環境省・気候変動アクション「大賞」受賞!温泉宿が推進するサステナビリティ【宮城県|温泉リゾート・一の坊】

地球環境にやさしい温泉リゾートのCO2削減及び気候変動被害軽減への取り組み

株式会社一の坊

環境省が主催する「令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰」において、「株式会社一の坊(イチノボウ)」(本社:宮城県仙台市、代表取締役:髙橋 弘行 タカハシ ヒロユキ)が「先進導入・積極実践部門/緩和・適応分野」の「大賞」を受賞しました。
令和6年度の「環境大臣表彰」受賞は28件、その中で「大賞」受賞は7件が選出されました。当社はCO2を約42%削減するなど、業界のロールモデルとなる取り組みが評価されました。

名称 「令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰」先進導入・積極実践部門/緩和・適応分野「大賞」
主催 環境省
受賞対象 株式会社一の坊(宮城県で温泉リゾート運営)
表彰式 2024年12月2日(月) 表彰式・受賞者フォーラム(大賞受賞者による功績発表へ登壇)

表彰式の様子(2024年12月2日実施)(写真左: 環境省 地球環境局長 土居 健太郎様)
受賞者フォーラム登壇・功績発表の様子(2024年12月2日実施)

背景 ~気候変動アクション環境大臣表彰とは~

日本では2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとする、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指していて、この目標を達成するため優れたCO2排出削減技術の創出及び社会実装の加速化が不可欠です。

環境省では、気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体をたたえる「気候変動アクション環境大臣表彰」を行っています。
さらに、受賞事例の中で特に著しい功績をあげた事例に「気候変動アクション大賞」を授与しています。

CO2排出量42%削減した温泉宿

一の坊グループでは、経営者と全社員が省エネへ取り組む「快適エコ活動」において、浴槽から溢れ廃棄されてしまう温泉の熱エネルギーに着目し、化石燃料ではなくヒートポンプシステムで温泉の熱エネルギーを利用するCO2削減の取り組みなどが「緩和分野」として評価されました。

産地を訪ね生産者との繋がりを築きながら、フードマイレージとフードロスを削減する取り組みなどが「適応分野」として評価され、先進導入・積極実践部門における「緩和・適応分野」で大賞を受賞しました。

ポイント

  • 廃棄されていた温泉熱を利用した再生可能エネルギーの導入・運用

  • 既存施設の省エネ改修、IoT活用など設備運用の工夫

  • 快適エコ活動による、スピード感のある円滑な意思決定

  • オーダービュッフェスタイルによるフードロス削減

  • フードマイレージ(食物を輸送する距離)削減

気候変動アクション選考委員講評(藤森様)

温泉の熱エネルギー活用やフードロス削減など、取組みが多岐にわたることが評価のポイントになった。温泉廃熱利用システムについて他社の見学も受付している姿勢は波及効果が大きいと感じた。また、一時的な取組みではなく計画の更新を行っており、事業を中長期的に計画していて、持続的な活動であることも評価につながりました。

・分野には「緩和分野」「適応分野」「緩和・適応分野」の3種があり、「緩和・適応分野」での温泉宿の大賞受賞は全国初

・令和2年、環境省は地球温暖化防止活動環境大臣表彰を「気候変動アクション環境大臣表彰」へリニューアル。リニューアルに伴い「大賞」を設け、温泉宿の「気候変動アクション大賞」受賞は東日本初

・気候変動アクション環境大臣表彰は東北の温泉宿初

「温泉の熱」を利用した再生可能エネルギー

温泉廃熱回収利用システム(ゆづくしSalon一の坊)

一の坊グループでは、浴槽からあふれ出るなど活用されないまま廃棄されてしまう「温泉の熱」に着目、その熱エネルギーを回収し利用する温泉廃熱利用システムを導入・運用しています。

2023年OPEN 源泉かけ流し温泉付客室(ゆづくしSalon一の坊)

ゆづくしSalon一の坊において、客室露天風呂21か所と大浴場から廃棄されてしまう温泉の温度は35℃程度。熱交換器を通して熱回収し、水道水を温めてから給湯したり、冬季積雪時のロードヒーターに活用したりしています。

こうした廃湯の熱を使い切る工夫により、既設ボイラーの稼働を抑制し、重油使用量を大幅に削減。再生可能エネルギーの活用と環境負荷の低減を実現しました。

快適エコ活動により、CO2排出量42%削減、エネルギー使用量37%削減の成果が出ています。

また、宮城県の温泉宿で初めて温泉廃熱利用システムを導入した、一の坊グループのゆと森倶楽部では、年間エネルギー使用量約30%削減になったことで、昨今の燃料費高騰においてもエネルギー費用は約5%増加に収まっています。

地球の恵みである温泉資源を無駄なく活用することで、「カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に向け、地球環境にやさしいリゾートホテルの実現を目指しています。

「温泉という恵みを地球からもらう以上、環境に配慮する責任がある」と考え、使用電力の再エネ率を高めていく方針です。

オーダービュッフェスタイルによるフードロス削減

オーダービュッフェ一例(松島一の坊・レストラン青海波)
オーダービュッフェ一例(松島一の坊・レストラン青海波)

食品の廃棄や在庫過多などの「フードロス問題」。
松島一の坊、ゆづくしSalon一の坊の食事提供スタイルは、お客様がオーダーをしてから調理を開始する「オーダービュッフェ」。出来たてのひとさらをお好きな順番で楽しむことができる食事スタイルです。

お客様からオーダーを受けてから調理スタッフが目の前でお作りし、作り立てを「ひとさら」で個別提供することで、お客様が食べたいメニューを食べられる適正量でオーダーできるため、作りすぎることもありません。従来のビュッフェに比べ、残食による食品ロスを大幅に削減することができ、松島一の坊では、2019年度からオーダービュッフェスタイルの本格運用にともない、フードロスを36%削減しました。

地産地消でフードマイレージ(食物を輸送する距離)削減

オーダービュッフェは料理の内容を毎日変えることができるため、食材の端材や規格外の野菜なども積極的に仕入れて有効活用できます。規格外で廃棄されてしまう地元の食材も生産者とタイアップし、積極活用することで、地産地消やフードロス削減に貢献しています。

食材への理解を深めるとともに、生産者様の想いをお客様へ届けるため、料理長達が生産者様を訪ねる「Meet-Up TOHOKU ソト活 一の坊™」を定期的に実施しています。

宮城や山形など地元の海で獲れたものや山や畑で育てたものを消費することは、海洋資源や陸の資源の保護にもつながります。地元食材を多く使用することによりフードマイレージ(食物を輸送する距離)も削減できるため、運搬におけるCO2削減などの環境負荷の低減にもつながっています。

これまでの「ソト活」

これまでの「Meet-Up TOHOKU ソト活 一の坊™」
【公式】一の坊|海と山と森の温泉リゾート

お客様にご支持いただいて受賞できた賞だと思っております。
これからもお客様に理想の日常℠をお過ごしいただける温泉リゾートを目指して、スタッフ一同取り組み、精進してまいります。

一の坊リゾート・SDGs取組み事例

【一の坊リゾートのSDGs#13】

宮城県内の宿泊業で唯一、省エネ取組の優良事業者3年連続「Sクラス」に認定

【一の坊リゾートのSDGs#9】

【2023年度 省エネ大賞】全国の温泉宿で初めて「資源エネルギー庁長官賞」受賞

【一の坊リゾートのSDGs#3】

宮城県の温泉宿で初導入|温泉熱利用システムで年間68トンのCO2排出量削減を実現

宮城の豊かな自然と愉しむ、温泉リゾート

株式会社一の坊

株式会社一の坊

株式会社⼀の坊
〒980-0013
宮城県仙台市⻘葉区花京院2丁⽬1-10
TEL:022-222-0178(平⽇ 11:00〜16:00)
Mail:press@ichinobo.com
▼お問い合わせフォームはこちら
https://www.ichinobo.com/contact/#radio02-02

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会社概要

株式会社一の坊

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URL
https://www.ichinobo.com/
業種
サービス業
本社所在地
宮城県仙台市青葉区花京院 2-1-10
電話番号
022-222-0177
代表者名
髙橋弘行
上場
未上場
資本金
4800万円
設立
1950年01月