株式会社ケルンが次世代を担う後継者を称える「アトツギアワード2024」〈ソーシャルグッド部門〉でグランプリを受賞

地域に根差したパン屋が向き合うフードロス削減と地域活性化への取り組みが評価を得る

株式会社ケルン

2024年11月29日 15時31分

株式会社ケルン（本社：兵庫県神戸市）代表壷井豪は、11月22日（金）に大阪で開催された一般社団法人ベンチャー型事業承継（代表理事：山野千枝）主催「アトツギアワード2024」〈ソーシャルグッド部門〉にてグランプリを受賞したことをお知らせいたします。アトツギアワードは、企業永続のために革新的な事業や社会善の創出に積極的に取り組むアトツギ経営者を称え、ロールモデルとして紹介する表彰制度で、今年で２回目の開催となります。本年は「既存の経営資源を活用したイノベーションを起こし社会に新たな価値を創出している」〈イノベーション部門〉および「企業としての経済活動を通じて自社に留まらず業界や地域も含めた多様な関係者に価値を提供し持続可能な社会の実現に貢献している」〈ソーシャルグッド部門〉の２部門で各3名ずつ計6名が受賞しました。

「ソーシャルグッド部門グランプリ」受賞について

　今回、受賞理由となった「ツナグパン」はフードロス削減と社会的弱者の支援を同時に実現する経済循環型のシステムです。2021年12月20日の運用開始以来、2024年10月31日までの2年10ヶ月で累計19,330袋を販売。多くの方にご理解・ご協力いただいております。

【一般社団法人ベンチャー型事業承継による紹介とコメント】
■株式会社ケルン代表取締役社長壷井豪
■「循環型サービスでフードロス削減と社会貢献」
■審査会での審査員の方々からのコメント

「地域に根差したパン屋として、フードロス削減と地域活性化に真摯に取り組まれているその姿勢に深く感銘を受けた。この取り組みが他企業へと広がり、さらなる社会的インパクトを生む可能性にも大きく期待する」。

【株式会社ケルン　代表取締役　壷井豪　表彰式での受賞コメント】
ベーカリーの3代目として、「街のパン屋さん」が普通に食べられるものを作って販売し、お客様が「美味しい」と言ってくださる。そうやってお金を稼いできましたが、それだけではなく「街のパン屋さん」だからこそできること、例えば手の届かない子どもたちや、パンを買いに来られない人など、自分が普段幸せに暮らしていて気づいていない、見えていないところを見るようにしていけば、自分の事業が社会や地域に対して、存在必要性を最大化させられる。僕はそこに可能性がもっとあるのではないかと常々考え、「ツナグパン」のような取り組みを進めてきました。

これからも「エシカルコイン」も含め、そういった「気付かれていない、見えていない」方々を助けられるような事業に取り組んでいきたいと思っています。

皆さん、応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

【アトツギアワード2024表彰式】
表彰式開催日時：2024年11月22日
開催場所：クリエイティブセンター大阪

審査員：
・井上浄氏（株式会社リバネス代表取締役社長CCO (Chief Culture Officer)）

・沈政郁氏（関西大学商学部教授）

・中山亮太郎氏 (株式会社マクアケ代表取締役社長)

詳細：https://take-over.jp/archives/2649

・当日の表彰式のプレゼンテーションおよびグランプリ発表の様子はYouTubeにてご覧いただけます。

＜アトツギアワード 2024：YouTube動画＞

※弊社代表壷井のプレゼンテーションは51分25秒からご覧いただけます。

ツナグパンについて

「ツナグパン」は「廃棄されるパンが売れることで、環境問題や社会問題の解決に連鎖的につながるシンプルな仕組みを作りたい」という想いから生まれました。売れ残ったパンの中から食中毒リスクが低く傷みにくいパンを10〜20個アソートし、製造翌日に定価の約6割の価格で販売。ツナグパン購入者にはケルン全店で使える木製の「エシカルコイン」（100円相当をプレゼント。併せて、支援先の福祉施設を介して同額のエシカルコインを支援対象の方にもお贈りします。ツナグパン購入者も支援対象の方も同じ「エシカルコイン」を共有する事で区別がなくなり、ケルングループ全店で「エシカルコイン」を使用したパンの購入が可能となります。

ツナグパン購入者は、フードロスの削減に貢献しながら、支援先福祉施設の支援対象者自身にエシカルコインを使用した消費行動を促すことで、社会的自立を応援できます。つまり、フードロス削減と社会的弱者の支援を同時に実現できるのが特徴です。