熊本市、親が抱える子育て不安に寄り添う"傾聴AI"が満足度97%を記録。
熊本市のモニター住民から寄せられた子育てに関する相談に傾聴AIが24時間対応し、合計対話時間は283時間、ユーザー満足度は97%を記録しました。
傾聴AIアルゴリズムを開発する株式会社ZIAI(所在地:東京都渋谷区 / 代表:櫻井 昌佳 / 以下、ZIAI)は、熊本市の市公式LINE「子育て」登録者約2万人を対象に行われた実証実験において、約2ヶ月間で計171件の相談に寄り添い、市民満足度97%を記録したことをお知らせいたします。

◾️背景
近年の少子化対策として、2024年6月に成立した改正子ども・子育て支援法および児童福祉法に基づく「妊婦等包括相談支援事業」が2025年4月から全国で本格施行され、妊娠期から子育て期にかけての切れ目ない支援体制の構築が進められています。
一方、地域コミュニティの希薄化や核家族化が進む中、周囲に頼れる人が少なく育児の孤立感や不安を抱えながら、一人で悩みを抱え込んでいる親御さんも少なくありません。また、出産後のホルモンバランスの急激な変化やワンオペ育児など複合的な要因による「産後うつ」も社会的な問題となっています。
自分の子どもに合った正解を求めて書籍やインターネット、専門家に助けを求めること以外にも、弱音や愚痴を誰かに話を聴いてもらいたい、日々の不安や悩みを誰かに共有したいという気持ちは切実です。このような背景から、熊本市ではデジタル技術を活用して親が抱える子育ての不安に寄り添う「傾聴AI」の実証実験を全国に先駆けて開始しました。
◾️熊本市×ZIAIの実証実験
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実施期間:2025年1月21日(火)~3月31日(月)
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対象:市公式LINE「子育て」に登録する熊本市住民2万人
※2月14日(金)までは無作為に選ばれた約2,500人のみに公開。
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内容:子育ての不安などに寄り添い、24時間いつでも話し相手になる傾聴AIチャットサービス
◾️結果
【ハイライト】
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総相談時間は283時間:熊本市の子育てに不安を抱える親がAIと悩みを共有した総時間
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総ターン数は1,478回:1回の相談につき平均 約9ターンの対話
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満足度が97%を記録:20代〜50代の親御様から傾聴AIチャット相談に対する高い評価

◾️今後の展望
今回の結果を踏まえ、子育て支援のみならず幅広い分野での応用可能性を熊本市と共に検討・議論して参ります。
株式会社ZIAIについて
ZIAI(ジアイ)は、テクノロジーによる新たな「傾聴体験」の創造に取り組むAIスタートアップです。自殺対策を目的とした非営利のAI研究機関として設立された後、そこで培われた「傾聴AIアルゴリズム」を社会実装すべく事業会社としてスピンアウトしました。
現代社会では、個人の悩みが複雑化・多様化し、メンタルヘルス懸念が増大しています。さらに、悩みを打ち明けられる居場所や話を聴いてもらえる存在が不足しており、一次予防ができないことで精神疾患や孤独・孤立、自傷・自殺などの社会課題が深刻化しています。
ZIAIは2030年までに、住んでいる場所や年齢、経済的状況に関わらず、誰もがいつでもどこでも悩みを相談できて、必要あればしかるべき情報や機関、専門家につながることができる社会を実現します。
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