小学校昇降口が森になる!? 昇降口木質化プロジェクト「みんなの森の会議」が南足柄市ではじまる
4月2日(火)には、市産材の伐倒と製材を地元小学生が見学する森ツアーを実施
神奈川県南足柄市は、市内の全市立小学校5校の昇降口で、南足柄市の木材を使用し木質化するリニューアルプロジェクトを2023年12月から開始しました。現在通学中の小学生達とのデザインワークショップをはじめ、木材製材見学、残材アートワークづくりなど、小学生にも参加してもらいながら、昇降口を一緒に作り上げていきます。(通称「みんなの森の会議」)
■プロジェクト背景
市域の約70%が森の南足柄市。その森にはスギやヒノキ(人口林)が多くあります。市産材を利用した公共建築物(小学校)の木造化、木質化を推進することにより、市民が木に親しみ、安らぎとぬくもりのある健康的で快適な公共空間を提供するとともに、循環型社会の構築や地球温暖化の防止、林業・木材産業の振興、森林整備などに資するため、市内小学校5校の木質化を計画しました。そして基本設計及び実施設計を行う事業者からの提案を受けるべく2023年10月に公募型プロポーザルを行いました。
■プロジェクトコンセプト 小学校木質化 昇降口の可能性の拡張
昇降口は単なる昇降スペースに留まらず、子どもたちと地域とのつながりの場であってほしい。児童減少でスペースにもゆとりが生まれたこの空間には、ただの箱ではない、地域とつながる、生きたコンテンツが盛りこまれるべき。しかし、設計者がそのデザイン、コンテンツを自由に決められるものではなく、子どもたち、保護者、先生、地域の人々が参加し考え、生み出すことで真に活用される場に成り得る。そのため、子どもたちとのデザインワークショプを開催し、空間のデザイン、活用方法、運用について共に語り合い決めていく。子どもたちをはじめ、地域のアイデンティティを獲得すること、それがデザインの中核。
デザイン アイディアイメージ
子どもたちと共にデザインワークショップをしながら、たくさんのアイディアが生まれています。今後、様々なワークショップを通じて、子どもたちと共にアイディアを実現し、拡張していきます。森のように循環、進化するプロジェクトです。
■各小学校でのデザインワークショップ 「みんなの森の会議」
在学中の小学生や保護者、南足柄市民とともに、空間デザイン製作・施工・運用などの過程を一緒に体験し、南足柄の森の「今」を知る。
どうすれば南足柄の森林資産を有効に活用できるか、どうすれば有意義な場所が生まれるか。このプロジェクトを通じて、一緒に考えていきます。
木材の持つポテンシャルとは、自分たちのアイデンティティとは何か、みんなで考える「みんなの森の会議」を経て、デザインはスタートし、未来へ繋がります。昇降口から世界に発信する南足柄の資産を作り上げましょう。
「みんなの森の会議」実施風景
現状全5校のうち、向⽥小学校、福沢小学校、南⾜柄小学校の3校で実施しました。また、市民と子供を交え、小学校外でも行っています。
カラーアンケート
在学中の小学生へ昇降口に塗りたい色をアンケートしております。
■「みんなの森の会議」 全体スケジュール
実施時期 |
タイトル |
内容 |
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1/25(木) |
向田小学校 デザインワークショップ |
昇降⼝の新しい使い⽅をグループワークで考える。(在校生限定) |
2/29(木) |
福沢小学校 デザインワークショップ |
昇降⼝の新しい使い⽅をグループワークで考える。(在校生限定) |
3/6(木) |
南足柄小学校 デザインワークショップ |
昇降⼝の新しい使い⽅をグループワークで考える。(在校生限定) |
3/6(木) |
カラーアンケート集計 |
昇降⼝を彩るカラーを24⾊から各自選定、デザインに反映。(在校生限定) |
4/2(火) |
森ツアー + 製材所⾒学(春休み篇) |
どうやって丸太が木材になるのか?実際に森と製材所の見学。 |
8月中旬 |
森ツアー + 製材所⾒学(夏休み篇) |
どうやって丸太が木材になるのか?実際に森と製材所の見学。 |
8月下旬 |
・木タイルづくり ・残材アートワーク ・角丸ワークショップ(⽊材の⾓を丸くする) |
昇降口を作る過程に参加。(在校生限定) |
9月上旬 |
昇降口完成ツアー |
完成した昇降⼝の見学会。 |
2026年3月 |
ハコミーメンテナンスワークショップ
|
昇降口に設置された木材をメンテナンス。 (在校生限定) |
■小学校5校の昇降口・現状
メディアの皆さまのお越しをお待ちしております
■4月2日(火)森ツアー+製材所見学(市産材の伐倒と製材を実施予定)
日時 |
2024年4月2日(火)9:00~12:00 (受付開始 8:30~) ※雨天の場合は、2024年4月4日(木)へ延期 |
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集合場所 |
南足柄市役所アトリウム (神奈川県南足柄市関本440番地) ※マイクロバスをご用意しています。また、自車での移動も可能です。 |
参加者 |
市内在住の小学生とその保護者 |
アクセス |
車でのアクセス(高速道路を利用した場合) 電車でのアクセス「小田原駅」から伊豆箱根鉄道大雄山線に乗車し、「大雄山駅」下車(所要時間:21分 |
【4月2日(火)森ツアー+製材所見学 イベントチラシ】
d110226-14-9a098903d8302bb468511e1a8c2c1aa2.pdf■取材連絡先
南足柄市 秘書広報課
TEL: 0465-73-8003
MAIL: kouhoukoutyou@city.minamiashigara.kanagawa.jp
■南足柄市とは
都心から90分 暮らし、産業、自然が共生
人口は約4万人、神奈川県で最も人口が少ない市。市域の約7割が森林であり、豊かな自然を有する。水が豊富で「全国水源の森百選」などにも選ばれている。また、良質な水を求める企業も多く、富士フイルム創業の地でもある。
都心から約90分の距離でありながら、豊かな自然と取り組みが認められ、総合アウトドアメーカー、モンベルのフレンドタウンに認定されている。
金太郎のふるさとでもあり、童謡「金太郎」で登場する"足柄山”は南足柄市の山中を示している。
■受託事業者
株式会社サオビ 一級建築士事務所 代表取締役 島崎 衛(シマザキ マモル)
富山県出身、大学進学上京、厚木の設計事務所に勤め、独立。建築設計のキャリアは25年。
コンセプトワーク・デザイン・コストまでトータルにプロジェクト全体を俯瞰するマネージメントを信条としています。
横浜で18坪の狭小住宅暮らしを実践後、現在は南足柄に HEAT20 G3 相当の温熱住宅を建築。田んぼと自然に囲まれたのんびりとした環境で夫婦・子供3人プチ移住生活を楽しんでいます。
■直近のニュース
『天狗のパワーが宿る大雄山最乗寺』プロモーションムービーの配信を開始
今回の動画のテーマは市内随一の観光スポット、大雄山最乗寺。市内の魅力をお伝えする、観光プロモーションムービーの第2巻を配信中です。ぜひご覧ください。
早咲きの桜「春めき」が満開に
ソメイヨシノより早く咲く、「春めき」。南足柄市で品種登録された桜で、南足柄市では3月中旬に見頃を迎えることから、卒業生を送る桜として地元から愛されています。
■取材や撮影のご相談お待ちしています
南足柄市は市内で撮影や取材を行う各種メディアを支援するメディア発信事業「取材にロケ、無料で手伝います」に取り組んでいます。
春めきに関するロケハン・撮影の支援、写真・動画素材の提供など、制作活動をお手伝いします。南足柄市までお気軽にご相談ください。
【問い合わせ先】
●取材・撮影及び本プレスリリースに関する内容
南足柄市役所 秘書広報課 広報広聴班
TEL 0465-73-8003
FAX 0465-73-4110
メール kouhoukoutyou@city.minamiashigara.kanagawa.jp
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