【スマホアプリの利用動向①】アプリインストールの特典で最も人気なのは「割引」、しかし37%の人が「特に特典を求めていない」

SaaS比較サイトCapterraはこの度、スマートフォンアプリの日常的な利用者1,009人に調査を⾏い、2030年までに410億ドルに達すると予測されている巨大なアプリ市場の現状をまとめました。

キャプテラ

本記事は、キャプテラサイトに掲載されている「スマホアプリの利用動向を読み解く【アンケート調査結果①】」(https://www.capterra.jp/blog/4096/app-usage-trends)の一部を抜粋したものです。

詳しくはそちらをご覧ください。
調査内容の詳細は本記事文末でご覧いただけます。

本記事のポイント:

1、日本で現在最も利用されているアプリは多機能型「スーパーアプリ」

2、アプリインストールの特典で最も人気なのは「割引」

3、アプリを削除する理由「不要になったから」が75%


1、日本で現在最も利用されているアプリは多機能型「スーパーアプリ」

ほとんどの世帯がスマホを保有してる現在、私たちの日常にアプリの利用は欠かせないものとなってきています。

様々なサービスを提供する数多くのアプリが存在しますが、どのようなアプリが最も使われているのでしょうか。アプリの使用頻度「毎日使う」、「週6回未満」、「インストールしたら使っていない(もしくはインストールしていない)」ごとに人気のアプリについて質問しました。


・「毎日使う」日常利用アプリ

  • スーパーアプリ 64%

  • メール 62%

  • SNSソーシャルメディア 52%

  • ニュースと情報 48%

  • 動画ストリーミング 40%


・「週6回未満使われている」単発利用アプリ

  • マップとナビゲーション 60%

  • ショッピング 56%

  • 写真と動画 51%

  • 電子決済 44%

  • コミュニケーション (音声/テキストメッセージ) 41%


・「インストールしているが使っていない(もしくはインストールしていない)」低利用アプリ・ニッチアプリ

  • 教育 86%

  • フィットネス 74%

  • 読書 73%

  • 健康とウェルネス 70%

  • 旅行とチケット 69%


スーパーアプリ(日本の場合は、次回詳しく見るLINEとPaypay)が毎日使われる日常利用アプリとしては最も人気のようです。


また、今回の調査で年齢層による回答の違いも明らかになりました。18歳〜25歳の半数以上(57%) が音楽ストリーミングアプリを「日常利用アプリ」に位置付けており、36歳以上の大多数はこのタイプのアプリをインストールしていない、または使用していないと回答しています。同様に、ゲームアプリは35歳までの回答者の38%~39%が毎日使用していますが、この割合は65歳以上では9%に減少します。


2、アプリインストールの特典で最も人気なのは「割引」、しかし37%の人が「特に特典を求めていない」

スマホユーザーが新しいアプリをダウンロードする際、特典として最も人気なのは「割引」(35%が回答)ということが明らかになりました。

しかし、以下のデータを見ると、37%の人が「特に特典を求めていない」と回答していることから、新しいアプリインストールには特典の有無はそれほど重要視されていないことがわかります。

Q1.「アプリをダウンロードするときに、重視する特典は何ですか?」

注)複数回答のため、合計は100%にならない

・割引(35%)

・製品・サービスの早期利用(18%)

・有料アプリの無料利用(16%)

・限定コンテンツ(12%)

・イベントへの特別招待(8%)

・その他(2%)

・特に得点を求めない(37%)


それでは、新しいアプリをインストールする際に重要視されているのは何なのでしょうか。

多かった回答はこちら:

・ホテルの予約や食事の注文など、特定のニーズが発生したとき(32%)

・ニュースや記事の情報(29%)

・家族や友人からの口コミ(24%)

つまり、新しいアプリをインストール際に重要視されているのは、特典ではなく必要性と機能性と言えるでしょう。


3、アプリを削除する理由「不要になったから」が75%

どのような時にどのような理由で新しいアプリがインストールされるのかについて見てきましたが、次はユーザーがアプリを削除する理由について見ていきます。


まずアプリを削除する頻度について質問したところ、回答者の大半 (59%) が年に数回しかアプリを削除しないと答え、さらに32%がアプリを全く削除しないと回答しました。

日本のスマホユーザーは、一度使い始めたアプリを使い続けようとする傾向があるようです。


アプリを削除する主な理由

Q1.「アプリを削除する主な理由は何ですか?(3つまで選択可)

注)「アプリは削除しない」と答えた回答者以外を対象に質問

・アプリが不要になった(75%)

・メモリを使いすぎる(30%)

・動作が遅い・不具合が多い(27%)

・他に良いアプリが見つかった(20%)

・通知、スパムが多い(14%)

・広告、アプリ内課金が多い(11%)

・セキュリティ上の問題、脆弱性(8%)

・評判が悪い(7%)

・ユーザー体験やUIの問題(5%)

・収集する個人情報が多い(5%)


まとめ

今後ますます増え続けていることが予想されているスマホアプリの利用者数。アプリを開発する企業にとって、アプリの利用動向を常に把握しユーザーの変化するニーズに対応することが欠かせません。本記事では、アプリの開発とマーケティングにおいて、アプリ自体の機能性とターゲットとするユーザー層のニーズへしっかり対応することが重要だと明らかになりました。次回の記事では、スーパーアプリの重要性の増大について掘り下げていきます。


♦︎2023年6月実施、日本のスマホアプリ利用の最新動向調査シリーズ

(第1弾)スマホアプリの利用動向を読み解く【アンケート調査結果①】:

https://www.capterra.jp/blog/4096/app-usage-trends 

(第2弾)スーパーアプリの利用実態と展望【アンケート調査結果②】:

https://www.capterra.jp/blog/4123/use-of-superapps-in-japan 


本記事は、当社が実施した「スマートフォン向けアプリやスーパーアプリの利用に関するアンケート調査」の結果をまとめたものです。調査期間は2023年6月1日〜27日、全国のアプリユーザーに対してオンラインで実施しました。有効回答数は1,009人でした。以下の条件に合致する方を対象としました。

・日本在住者であること

・18歳以上、66歳未満であること

・モバイル向けアプリケーションを日常的に (週に複数回以上) 利用する「アプリユーザー」であること


Capterra(キャプテラ)について
SaaS / ソフトウェア製品の無料比較プラットフォームのCapterra(キャプテラ)は、1999年の創業以来、多くの中小企業をサポートしてきました。SaaS製品の検索や比較、そして検証済みユーザーレビューを閲覧して最適な製品選びにご活用ください。
詳しくは、当社ウェブサイト(https://www.capterra.jp/)をご覧ください。


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URL
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業種
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本社所在地
東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー5階
電話番号
-
代表者名
塩入琴恵
上場
未上場
資本金
-
設立
1999年01月