日産自動車、新型「セレナ」に自動運転技術「プロパイロット」の搭載を発表

日産自動車株式会社

■5代目となる新型「セレナ」を発表、発売は8月下旬を予定
■クラス世界初、国内メーカー初の自動運転技術「プロパイロット」を新型「セレナ」に搭載
■自動運転技術については、2020年までに市街地での自動運転技術の実現を目指し段階的に実用化を進める。

 

 

 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は13日、日産グローバル本社ギャラリーで開催したワールドプレミアにて、8 月下旬に発売予定の新型「セレナ」を発表しました。

 第1部では、日本・アジア事業及び品質を担当している副社長の中村 公泰が、新型「セレナ」に乗って登場。本日公開された新型「セレナ」は、「BIG」「EASY」「FUN」の3つのキーワードを掲げ開発されたことを説明しました。
「BIG」はクラスNo.1の室内空間、「EASY」は全ての人が実感できる使いやすさと運転のしやすさ、「FUN」は家族みんながドライブを楽しめる為の技術(自動運転技術「プロパイロット」)の搭載を意味し、これらを実現することにより、「セレナ」がファミリーカーとしてトップクラスの人気を長年キープしていることを改めて提示しました。
 また新型「セレナ」には、日産が国内メーカーでは初となる自動運転技術「プロパイロット」が搭載されることもあわせて発表されました。

 第1部ではさらに、製品開発を担当している坂本 秀行より新型「セレナ」に搭載された数々の特長について説明が行われました。特にフォーカスされたのは国内メーカー初となり、ミニバンクラスでは世界初となる自動運転技術「プロパイロット」です。高速道路での渋滞走行と長時間の巡航走行、これら2つのシーンでアクセル、ブレーキ、ステアリングをクルマ側で自動制御する技術が搭載されることを明らかにし、これらがドライバーの負担・疲労を軽減することを説明しました。


「プロパイロット」についてフォーカスした第2部では、まず坂本 秀行が再登壇し、日産が考える自動運転技術と、それにより提供したい価値についてプレゼンテーションを行いました。
 日産自動車技術開発のチャレンジとして「ゼロエミッション」と「死亡事故ゼロ」を掲げていることを説明。うち「死亡事故ゼロ」を達成する手段として、自動運転に代表される車の「知能化」があることを伝えました。さらにその礎となる20年以上にわたる日産の技術開発の歴史を示し、今回発表する「プロパイロット」が、これまでも市場に先駆けて投入されてきた様々なテクノロジーの蓄積によって成されていることを示しました。
 自動運転技術「プロパイロット」の特徴については、高速道路の同一車線で安心して使える自動運転技術であることを解説。今後のロードマップとして、2018年に高速道路の複数車線で、また2020年には一般道路で自動運転技術を実現していく予定を明らかにしました。
 
 第2部の後半では、電子技術・システム技術開発本部/AD&ADAS先行技術開発部部長、飯島 徹也が登壇。今回発表された新型「セレナ」搭載の自動運転技術「プロパイロット」について詳細を説明しました。
 システム作動時はドライバーが設定した車速(約30~100km/h)内で、先行車両との車間距離を一定に保つよう制御し、また車線中央を走行するようにステアリング操作も支援することを解説。
 安全性の向上とクルマの新しい価値を開拓する新技術の発表もあり、「新型セレナ ワールドプレミア」は、8月末に予定されている発売に向けて大きな期待を残し、幕を閉じました。

 

【登壇者質疑応答及びコメント】

■日産自動車株式会社 副社長 中村 公泰(日本・アジア事業及び品質担当) 講演内容抜粋

・「セレナ」は日産の日本事業における中核モデルとして長年、ファミリー層を中心に多くのお客さまにご愛顧されてきました。1991年の初代発売からこれまで累計150万台以上を販売し、今回の新型で5代目となります。その間、日本のファミリーカーのリーダーとして、新しい提案をし続けてまいりました。
・「セレナ」の開発にあたっては、3つのポイントをキーワードに掲げ、これまで代を重ねるごとに進化を遂げてまいりました。
 それは「BIG」「EASY」「FUN」です。まず「BIG」ですが、これはミニバンにとって重要な「室内空間の広さ」です。次に「EASY」ですが、これはすべての人が実感できる使いやすさと運転のしやすさです。そして最後が「FUN」です。これは家族がクルマで楽しく過ごしていただくための重要な要素で、多彩なシートアレンジなどに加え、先進安全技術もこの中に含まれます。

 
■日産自動車株式会社 副社長  坂本 秀行(製品開発担当)講演内容抜粋

・新型「セレナ」に搭載される自動運転技術「プロパイロット」システムについてお話しをさせていただきます。
・開発部門は、「エネルギー」や「地球温暖化」「渋滞」「交通事故」などの社会が抱える課題を技術で解決するという意思で開発を進めております。これら4つの課題を解決したうえで、運転する楽しさ、車で過ごす楽しさを作り上げていきたいと思っています。
・日産ではクルマと人々の関係をよりワクワクするものにしていく取り組みを「ニッサン インテリジェント モビリティ」という考え方で示しております。
 これは3つのカテゴリーに分類され、1つ目が今回の「プロパイロット」の総称でもある「Nissan Intelligent Driving」で、ここの中核を成すのが自動運転技術です。
 2つ目が「Nissan Intelligent Power」で、環境負荷を究極まで減らし「ゼロエミッション」を実現しながら乗る楽しさを作りあげていくものです。最後のカテゴリーである「Nissan Intelligent Integration」は、インターネットやインフラとの協調など、クルマがインフラや社会とコネクトすることにより、これまでになかった新しい可能性を実現するものです。
・日産自動車が考える自動運転技術の目的は「安全」「安心」「利便性」「快適」の4つが挙げられます。なかでも「安全」「安心」を特に重視しています。車の事故の93%がドライバーの不注意が原因とされており、この93%のドライバーの不注意による運転操作ミスを電子システムでなくしていこうというのが我々のアプローチです。

 
■ 電子技術・システム技術開発本部/AD&ADAS先行技術開発部長 飯島 徹也氏 講演内容抜粋

・今回搭載される「プロパイロット」は、渋滞走行と、長時間の巡航走行の2つのシーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御し、ドライバーの負担を軽減します。
・先進の画像処理ソフトウェアを搭載した単眼カメラにより、前方車両や白線を瞬時に三次元的に把握し、その情報をもとにアクセル、ブレーキ、ステアリングの制御を行います。
・高度な画像処理技術によって、道路と交通状況を把握し、ステアリングを正確に制御して人間が運転している感覚に近い自然な走行を実現します。
・ステアリングスイッチの操作で簡単にシステムを起動・設定することができるほか、システムの状態を分かりやすく表示する専用ディスプレイを採用するなど、使いやすさと運転感覚に拘ったインターフェースも大きな特徴の一つです。
・今回、新型「セレナ」へ「プロパイロット」を搭載するにあたっては、日本の高速道路での使いやすさを徹底的に追求した開発を行いました。
 

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会社概要

日産自動車株式会社

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URL
http://www.nissan.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号
電話番号
045-523-5523
代表者名
内田誠
上場
東証1部
資本金
6058億1300万円
設立
1933年12月