研究者が運営する生命科学解析SaaSが登場。アンプラットが運営するANCATに、かずさDNA研究所のMi-GARDENが参入。
この度、株式会社アンプラット(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:三澤拓真、以下「アンプラット」)は公益財団法人かずさDNA研究所(所在地:千葉県木更津市、理事長:大石 道夫)の磯部祥子 室長が率いる植物ゲノム・遺伝学研究室との協業を開始しました。本プロジェクトでは、植物ゲノム研究用ポータルサイト「Plant GARDEN」における研究者個人向け解析ツールプラットフォーム「Mi-GARDEN」のクラウド版を当社の解析プラットフォーム「ANCAT」に組み込むことで、研究者主導の解析プラットフォーム事業を運営します。
>> ANCAT MP : https://ancatmp.com
>> Plant GARDEN:https://plantgarden.jp
>> ANCAT MP : https://ancatmp.com
>> Plant GARDEN:https://plantgarden.jp
■本事業について
アンプラットでは、データ解析プラットフォーム「ANCAT」を運営しています。ANCATは当社で開発・ラインナップした解析手法をご利用いただくSaaS的な機能と、他の研究者が自身の解析手法をアップロードし、クラウド上で他者に共有しながら利用できるPaaS的な機能を併せ持ったプロダクトです。本事業では、「研究の主役は、現場の研究者」をコンセプトに、当社が主体で解析手法をラインナップするのではなく、研究者が主体でプラットフォームを運用するという新事業「ANCAT MarketPlace」を開始しました。
■ANCAT MarketPlaceについて
ANCAT MarketPlaceは研究者自身が簡単かつ無償〜低コストでプラットフォーム運営ができる新サービスです。本サービスでは、研究者が持ち寄った解析手法、プログラムを当社の解析プラットフォームANCAT内に用意した専用ページにおいて有償で公開することができます。一般に解析プラットフォームを運営しようとすると、解析プログラムの他に、それを公開するためのWebページが必要やアカウントのDB、オンライン決済を行うための課金システム、それを連携するための基幹システム、その他多くのハードルがあり、とても片手間でできるものではありません。そこで自社の経験と強みを活かし、科学技術領域の解析プラットフォームを研究者自身が運営できるようなサービスを開始しました。
一方、解析プラットフォームの利用をユーザー目線で見てみると、解析後、データが出たのは良いが、それの読み解き方がわからず、かといって解析を外注すると立派なレポートと引き換えに高コストになるというジレンマがあります。本サービスにおいてユーザーは、チャット機能を通じてのサポート依頼が可能です。本サービスの大きな特徴は、研究者自身に加えてシステムを運営するアンプラットが運営主体に入っていることです。これにより、解析の全てを知っている研究者本人と、システムを知り尽くしている当社という全方向対応可能なサポートチームとなっております。
ANCAT MarketPlaceは、解析を実施する側も提供する側にもメリットがあり、双方の研究が加速する新サービスです。
■Plant GARDENおよびMi-GARDENについて
Plant GARDEN ( Genome And Resource Database ENtry, https://plantgarden.jp/ )はさまざまな植物のゲノムやマーカー情報を集めたポータルサイトであり、Mi-GARDEN はPlant GARDEN 内に格納されている参照ゲノム情報等とユーザーが有するNGS 配列等を比較して解析を実施するプラットフォームの名称です。Mi-GARDENは自身のローカルPCにDockerコンテナを作成することで、SNP 解析、RNA-Seq 解析、JBrowse によるデータの視覚的な比較、ならびに異なるvcf もしくはgvcf ファイルの統合等の様々なインフォマティクス解析が行うことができますが、データ容量によっては解析リソースの不足や、Dockerに不慣れで解析環境の構築がうまく行かないという問題がありました。そこでMi-GARDENのクラウド版を作成しようと考えていたところ、お付き合いのあったアンプラット社のANCAT MarketPlaceが始まることを知り、参加することにしました。「GARDEN Cloud」というサービス名で、ANCAT MarkertPlace上からMi-GARDENで実装している様々な解析ツールを多くの方に提供したいと考えています。Mi-GARDENならびにGARDEN Cloudの詳細については2022年9月23~25日に帯広畜産大学で行われる日本育種学会にて発表する予定です。
■アンプラットについて
アンプラットは研究業界における「叡智創出のエコシステムの形成」と「叡智のペイフォワード社会の実現」をミッションに掲げ、ITの力で研究者および研究組織の支援を行っています。2021年8月にOpenβがリリースされたデータ解析プラットフォーム「ANCAT」はアンプラットの主力製品であり、日夜、解析プログラム追加・更新を行っています。
今後も、今回リリースしたANCAT MarketPlaceのように、研究者及び研究に関わる全ての人へ貢献できるような新製品や様々なサービスを展開していく予定です。
■かずさDNA研究所 植物ゲノム・遺伝学研究室について
植物はそれぞれ数億~数千億文字に相当する膨大なゲノム情報をもっていますが、そのすべてが大事な情報であるとは限りません。そこで、わたしたちはさまざまな植物種について膨大なゲノム情報を収集・整理し、その種にとって本当に大事な部分(遺伝子など)がどこにあるかを調べる研究を行っています。さらに、ゲノムや遺伝子の情報を利用して新しい品種を効率よく作り出す方法の開発を進めています。
【組織概要】
名称 株式会社アンプラット
所在地 神奈川県川崎市川崎区駅前本町11-2
設立日 2021年2月17日
代表者 代表取締役社長兼CEO 三澤 拓真
Web https://anplat.co.jp
名称 公益財団法人かずさDNA研究所
所在地 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目6-7
代表者 理事長 大石 道夫Web https://www.kazusa.or.jp
【本件に関する問い合わせ先】
メール info@anplat.co.jp
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