調達を実施しました。
  • ジャフコ グループ株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:三好 啓介、以下「ジャフコ」)が運営するジャフコV7ならびにジャフコSV7-Sファンド

  • ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役:木場 祥介、以下「UMI」)が運営するUMI3号ファンド

  • 株式会社ファストトラックイニシアティブ(所在地:東京都文京区、代表取締役:木村 廣道、以下「FTI」)が運営するFTI3号ファンド

  • リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田暁彦)が運営するリアルテックファンド

  • 千葉道場ファンド(所在地:東京都渋谷区、代表パートナー:千葉功太郎・石井貴基、以下「千葉道場」)


■背景
東京大学発スタートアップであるセルファイバは、医療をはじめとした細胞産業の普及に貢献すべく、後述の「細胞ファイバ」技術を利用した細胞量産技術の開発に取り組んでいます。細胞医薬品(※1)は再生医療・がん免疫治療等を中心に注目が集まる一方で、依然として手作業に依存した製造工程が主流であり、製造の合理化は喫緊の課題となっています。セルファイバは独自の培養技術を用いて高額な細胞医薬品の大量製造を実現し、誰もが細胞治療に手の届く社会を目指します。

■技術の概要
細胞ファイバ技術は、髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲル(※2)チューブ内に細胞を封入し、培養する技術です。周囲のゲルが内部の細胞を保護しつつ過剰な凝集を防ぐため、培養皿での平面培養や、バイオリアクターを用いた懸濁培養などの従来培養法に比べて、品質の良い細胞を高い密度で培養することができ、細胞の製造プロセスを効率化することができます。

■資金調達の目的と使途
セルファイバは、投資家からの調達資金や競争的資金等を活用し、細胞大量培養技術開発に取り組んできました。すでに細胞医薬品における実生産スケールの基盤製造技術を確立し、2023年10月には日立製作所との協業下で開発中のGMP(※3)グレードの細胞製造用装置試作機を公開しました。調達した資金を活用し、医療用細胞量産のための包括的な技術開発、グローバル事業展開のための人材確保等を実施してまいります。

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■ジャフコからのコメント
 キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法が商業化段階に入り、細胞医薬品は次の事業フェーズに到達したと考えられますが量産化へ課題が存在しています。セルファイバは高機能細胞をGMPレベルで大量供給できる独自の技術を有しています。医薬産業とは「優れた技術」をより多くの市場、すなわち患者さんが求める形で「届ける」ことで初めて成立します。医薬グレードの細胞量産化技術を商業化し、より適切な医療を患者さんへ届ける次世代サプライチェーンをグローバルに構築するため、ジャフコも全力で支援していきたいと思います。
(プリンシパル 小林 泰良 氏)

■UMIからのコメント
次世代医薬として期待される細胞治療の普及に向けて、セルファイバ社の「細胞ファイバ」技術は治療用細胞の効率的製造を実現するデファクトスタンダードになり得ると期待しております。東京大学の竹内研究室が生み出したユニークな技術を基に、柳沢・安達両代表が中心となり事業を推進し、基盤技術を構築されてきました。この度、強力なマネジメントメンバー加入により組織能力が一段と強化され、同技術を世界規模で展開する実現性が高まったと判断し、弊社は投資参画致しました。誰もが細胞治療の恩恵を受けられる世界に向けて、当社としても全力で支援する所存です。

■FTIからのコメント
革新的な細胞製造技術を開発するセルファイバの今回の資金調達ラウンドにおいて、シンジケートとして参画できることを大変光栄に思います。細胞の取り扱い、製造がボトルネックとなり開発費や製造原価の低減を著しく制限している現環境において、セルファイバの細胞大量培養技術が業界のゲームチェンジャーとなること、セルファイバの魅力的なチームがそれを成し遂げることを確信しています。FTIの持つ創薬領域の知見を活用し、この挑戦を全力で支援します。

■リアルテックファンドからのコメント
基盤の技術開発段階から、市場に提供する細胞を製造していく段階へとシフトしていくにあたって、細胞医薬品分野の医薬品開発製造受託機関の立ち上げ・運営経験を持つ強力なメンバーの参画だけでなく、多くの投資家からの評価も得るなど、セルファイバへの期待が高まっていることをとてもうれしく思います。
事業が新しい局面に移る中で、セルファイバがより強いチームになり、ファイバで製造した細胞が患者さんに届けられるよう、引き続き全力で支援してまいります。

■千葉道場からのコメント
セルファイバ社の「誰もが手の届く細胞治療を実現したい」という想いに共感し、この度投資実行させていただきました。
世界的にも注目度の高い細胞薬の大量培養技術の基礎を有することはもちろん、この技術を日本国内のみならず海外にも広げられる経営陣・従業員の皆様にも大きな可能性を感じています。
セルファイバが目指すミッション実現に向けて、起業家コミュニティ「千葉道場」としても最大限ご支援してまいります。
(千葉道場ファンド 共同パートナー 石井 貴基 氏)


※1 細胞医薬品:細胞そのものを投与して、治療効果を期待する薬剤。
※2 ハイドロゲル:固体が水を吸い込んで膨潤し、それ自体に流動性がないもの。ゼリー、寒天、吸水性高分子などはハイドロゲルの一種。
※3 GMP:医薬品の製造管理及び品質管理の基準(Good Manufacturing Practice)。人に投与する医薬品を製造する際に要求される品質・製造過程の規格。

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■株式会社セルファイバについて
・設立年月:2015年4月1日

・所在地:〒135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館1階
・代表者:柳沢 佑、安達 亜希
・資本金:474,600,000円
・事業内容:細胞ファイバ技術を用いた、細胞大量培養ソリューションの開発
・公式サイト:https://cellfiber.jp/


■ジャフコ グループ株式会社について
・設立年月: 1973年4月
・所在地:〒105-6324 東京都港区虎ノ門1-23-1
・代表者:三好 啓介
・事業内容:ファンド運用を通じたベンチャー投資とバイアウト投資
・公式サイト:https://www.jafco.co.jp/


■ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社について
・設立年月: 2015年10月6日
・所在地:〒104-0045 東京都中央区築地1-12-22
・代表者:木場 祥介
・事業内容:素材・化学分野特化型投資事業
・公式サイト:https://www.umi.co.jp/


■株式会社ファストトラックイニシアティブについて
・設立年月: 2004年3月
・所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷4 丁目1 番4 号
・代表者:木村 廣道
・事業内容:バイオテックおよびヘルステック領域に特化したベンチャーキャピタル・ファンドの運営
・公式サイト:https://www.fti-jp.com/


■リアルテックホールディングス株式会社について
・設立年月:2020年2月3日
・所在地:〒130-0003 東京都墨田区横川1-16-3 センターオブガレージ Room02
・代表パートナー:丸幸弘、永田暁彦
・事業内容:投資育成事業

■千葉道場ファンドについて

・設立年月: 2019年7月
・所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町16番12号
・代表パートナー:千葉功太郎・石井貴基
・事業内容:起業家コミュニティ「千葉道場」の運営、投資ファンドの組成、運営
・公式サイト:https://chiba-dojo.jp/1



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医薬・製薬医療・病院
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会社概要

株式会社セルファイバ

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URL
https://cellfiber.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都江東区佐賀2丁目9−8 MSC 深川ビル2号館 107
電話番号
050-3645-1640
代表者名
柳沢佑
上場
未上場
資本金
9990万円
設立
2015年04月