横河電機とアイルランドのGridBeyondが資本提携～電力取引と製造エネルギーコンサルティングをワンストップで提供～

横河電機株式会社（本社：東京都武蔵野市　代表取締役社長：奈良 寿）と、アイルランドのエネルギーITソリューションプロバイダーであるGridBeyond（グリッドビヨンド 本社：ダブリン　最高経営責任者・共同創業者：マイケル・フェラン）は、横河電機がGridBeyondのシリーズCラウンドに出資するとともに、両社が戦略的パートナーシップ契約を締結したことをお知らせします。

GridBeyondは、独自のAIやロボットトレーディング技術などを用いて、実際に発電した電力を売買する「卸電力市場」、将来の電力供給力を売買する「容量市場」、短時間での需給調整力を売買する「需給調整市場」の３つの市場で効率的な電力取引を代行（アグリゲーション）するエネルギーITソリューションカンパニーです。市場価格などの予測データ、設備の制約、市場機会を考慮してお客様の設備に適した取引計画を検討し、３つの市場でのリアルタイム入札などの全てを自動で行い、お客様の利益最大化を支援するノウハウを有しています。GridBeyondはアイルランド、イギリス、アメリカ、オーストラリアの900を超える設備で合計1.7ギガワットの負荷を制御している実績があり、ここから得られる知見と最新の電力市況に係る情報に基づき、取引戦略を常に最適な状態に保っています。

特に電力使用量の大きい設備を有する製造業などの需要家にとって、電気料金の高騰は、事業にもたらす影響が少なくありません。電力需給安定化という社会的な責任を果たしながら電力取引で経営上の効果を上げるには、電力需給ひっ迫時の使用を控えるデマンドレスポンスを通じて新たな収入を獲得することが考えられます。

戦略的パートナーシップ契約に基づき、両社は電力取引導入のためのコンサルティングと運用サービスを提供し、お客様の電気利用の効率化を支援します。GridBeyondの仮想発電所（VPP）ソリューション提供に関する実績とYOKOGAWAの経験豊富な製造業向けのコンサルティング力をもとに、両社はお客様の設備と電力消費の関係を理解したうえで効果的な対策を提案して実装、運用までをサポートし、収益の最大化に貢献します。

GridBeyond 最高商務責任者 マーク・デイビスは次のように述べています。「横河電機とのコラボレーションを発表できることをうれしく思います。このパートナーシップは、GridBeyondが日本企業の温暖化ガス排出のネットゼロを支援し日本でのビジネスを拡大していくことや、両社でグローバルマーケットの開拓に取り組むことを可能にするものです。横河電機は日本およびグローバルにおけるリーディングカンパニーであり、当社はこの新たな共創に期待しています」。

横河電機常務執行役員 エネルギー＆サステナビリティ事業本部長 中岡 興志は次のように述べています。「当社は、製造現場の計測・制御・情報の分野で提供し続けてきた革新的で品質の高い技術と知見を活かし、安定操業と操業効率化によりお客様のものづくりに貢献することで信頼を得てきました。今後、 YOKOGAWAの得意とする操業改善と、グループ会社であるPXiSE Energy Solutions（パイス・エナジー・ソリューションズ）のエネルギー管理ソリューションや、グローバルに実績のあるGridBeyondの電力取引サービスを組み合わせて電力利用の効率化に関するワンストップなソリューション提供をしていくことで、お客様の収益拡大とESG経営の実現に貢献していきます」。

＜横河電機株式会社の概要＞

創立：1915年

代表取締役社長：奈良 寿

主な事業内容：産業向け制御・計測機器等の製造、販売、保守サービスなど

所在地：東京都武蔵野市

ホームページ：https://www.yokogawa.co.jp/

＜GridBeyondの概要＞

設立：2007年

最高経営責任者・共同創業者：マイケル・フェラン

主な事業内容：ITエネルギーソリューション（電力最適化や分散型エネルギー源の管理など）

所在地：アイルランド ダブリン

ホームページ：https://gridbeyond.com/

以上

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