日本全国の住所マスターデータをオープンデータとして無料公開
Geoloniaと不動産テック協会が公開。住所データの正規化やジオコーディングに活用
株式会社Geolonia(ジオロニア)と一般社団法人不動産テック協会は、日本全国の住所マス ターデータを誰でも無料で利用できるオープンデータとして8月5日に公開しました。不動産テック協会は本データを不動産ID整備に向けて活用していきます。
今回公開した住所マスターデータ「Geolonia 住所データ」は、ユーザーが持つ顧客データベースなどに含まれ住所データの正規化に活用できるほか、住所から緯度・経度への変換 (ジオコーディング)、各種GISソフトウェアなどでご利用いただけます。利用に際して条件はなく、どなたでも無料で利用することが可能です。
Geolonia 住所データ
https://geolonia.github.io/japanese-addresses/
オープンデータ公開の経緯について
日本の住所は、「丁目」「番地」「号」という表記が一般的ですが、「大和大路通正面下る大和大路2」といった京都の通り名に代表されるように特殊な表記も多く、1つのルールで標準化することができません。また、「3丁目」「三丁目」と数字や漢字で表記が異なるなど、日本の住所はルールというよりも自然言語に近い文法であり、コンピュータで処理するデータとしては非常に扱いにくい状態です。
こうした日本全国の住所を正しい表記で網羅したデータが住所マスターデータです。住所マスターデータには日本の住所が町丁目まで網羅されているほか、代表点の緯度経度も含まれており、利用者は住所マスターデータを使うことで自身が持つ顧客情報などを位置情報の観 点で分析することが可能になります。
しかし、住所マスターデータは金額が数百万円と高価なため、個人はもちろん中小企業の利用には向いていません。また、ジオコーディングを行うには事実上Googleしか選択肢がない状態ですが、Googleのデータを利用した場合はストレージへの保存ができない、他の地図への再利用が禁じられているなど利用に制限があります。
今回オープンデータとして住所マスターデータを公開することで、利用者は自身が持つ住所 データを有効活用することができます。同データは国土交通省のWebサイトからダウンロー ドできる「国土数値情報」に基づいていますが、「国土数値情報」の更新が1年に1回であるのに対し、Geoloniaは月単位のアップデートも独自に実施します。
不動産テック協会はこのデータを用いて不動産IDを整備することで、不動産取引における企 業間での情報連携やデータ連携などを実現します。また、Geoloniaはデータ公開によって地 図コミュニティへ貢献するとともに、地図を用いた技術開発の基盤データとしてこのデータ を活用します。
一般社団法人不動産テック協会について
名称: 一般社団法人不動産テック協会
代表理事: 赤木 正幸、同代表理事: 巻口 成憲
事業内容: 不動産とテクノロジーの融合を促進し、不動産に係る事業並びに不動産業の健全な発展を図り、国民経済と国民生活の向上並びに公共の福祉の増進に寄与するための活動
URL: https://retechjapan.org/
Geoloniaについて
名称: 株式会社 Geolonia
代表取締役社長: 宮内 隆行
事業内容: WebGLを利用した自由度の高い地図と、お客様が持つ位置情報を検索・解析する ためのAPIを提供するホスティングサービスを提供
URL: https://geolonia.com/
※本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区岩本町2-10-6 株式会社 Geolonia
担当: 井上
mail: info@geolonia.com
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