東銀リース株式会社・豊通マテックス株式会社・レラテック株式会社が業務協定を締結
風況観測マストをはじめとする観測機器の導入促進を支援
レラテック株式会社(以下、レラテック)は、東銀リース株式会社(以下、東銀リース)・豊通マテックス株式会社(以下、豊通マテックス)と、持続可能な社会の実現を目指し、風力発電事業に必要な風況観測マスト(※1)などの観測機器(以下、風況観測機器)の普及に向けた業務協定(以下、本協定)を締結いたしました。本協定を通じて、日本における風力発電をはじめとする再生可能エネルギーのさらなる導入促進と発展に貢献してまいります。
◼︎連携背景
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、風力発電は重要な役割を果たしています。風力発電事業を成功させるためには、現地の風況を把握するための風況観測が不可欠であり、この観測データを基に事業性評価や風車設計が行われます。
陸上での風況観測には、風況観測マストをはじめ、鉛直ライダー(※2)や燃料電池(※3)といった観測機器が主に使用されています。しかし、これらの機器を調達した際の資産の管理事務や減価償却をはじめとした原価管理の煩雑さ、メンテナンスやオーバーホール実施時における事業運営の制約といった課題があり、調達手段についても多様化が求められていました。
これらの課題を解決するため、本協定では風況観測機器導入時の負担軽減や管理の効率化を図り、風力発電事業のさらなる普及と発展を支援します。
◼︎本協定内容・目的
本協定は、風況観測機器の調達方法にリースなどのファイナンス(以下、リース)を活用することで、発電事業者や風況観測業者の機器調達を円滑にすることを目的としています。
特に、東銀リースのサービスを活用し、これまで多くの要望が寄せられていた風況観測マストを対象としたリースを提供する点が特徴です。
リースの活用により、費用の平準化、固定資産税の申告・納付、動産総合保険および廃棄処分の手続きなどの管理事務負担の軽減といったメリットが期待されます。
さらに、レラテックが提供する風況観測に関するコンサルティングサービスを通じ、高品質な風況観測を実現します。また、豊通マテックスの支援により、ライダー機器や燃料電池などの観測機器を確実かつ効率的に調達することが可能となります。
<各社の役割>
レラテック |
風況観測に関わるコンサルティングサービス(※4)の提供 |
東銀リース |
風況観測機器のリース、延払条件付売買(割賦)、支払委託、 その他ファイナンス機能の提供 |
豊通マテックス |
燃料電池・ライダー機器など風況観測機器の調達 |
◼︎連携企業の概要/コメント
・東銀リース株式会社
東銀リース株式会社は、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJ銀行系列のリース会社として、国内及び海外の拠点を通じて様々なフィナンシャルサービスを展開しております。
当社は、「気候変動対応・環境保全-カーボンニュートラルの実現へ-」を環境分野におけるマテリアリティとして認識しています。このような取組みを通じて、気候変動への対応や地球環境保全の実現に貢献して参ります。
・豊通マテックス株式会社
豊通マテックスは製品原料の開発から、製品企画、加工、販売、流通まで、産業資材に関するすべてを網羅する専門商社です。
私たちの取り扱っているメタノール型燃料電池は、再生可能エネルギーの代表である風力発電市場で使用される風況観測機器に採用されており、多角的に低炭素社会へ貢献しております。本協定の締結により、日本における風力発電のさらなる発展を目指します。
・レラテック株式会社
レラテック株式会社は、風力発電のための風況調査(観測・シミュレーション・解析)や関連する技術コンサルティングサービスを提供する、産学連携型の神戸大学認定ベンチャー企業です。「気象データ」と「ICT(技術)」を用いて、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献しています。
風況観測マストを含むリース事業の実現は、風況観測業者の立場からも大変喜ばしく思います。本協定を通じて、観測機器導入時の負担軽減や管理の効率化を図ることで、風力発電事業のさらなる普及と発展を力強く支援できると確信しています。
【注釈】
※1 風況観測マスト
風速や風向など、風況を直接観測するためにカップ型風速計やベーン型風向計といった高精度な測定機器が取り付けられた観測鉄塔。
※2 鉛直ライダー
風況観測に使用されるドップラーライダーの一種で、主に風力発電用に風を計測する装置です。レーザー光を地上から垂直方向に向けて照射し、反射して戻ってきた信号から風速や風向を検出することで、約300メートル上空までの風況データを得ることができます。
※3 燃料電池
水素を原料に、電気化学反応で発電を行う「発電機」です。無電源地域での風況観測には、メタノールから水素を生成して発電する燃料電池の活用が広がっています。
※4 本事業におけるレラテックの風況観測に関わるコンサルティングサービス詳細
・風況観測機器や仕様の選定
・観測に関わるガイドライン準拠の確認
・観測地点の選定およびその妥当性の確認
・風況観測のモニタリング、月報・年報の作成・発行
・風況観測データの解析(発電量評価、風条件評価など)
◼︎企業情報
• 社名 レラテック株式会社(英名: Rera Tech Inc. ; RTI)
• 本社住所 〒658-0022 兵庫県神戸市東灘区深江南町5丁目1-1
• 資本金 7,000万円(2025年1月現在)
• 設立 2020年11月
• 代表取締役 小長谷 瑞木
• 技術顧問 大澤 輝夫、林 陽生
• 業務内容 ⾵況観測・解析・予測評価、コンサルティング、研究開発(共同研究:神戸大学ほか)
◼︎サービスについてのお問い合わせ先
◯リース、延払条件付売買(割賦)、支払委託、その他ファイナンスに係る問い合わせ先
東銀リース株式会社
担当部署:中部営業部
TEL :052-201-5201
E-mail :botlngy[*]botlease.co.jp
◯燃料電池・ライダー機器などの風況観測機器に係る問い合わせ先
豊通マテックス株式会社
担当者 :日置 智也
TEL :050-3135-5709
E-mail :tomoya_hioki[*]tmx.toyotsu.net
◯風況観測に関わるコンサルティングサービス、風況観測マストに係る問い合わせ先
レラテック株式会社
TEL :03-5829-4967
E-mail :press[*]rera-tech.co.jp
※E-mailは上記アドレスの[*]を@に変えて使用してください。
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