「マルチカメラによる腰痛予防システム」がTOKYO戦略的イノベーション促進事業に採択されました
令和6年度 TOKYO戦略的イノベーション促進事業に、(株)バイオネット研究所の「マルチカメラによる腰痛予防」が採択されました。

本事業は都立大学と株式会社バイオネット研究所の共同研究となり、2025から2027年度の3年間で開発します。本システムは最大10m×10mの領域の4隅にカメラを設置して、以下の機能を実現します。
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作業場内の複数の作業者の姿勢を立体的に検知し、追尾します。
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作業姿勢の負荷と、作業場所に依存する環境因子を評価します。
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潜在する腰痛のリスクを客観的に評価できて、安全・安心な作業環境の提供が可能となります。

1. 目的
65歳以上の就業高齢者は2023年に914万人と過去最多を更新し、就業者全体の13.5%と増加し続けています。また、これに伴い高齢者の労働災害も増えています。今や腰痛は、休業4日以上の職業性疾病の6割を占めるに至っています。本システムは、センサを体に装着する事無く計測エリア内であれば、個体の移動と3次元的な姿勢の動きを追尾し、負荷の高い姿勢をすると警告を発生し、計測結果から腰痛のリスクが高い姿勢を指摘することが出来ます。
また、予め危険な領域を設定しておくことで、その領域に近づいたときに警告を発することも可能です。将来的にはこのシステムを繋ぎ合わせることによって、工場全体の人の動きの立体的把握や、介護施設での事故防止や、転倒の自動検知等に応用が可能です。

2. システムの構成
システムは、四隅に設置したカメラと、モニタ用PCから構成されます(図1)。常時、室内の複数の作業者の作業姿勢が計測され、モニタ用PC上に姿勢負荷が数値化されて表示されます。
このシステムではPosCheck-101で培った、作業姿勢の立体的な計測が可能となりますので、背中が何度傾いているか、両手が肩より上かなどの細かな姿勢負荷が計測され、作業者毎に、モニタ表示されます(図2)。


3. 腰痛予防
作業場で、どの作業の作業負荷が大きいか分かります。また、誰がどのような姿勢を何回行っているかが可視化されます。その結果、どのような作業の軽減が必要かリコメンドできる定量的な計測システムを開発し、腰痛予防に貢献します。

製品概要
製品ページ:https://bio-net.co.jp/poscheck/
会社概要
会社名:株式会社バイオネット研究所
住所:東京都立川市高松町3-19-1 森田堂ビル2F
代表取締役:新川隆朗
メール:info@bio-net.co.jp
電話番号:042-512-9021
お問合せ窓口 江口純一
メール:eguchi@bio-net.co.jp
電話番号:042-512-9021
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