定番つまみから締めの一品まで、漫然とした「家飲み」に革命を!
「家飲みなら刺身には醤油ではなく塩を」! 枝豆のほか、オニオンスライス、ポテトサラダなど計11品を、酒との相性から徹底検証、理想の「家飲み」のあり方を模索した『家飲みを極める』がNHK出版より刊行されました(税込842円。5月10日発売)。
◆家飲みはシンプルだからこそ、奥が深い
例えば、枝豆は水からゆでるのか、沸騰した湯に入れてゆでるのか。塩はどれくらい、どんなタイミングで入れればいいか。ゆで上がりは冷ますべきか、冷ますなら何度まで冷ませばいいのか。考えなければならないことがたくさんあります。
本書では、これらの疑問を一つひとつ、キッチンでの実験によって体当たり検証。著者の試行錯誤をドキュメントし、たどり着いた究極のレシピを収載しています。
◆刺身に醤油はつけるな!?
酒との相性を追求し、実験、試食、検証を重ねた結果、常識を覆す結論に至る場合も多々ありました。
その一つが「刺身に醤油をつけてはいけない」というもの。普段、深く考えることなく「刺身には醤油」と思い込んでいますが、魚の種類や育て方によっては、塩と薬味のみで味わった方が、酒の味を邪魔しないのです。
ほかにも「枝豆にはビールではなく日本酒を合わせる」「焼きおにぎりは定番の醤油ダレではなく、味噌ダレ」など、思い込みを覆すような内容が盛りだくさん。
◆「家飲み」でそこまでやるか
さらに、日本酒に一番合う刺激臭を求めて、オニオンスライスを3日間水にさらしたり、刺身を1ミリ単位で切り分けて味の違いを比べたり。
エッセイストとしても活躍する著者のユーモアあふれる文章は「こうするとどうなるんだろう?」という素朴な疑問に正面からこたえ、ウンチクを加えて、読者の好奇心を満たしてくれます。
NHK出版新書487
『家飲みを極める』 土屋 敦・著
発売 2016年5月10日
定価 842円(税込)
仕様 新書判 240ページ
ISBN 978-4-14-088487-4
【本書の目次】
第1夜 枝豆に日本酒の衝撃
第2夜 なぜ刺身には塩なのか
第3夜 危険なつまみ、揚げジャガ
第4夜 オニオンスライスを突き詰める
第5夜 「猪口休め」としてのお浸し
第6夜 だし巻き玉子の概念を変える
第7夜 飲みの「流れ」に乗るポテトサラダ
第8夜 酒が進みすぎる豚肉の味噌漬け
第9夜 家で揚げ出し豆腐という悦び
第10夜 焼きおにぎりは味噌ダレに限る
第11夜 締めはあえて味噌汁
土屋 敦(つちや・あつし)
1969年、東京都生まれ。料理研究家、ライター。慶應義塾大学経済学部卒業。出版社で週刊誌編集ののち寿退社。京都での主夫生活を経て中米各国に滞在、ホンジュラスで災害支援NGOを立ち上げる。その後佐渡島で半農生活を送りつつ、雑誌等に書評執筆を開始。現在は山梨で畑仕事をしながら執筆活動を行う。情報サイト・オールアバウト「男の料理」ガイド。著書に『男のパスタ道』『男のハンバーグ道』(ともに日経プレミアシリーズ)、『このレシピがすごい!』(扶桑社新書)など。
■NHK出版 商品ページ
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000884872016.html
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