ROUTE06、三菱マテリアルとE-Scrap取引プラットフォーム「MEX」開発で協業

〜世界最大級の製錬所と都市鉱山をデジタルでつなぎ、リサイクル事業拡大を支援〜

株式会社ROUTE06

株式会社ROUTE06(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:遠藤崇史、以下:ROUTE06)は、三菱マテリアル株式会社(以下「三菱マテリアル」)とE-Scrap取引プラットフォーム「MEX」の開発で協業したことを発表します。



「MEX」は、世界最大級の受入・処理能力を持つ三菱マテリアルのE-Scrap取引の入り口となるオンラインサービスとして12月20日より運用を開始します。都市鉱山としても知られるE-Scrapのリサイクルを促進し、グローバルでの三菱マテリアルの金属リサイクル事業拡大に寄与することが期待されます。なお、このプロジェクトは、三菱マテリアルが中期経営戦略にて掲げるデジタル化戦略(MMDX:三菱マテリアル デジタル・ビジネストランスフォーメーション)における事業DX初の成果となります。
 
  • 拡大するE-Scrap市場
E-Scrapは、使用済みの家電やパソコン、スマートフォンなどから発生する廃電子基板のことで、金・銀・銅・白金・パラジウムなど有用な金属が多く含まれています。
世界的に資源需要が増加する一方で新規の鉱山開発は困難になっており、都市に眠るE-Scrapを活用することは、今後金属資源を確保していくために必要不可欠です(※1)。近年、環境意識の高まりを背景とした世界各国のリサイクル率向上に伴い、国内のE-Scrapの処理量は2018年までの10年間で約3倍に拡大しており、今後もE-Scrapの活用は世界でも拡大していくと予想されています(※2)。 

 

E-Scrap(イメージ図)E-Scrap(イメージ図)

 
  • 三菱マテリアルのE-Scrap事業
三菱マテリアルは、業界No.1の環境負荷低減を実現したユニークな銅製錬技術である三菱連続製銅法を強みに、かねてよりE-Scrapの受入・処理を行っており、現在、三菱マテリアルグループのE-Scrapの受入・処理能力は年間約16万トンと世界最大級(全世界で発生するE-Scrap量約80万トンのうち20%相当)となっています。今後、E-Scrapの受入・処理能力をさらに拡大し、2030年度末までに年間約20万トンとする計画となっています。
また、持続可能な社会への貢献として三菱マテリアルグループ全体では温室効果ガス排出量を2030年度までに17%以上削減(2013年度比)することを目指しており、E-Scrapの処理推進によって化石燃料の代替・削減に繋がることが期待されています。
 
  • E-Scrap取引プラットフォーム「MEX」
「MEX」は、「Mitsubishi Materials E-Scrap Exchange」を由来とする、三菱マテリアルのE-Scrap取引の入り口となるオンラインサービスです。製錬所へのE-Scrapの持ち込み予約をはじめ、三菱マテリアルとのE-Scrap取引において必要な手続きがいつでもオンラインで行えるようになります。直感的に操作可能なUI、取引ステータスや製錬所到着時点の写真の表示といった利便性と信頼性の向上に加え、堅牢な情報管理や手厚い顧客サポートを備えており、お客さまがこれまで以上に安心してE-Scrapを取引できる環境を提供します。また、多言語化対応や海外法規制準拠などグローバル展開を前提としており、より多様なニーズにも対応できるプラットフォームです。
 

プラットフォームとしてのMEX(イメージ図)プラットフォームとしてのMEX(イメージ図)

 


三菱マテリアルは、「MEX」を提供することによって、業務手続きのオンライン化や他業務システムとのスムーズなデータ連携等も可能になり、データドリブンな業務改善が実現されます。そして、E-Scrapの取引が「MEX」上に集約されることにより、直島製錬所をはじめとする世界有数の製錬所の効率的な運用が可能となります。

<「MEX」の主な機能>
・製錬所へのE-Scrap持ち込み予約
・受入から分析確定まで取引ステータスや品位の表示
・製錬所到着時点のE-Scrapの写真の開示
・オンライン問い合わせ対応
 

MEXの操作画面(イメージ図)MEXの操作画面(イメージ図)

  • 協業内容
・デジタル事業戦略の構築
・サービス及び業務設計、UI/UXデザイン
・プロジェクトマネジメント及びアジャイル開発マネジメント
・データドリブンでのサービス及び業務改善支援

 
  • エンドースメント
三菱マテリアル株式会社 執行役常務 金属事業カンパニープレジデント 酒井 哲郎氏
当社は、B to Bのビジネスが中心で、特に金属事業カンパニーの主要製品は、一般の方には馴染みのない非鉄金属や化成品です。事業の歴史は長く、これまでは特定のお客様との長期的な売買が主でした。一方、E-Scrapのお客様は、事業規模、地域、事業への参入の時期など、多種多様です。そのため、お客様と当社を繋ぐインターフェースである「MEX」は、間口が広く、操作性が良く、親しみがあるデザイン性で、かつ、使い易いものでなければなりません。今回のプロジェクトでは、このコンセプトとROUTE06社のミッション「リアルとデジタルが滑らかにつながる会社をつくる」がうまくマッチしたものと考えております。「MEX」を入口として、より多くの方にご参加頂き、E-Scrapビジネスの拡大、ひいては業界の発展に貢献できることを願っております。

三菱マテリアル株式会社 最高デジタル責任者(CDO) 亀山 満氏
「MEX」には、MMDXの「一番槍」として具体的な成果を示すことで、MMDX全体を加速させるという大きな意味があります。両社が目指す姿を共有しつつ、当社の長い歴史の中で培った知見とROUTE06のフレッシュな視点が一体になったこと、これも”多様なOne Team”を目指すMMDXの具現化として大きな成果だと思います。フルリモートでのスピード感ある動きをリードしつつ、現場の一人ひとりの想いを捉えて進めていただいたROUTE06に感謝いたします。

株式会社ROUTE06 代表取締役 遠藤 崇史
「MEX」によって、国内外の取引先がより気軽に世界有数の製錬技術にアクセスすることが可能になります。業界のリーディングカンパニーである三菱マテリアルが取引プラットフォームを公開することにより、E-Scrap市場全体の成長加速にも寄与することが期待されます。このようなDXの本丸と言えるプロジェクトにおいて、参画当初創業1年目のスタートアップであった弊社をパートナーとしてお選びいただいたことを大変光栄に思っております。今後も「MEX」の機能改善やより良い顧客体験の追求を通じて、三菱マテリアルのデジタル変革を支援してまいります。


※1:経済産業省・環境省「海外展開戦略(リサイクル)」より引用
※2:日本鉱業協会調べ


■株式会社ROUTE06(ルートシックス)について 
ROUTE06(ルートシックス)は、「リアルとデジタルが滑らかにつながる社会をつくる」をミッションに掲げ、大手企業の新規事業支援と事業変革に特化したデジタルソリューションを提供しています。人々の生活がデジタルに包含されていく時代において、既存資産を活用した事業機会の創出とデジタルファーストなUXを両立させることで、新たな企業価値創造に貢献します。

設立:2020年1月24日
URL:https://route06.co.jp
所在地:150-0044 東京都渋谷区円山町28-1 渋谷道玄坂スカイビル 11F
代表者: 遠藤 崇史
事業内容: デジタルプロダクト開発、エンタープライズソフトウェアサービス、DXコンサルティング
 

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会社概要

株式会社ROUTE06

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URL
https://route06.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内一丁目6-5 丸の内北口ビルディング 9F
電話番号
-
代表者名
遠藤 崇史
上場
未上場
資本金
8億5620万円
設立
2020年01月