クラフト苺生産のBERRYと膜式栽培農法のCULTIVERAが、気候変動時代に環境負荷を抑えながら美味しい苺を生産する「The Good Green Farms」を共同創業。

栽培に必要な⽔は従来の1/10、農業排⽔ゼロを実現。環境負荷を限りなく抑えた閉鎖型垂直農場から高品質な苺を通年生産・販売します。

完熟クラフト苺BERRYを運営する遊士屋株式会社(本社:三重県伊賀市、共同創業者/取締役:宮澤大樹、森川竜典、矢澤祐史)と、環境適応型農業技術の開発を行う株式会社CULTIVERA|カルティベラ(本社:沖縄県国頭郡、代表取締役:豊永翔平)は、環境負荷を限りなく抑えながら高品質な苺を通年生産する「The Good Green Farms」を共同で開始しました。また、食のプロフェッショナルの方々へ向けた限定販売も同時に開始いたします。


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https://prtimes.jp/a/?f=d40984-20220515-83576fae5eee83b0a4c0c4bdaed97261.pdf

▼気候変動から「美味しさ」を守る。
日頃から伝統的な農業生産に携わってきた私たちは、台風の強度や頻度の変化、夏場の水不足、猛暑日の増加とそれによる栽培環境・条件への大きな影響を実感してきました。気候変動はいつか起こるかもしれない未来の話ではなく現在の私たちが直面している課題です。今後、世界的な水不足が加速し、砂漠化・旱魃・塩害による農業適地の減少、また、農業適期が短くなるなど、農業生産・食糧生産における更なるリスクが予測されています。

こうした気候変動時代でも先人たちが培ってきた美味しさや多様な食文化を守り、子どもたちやその先の世代へ繋いでいくことを目指し、BERRYの高品質いちご栽培のノウハウと、CULTIVERAの環境適応型農業技術を掛け合わせた閉鎖型垂直農法の実証ファームを立ち上げて研究を進めてまいりました。

The Good Green Farmsでは、これまでの研究により確立した、伝統的な農法の約1/10の水しか使わない超節水・農業排水ゼロ・超省土壌など、超省資源栽培による高品質ないちごの通年生産と販売を行ってまいります。

高価な設備を必要とせず、超省資源で高品質ないちごを通年・安定生産できる私たちの技術は、世界中のさまざまな国・地域で普及可能です。これらの技術をベースに、私たちは気候変動から「美味しさ」を守っていきます。
 

(画像)日本が世界に誇る美味しいいちごづくりの技術を、超省資源栽培で再現。気候変動時代に対応する。


【社会課題】
二酸化炭素(CO2)の排出量削減が急務とされる中、これら温室効果ガスが引き起こす気候変動そのものについて語られる機会は多くありません。気候変動によりどのようなことが起きるのか ー 表出する環境課題と農業について、例えば次のようなことが予測されています。

1.淡水資源の枯渇|農業用水の喪失
国連の報告によれば2030年までに淡水資源は必要量に対し40%不足すると予測される[1]など、淡水資源の確保は差し迫った課題です。淡水獲得源である河川では気候変動の影響で降雨の頻度や強度が変化し、流量が不安定になっています。また冬場の降水を地表に留め、天然のダム機能を果たす降雪が減り融雪時期も早まるため、利用可能な淡水の減少が予測されています。2022年にも既にインドやパキスタンで気候変動による大幅な降雨量の減少が問題となっています。農業用水は世界の淡水使途の69%を占めるため、こうした状況はこれからの農業の在り方に大きく影響します。
※反対に、気候変動の影響で河川流量が急増し洪水リスクが増す地域もあります。

2.砂漠化 旱魃 塩害|農業適地の減少
世界各地で起こる淡水資源の枯渇は砂漠化や旱魃の原因となり、私たち人類の生産・生活可能領域を着実に減らし続けています。また、水分蒸発量が多い地域では農業用水や地下水に含まれる塩分が地表に表出し、作物栽培のできない塩害化が進んでしまいます。国連大学の調査では既に世界の農地の1/5が塩害被害を受けており、農業に適した土地の減少に繋がっています[2]。

3.生育適温の超過|生育適期の減少
気候変動は淡水資源や農地の喪失だけではなく、直接、植物の活動にも影響を与えます。生育に適した温度帯を超える気温の上昇やその日数が増加することにより、栽培やその準備に適した時期が減少し、食糧生産を一層困難なものにしていきます。

[1]UN World Water Development Report 2015
https://www.unwater.org/publications/world-water-development-report-2015/

[2]The distribution of saline, sodic and saline-sodic soils in the world. Source: Energy Environ. Sci., 2011,4, 2669-2681
https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2011/ee/c1ee01029h#!divAbstract
 

(画像)植物生理学に基づき、いちごが生きようとする力を最大限引き出す。


▼特殊な浸透膜を用いた超省資源型の気化水分栽培技術「Moisculture」
CULTIVERAの開発した特許栽培技術「Moisculture(モイスカルチャー)」は、植物が生きるために張り巡らせる毛細根の可能性に着目し、水や土の資源消費を抑えながらも、機能性(栄養価)が高く食味の良い作物を様々な環境下で育てることを可能にする技術です。

特殊なファイバー積層で形成した空間を気化水分(湿度)で満たすことで、元来植物が持っている、効率よく水分や栄養を吸収することのできる微細な「毛細根」を発生・活性させるこの新しい栽培技術は、気化水分で育てるため水の消費量が従来の栽培法の約1/10になります。また、土壌の代わりに空間で育てるため、土をほとんど消費しない栽培が可能で、淡水・土壌の大量消費や汚染、森林破壊といった農業が抱える環境課題の解決が可能です。環境保全に配慮したこの栽培方法は、世界の淡水の69%を農業で利用していると言われている中で、高価な設備を必要とせず、世界の様々な国、地域で普及可能です。
 

(画像)根を覆う綿のように見えるのが活性化した毛細根

▼地球と人のウェルビーイング
The Good Green Farmsが運営するのは植物を作り出す工場ではなく、あくまでも「農園」です。生き物であるいちごと、その栽培と植物生理に精通し微細な変化から状態を読み解くクラフトマン(職人)が、共同で美味しさを作っていく。環境負荷を抑えた新しい栽培方法を模索しながらも、こうした有機的な繋がりを大切にしていきます。

そのため今後、農場の多拠点化・大規模化を行うことと同時に、いちご栽培に精通した次世代のクラフトマンを育て、増やしていきます。目指すのは、地球と人のウェルビーイング。環境負荷を抑えた持続可能な農法で、多様な美味しさを楽しみ続けられる未来をつくってまいります。


▼プロフェッショナルへの限定販売を開始
The Good Green Farmsの超省資源型農場で育てたいちごについて、シェフやパティシエをはじめとする食のプロフェッショナルの方々へ限定販売を開始いたします。気候変動時代の「美味しさ」の在り方を一緒に考えさせていただければ幸いです。

サンプル購入のお問い合わせはこちら:
hello@goodgreenfarms.jp
※生産数量に限りがあるため、お待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。


The Good Green Farms 概要
ザ・グッドグリーンファームズは、「気候変動から美味しさを守る」を掲げ、超省資源栽培による高品質ないちごの通年生産と販売を行う農場です。伝統的な農法の約1/10の水しか使わない超節水・農業排水ゼロ・超省土壌で美味しいいちごを生産。クラフト苺生産のBERRYと膜式栽培農法のCULTIVERAが合同で運営しています。
問い合わせ:hello@goodgreenfarms.jp
Instagram:https://instagram.com/goodgreenfarms

遊士屋株式会社|YUJIYA Inc. 概要
農福連携の自社農園でつくる完熟いちごを日本中のご家庭やパティスリー・レストランへ直送する苺生産ブランド「完熟クラフト苺BERRY(ベリー)」を運営。タイやシンガポール、台湾、香港、米国、UAEへの輸出も行う。日経新聞社主催『Beyond: The Roundtable Expand with Google』参加。Google JapanテレビCMなどに採用。農林水産省主催「ノウフクアワード」受賞。
HP:https://berryjapan.com/
Instagram:https://www.instagram.com/berry.japan/

株式会社CULTIVERA|カルティベラ 概要
環境適応型の次世代農業技術の開発を行うアグリテック企業。独自特許技術のMoiscultureをプラットフォームに様々な農業技術の研究開発を行う。三重県多気町にて農業法人ポモナファームの運営も行い、技術開発と技術実装の両面から気候変動問題に取り組む。ポモナファームでは、フルーツトマト・ミニトマトの他、マイクロリーフ、ハーブ、とうがらしなどを通年生産。
POMONA Farm HP:https://pomonafarm.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/pomonafarm3432/

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会社概要

遊士屋株式会社

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URL
https://berryjapan.com
業種
水産・農林業
本社所在地
三重県伊賀市法花3605
電話番号
080-1618-5059
代表者名
宮澤大樹
上場
未上場
資本金
1150万円
設立
2017年02月