国内初、電動モビリティの“首都高誤進入”をジオフェンシングで防止、またビーコン活用で駐車違反対策を強化、都内50カ所に導入済
〜春の全国交通安全運動と連動し、記者発表会にてLimeの最新安全対策を発表〜
世界32カ国280都市以上で電動モビリティのシェアリングサービスを展開するLime株式会社(本社:東京都港区、カントリー・マネージャー兼アジアパシフィック地域統括責任者:テリー・サイ)は、国内で初めて、電動モビリティの“首都高速道路への誤進入”をジオフェンシング技術により防止する取り組みを開始したことをお知らせします(※)。
また、ビーコンを活用した駐車違反対策の導入もあわせて行い、東京都内の約50箇所に設置済みであり、2025年6月までに既存の全ポートへ展開予定です。
これらの新たな取り組みについて、Limeは本日、報道関係者向けに東京・大田区の新オフィスにて記者発表会を開催しました。会場では、ジオフェンシングの制御デモや試乗体験、ビーコン技術の解説などを行い、安全性と持続可能性を両立するモビリティ社会に向けたLimeの取り組みを紹介しました。
※日本国内における「電動モビリティサービス」として(自社調べ:2025年4月時点)


■背景:電動モビリティを取り巻く社会的課題と安全への期待
日本では現在、地域公共交通の持続可能性に関する課題が全国で深刻化しています。都市部では交通渋滞や短距離移動手段の不足、地方では人口減少や高齢化により交通サービスの維持が困難になりつつあります。こうした背景から、環境負荷が低く柔軟な移動を可能にする新たなモビリティの普及が求められています。
その一方で、電動モビリティの急速な普及に伴い、高速道路や公園等への誤進入といった行為が社会問題化しており、安全走行の徹底が急務となっています。Limeでは、既に代々木公園や明治神宮、皇居周辺などでジオフェンシング制御を導入していましたが、他社ユーザーの首都高速道路への誤進入に関する報道を受け、ユーザーの命に関わる重大なリスクであると認識し、繁華街近くの一部料金所から試験導入を開始しました。
なお、ジオフェンシング技術はGPSの特性上、精度の限界もあるため、警視庁や首都高速道路株式会社の助言を得ながら、慎重に効果検証を行い、今後も必要かつ安全が確認されたエリアに順次導入してまいります。
◾️ジオフェンシング技術とは
ジオフェンシングとは、GPS等の位置情報を用いて地図上に仮想的な境界線(ゾーン)を設定し、車両がそのゾーンに進入した際に自動的に速度制限の制御を行う技術です。ただし、歩道と車道の区分を正確に探知して歩道走行を制御することはできないため、あくまでもゾーン単位での走行制御に活用されています。
Limeではこの技術を活用し、サービス提供エリア、走行禁止エリア、減速エリア、進入禁止ゾーンなど、複数のゾーンを柔軟に設定しています。これにより、ユーザーによる操作を必要とせず、安全性を担保できる点が特長です。
今回、国内では初めて、首都高速道路の一部入り口での誤進入防止を目的としたジオフェンシングの実運用を開始しました。特に誤進入のリスクが高いとされるエリアにおいて、ユーザーの判断や操作に依存せず、システムで予め安全性を確保するための仕組みとして導入しています。
すでに、代々木公園・明治神宮・皇居周辺などでの運用実績とGPSの精度の検証を進めており、今後は渋谷センター街など、さらに多くのエリアへ順次展開を予定しています。
◾️ジオフェンシング制御の概要
・ジオフェンシング制御について:GPS連動で仮想的な進入禁止ゾーンを設定し、自動的に速度抑制や停止を行う機能。
・ジオフェンシング制御導入箇所:
<東京エリア>
‐ 明治神宮、代々木公園、皇居周辺、新宿御苑
‐ 首都高速道路:渋谷(上り)・新宿・池袋の3カ所
・今後:渋谷センター街などについても精度を確認しながら、順次導入予定
<沖縄エリア>
‐ 那覇市パレット久茂地
◾️ビーコンを活用した駐車違反対策について
Limeでは新たに、ポートにビーコンを設置し、ポートの3m以内に車両を返却しないとアプリ上で利用終了できない仕組みを導入しました。これにより、指定エリア外への駐車を防止し、都市環境や歩行者への安全配慮を強化しています。

◾️ビーコン制御の概要
・ ビーコン対策について:
ポート周辺に設置したビーコンによって正確な返却位置を検知し、不正駐車を防止。
・東京都内でのビーコン設置状況:
2025年4月時点で約50箇所のポートに導入済み
・今後の予定:
2025年6月までに既存ポートすべてに導入予定。また今後新設するポートもすべてビーコン導入へ
◾️担当コメント Lime株式会社 日本政府渉外責任者 井上 祐輔
「私たちLimeは、電動マイクロモビリティが新たな公共交通手段として安全に定着し、カーボンフリーかつサステナブルな未来が実現されることを目指しております。昨今、モビリティの安全性への社会的な関心が高まっておりますが、Limeでは今回の取り組みなどを通じて、安全性の確保をユーザー任せにするのではなく、事故や違反を未然に防ぐため、利用可能なテクノロジーを最大限活用するとともに、企業としての責任を果たしながら、安心で安全な移動環境の構築に貢献してまいります。」
◾️最新安全対策に関する記者発表会について
Limeは、春の全国交通安全運動と連動し、4月11日(金)に報道関係者向け「最新安全対策に関する記者発表会」を開催しました。会場では、ジオフェンシングの制御デモや試乗体験、ビーコン技術の解説など、安全性と持続可能性を両立するモビリティ社会に向けたLimeの取り組みを紹介しました。



◾️Lime(ライム)サービス概要
電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「Lime」は、街中に設置されたポート(駐輪場)にある電動マイクロモビリティを、専用のアプリから予約して乗車し、目的地の近くにあるポートに返すことができるシェアリングサービスです。Limeのポートであればどこでも返却が可能です。
2024年8月より日本で電動モビリティシェアサービスを開始し、立ち乗り用の「電動キックボード」と座り乗り用の「電動シートボード」の2種類の車両を提供しています。

<アプリのダウンロードはこちら>
Apple Store
https://apps.apple.com/jp/app/lime-ridegreen/id1199780189
Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.limebike&hl=ja&pli=1
<利用料金>
・基本料金 0円+最初の15分が90円、それ以降1分あたり20円が加算
例:15分の利用なら90円(従来価格では550円)、30分の利用なら390円(従来価格では1,000円)
※「ヘルメットセルフィ」機能を通じてヘルメット着用が確認できた場合、都度の通常料金から10%割引で乗車いただけます。(LimePassは対象外)
<利用前の説明事項>
・乗車する場合、必ずアプリから安全教育を受講する必要があります。その上で事前テストを受け、全問正解して初めて乗車可能となります。
・自賠責保険と対物・対人賠償事故を補償する自動車保険をすでに導入し、利用者が万が一事故に遭った際の補償を確保しています。
◾️Limeの安全・安心への取り組み
Limeは、最先端の技術、安全教育の充実、ライダーへのインセンティブ制度を組み合わせることで、世界最高水準の安全性と信頼性を誇るマイクロモビリティサービスを実現しています。グローバル展開を強みに累計3億回以上の全世界の利用データを活用し、各地域の規制やデータを基に独自設計・開発を行い、随時アップグレードを実施しています。自社で企画から車両開発までを一貫して行うことで、より高い安全性と信頼性を確保しています。
・取り組み詳細はこちら:https://www.li.me/ja-jp/why/safety
1) 包括的な安全教育 & ファースト・ライド・アカデミー
初めて利用する際には、アプリ内で 安全教育プログラム を受講し、事前テストに全問正解することで乗車が可能になります。また、初心者向けの実地講習 「ファースト・ライド・アカデミー」 も 随時開催 しており、安全な走行方法を実践的に学べる機会を提供しています。
2) ヘルメットセルフィ制度
ヘルメット着用を推奨するため、Limeでは独自の 「ヘルメットセルフィ」機能 を導入しています。乗車前にヘルメットを着用した写真をアプリでアップロードすると、都度の通常料金から10%割引を受けることができます(LimePassは対象外)。
3) 自社開発の車両 & 継続的なアップグレード
Limeでは 自社で車両を設計・製造し、各国の規制や実際の利用データを基に、より安全で安定した走行ができるように 頻繁なアップグレード を行っています。
4) 充実した保険制度
Limeでは、万が一の事故に備え、自賠責保険および対物・対人賠償保険を提供し、利用者が安心してサービスを利用できる環境を整えています。
◾️Limeについて
社名:Lime株式会社
所在:東京都港区虎ノ門4丁目3番1号
城山トラストタワー9階
東京赤坂法律事務所・外国法共同事務所内
代表:テリー・サイ
事業:電動モビリティのシェアリングサービス
設立:2019年8月15日

・Lime(ライム)とは
電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを提供する世界最大の企業です。専用のアプリを通じて、街中のポート(駐輪場)に設置された電動マイクロモビリティを予約し、目的地近くのポートに返却することができます。
「電動マイクロモビリティを公共交通手段として発展させ、カーボンフリーでサステナブルな未来をつくること」をミッションに掲げ、電車やバスのように誰もが気軽に利用できる新たな公共交通手段として社会インフラ化することで、ラストワンマイルの移動手段の確保や観光振興など、日本が直面する社会課題の解決にも貢献できると考えています。
現在、Limeは世界各国の都市と連携し、5マイル(約8キロ)未満の移動に電動アシスト自転車や電動キックボードなどの電動モビリティを提供しており、世界5大陸・280都市以上で6億回以上の乗車実績を誇ります。電動マイクロモビリティを単なる移動手段としてではなく、都市のモビリティの未来を支える公共交通インフラとして育てていくことで、自家用車に代わるサステナブルで安全な移動手段を普及させ、より便利でクリーンな社会の実現を目指しています。
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