ハンガリーとEXPO展「栄光の記憶と新しい未来」

駐日ハンガリー大使館

2024年11月25日 11時00分

この度、リスト・ハンガリー文化センター（東京・麻布十番）では、ハンガリーが、2025年４月から始まる大阪万博にパビリオンを出展するのを記念して、ハンガリーとEXPO展「栄光の記憶と新しい未来」展覧会を12月6日（金）～2月28日（金）の会期で開催いたします。ハンガリーとして、日本の万博でパビリオンを出展することは、今回が初めてになります。そこで、万国博覧会を盛り上げるため、リスト・ハンガリー文化センターでは、1851年から2021年までの世界最大の博覧会におけるハンガリーの功績を回顧し、2025年のハンガリーパビリオンの計画を発表いたします。日本初上陸となるハンガリーの発明品「Event Jinny」が体験できるなど、魅力あふれる展覧会になっていますので、ぜひお越しください。

＜見どころ①万国博覧会・栄光の歴史を展示＞

　1851年、ヴィクトリア女王の夫の発案により、イギリス・ロンドンで最初の万国博覧会が開かれました。ハンガリーは最初の万国博覧会から参加しています。当初は、出展者が自費で作品を展示していましたが、1962年以降は、国家として参加し、農業、産業、科学、芸術のお披露目の場として力を注いできました。その結果、これまでの万博でも数々の賞を受賞しています。今回の展覧会では、ハンガリーを代表するパビリオンや受賞作品などを時代ごとに８つのパネルで紹介します。

＜見どころ②万国博覧会記念！ハンガリーと日本をつなぐ、ヘレンドテーブルセッティング＞

　今回の展覧会の目玉のひとつとして、２つのヘレンド磁器のテーブルセッティングを展示いたします。ヘレンドは、1851年にイギリス・ロンドンで開催された、第一回万国博覧会に参加した、現存する唯一のハンガリー企業です。今回展示する1つ目は「ヴィクトリアシリーズ」。1851年当時、ロンドンはヴィクトリア朝の華やかな文化が花開いた時代、時のヴィクトリア女王の目にとまり、ウィンザー城のおもてなし用にディナーセットを注文購入したことから、以降「ヴィクトリア」と呼ばれたシリーズです。

そしてもう１つが、和を意識したテーブルセッティングです。近年ヘレンドから重箱が発表。ハンガリーのアポニー伯爵から始まったシリーズが、日本の食卓へと受け継がれ、今回は日本の美しい木工芸とコラボしたテーブルを皆様にお披露目いたします。

＜見どころ③ハンガリーのプリクラ？発明品「Event Jinny」＞

　ハンガリーの発明品「Event Jinny（イベントジニー）」が日本に初上陸。アンティークな電話の形をしたこちらは、ハンガリーで発明された革新的なイベント・テクノロジー・ツールで、結婚式など、あらゆるイベントにユニークな演出をもたらします。ゲストは、オリジナルのユニークな背景で写真やビデオを撮影することができ、オンラインギャラリーで即座に見ることができます。思い出を形にできる、まさにハンガリーのプリクラといったところでしょうか。今回の展覧会では、大阪万博2025ハンガリーパビリオンを背景に、特別に写真を撮ることができます。

＜見どころ④知っていると大阪万博がグンと楽しめるパネル＞

　2025年4月13日から10月13日まで開催される、大阪・関西万博。展覧会では、ハンガリーパビリオンの建築コンセプトやインテリアデザイン、主なアトラクションなどを６つのパネルで紹介します。最大の見どころは、イマーシブ（没入型）のシアタースペース。そこでは永遠と広がる星空の下、最新の舞台技術とライトショーの演出で、まるで異次元に飛び込んだような気分で、民族音楽の生演奏が楽しめます。

そして、ハンガリーパビリオンの中には、ハンガリーの伝統的な食材を使った料理やワインなどが楽しめる「ミシュカキッチン＆バー」もオープンします。ミシュカジャグとは、ハンガリーで古くから愛されている帽子をかぶった人間の頭の形をしたワインジャグで、家族の集まりなどの際にワインを注いだり、量ったりするために幅広く使われています。今回の展覧会でも、ミシュカの実物が展示されます。