【広島県で初】日本ナショナル・トラスト協会が、広島・三次市内の森林で全国60ヵ所目となる「トラスト地」を取得。豊かな自然や美しい風景を守る活動を継続
高品山周辺に広がるこの森は、美しい羽毛を持つ鳥「ブッポウソウ」など多くの野鳥がすみかとしていることから、「高品山ブッポウソウの森トラスト」と命名
この度、日本ナショナル・トラスト協会では、広島県三次市に117,002平方メートルのトラスト地を新たに取得しました。広島県での土地の取得は初となります。高品山周辺に広がるこの森には、美しい羽毛を持つ鳥、「ブッポウソウ」など多くの野鳥のすみかとなっていることから、「高品山ブッポウソウの森トラスト」と名付けました。
当協会は、豊かな自然や美しい風景、開発の危機にある自然地を開発から守るため、「トラスト地取得プロジェクト」を進めています。
当協会の活動やトラスト地を多くの方に知っていただくことは、国民の財産である土地を守ることにつながります。
■取得した土地の概要
所在地:広島県三次市甲奴町
面積:117,002平方メートル
地目:保安林、原野、山林
取得方法:贈与
取得日:2024年11月14日
今回取得した土地は、広島県内にお住いの方より、先祖代々引き継いできた森を託したいとの思いから、贈与いただきました。ブッポウソウをはじめ、ミヤマホオジロ、ムギマキ、トラツグミなどの野鳥が飛び交うこの場所を、森のまま大切に守っていきます。
当協会としては、広島県での土地の取得は初めてとなります。また、60ヵ所目のトラスト地取得となり、こうした実績が各県で広まっていくことを願っています。
■トラスト地取得プロジェクト
私たちの協会では、2007年から土地の取得を開始し、「トラスト地取得プロジェクト」を進めています。日本では、重要な自然や美しい風景を守るため、国立公園などの保護区制度があります。しかし、これらの制度で確実に守られている本来の自然は、国土のわずかしかなく、所有者が変わってしまえば開発される可能性もあります。
当協会では土地を取得する際、所有者から土地を贈与していただく場合と、購入をする場合があり、今回は前者の贈与にあたります。こうした土地の取得やその後の維持管理には、皆様からのご寄付いただいた資金が充てられます。例えば1000円で、秩父の水源の森約10㎡(6畳分)を買い取ることができます。
トラスト地取得プロジェクト
https://www.ntrust.or.jp/gaiyo/gaiyo_trust.html
■ナショナル・トラストとは?
19世紀の英国で始まった市民運動です。豊かな自然や歴史的な環境を守るために、寄付を募って土地や建物を取得し、永続的に守る活動です。ピーターラビットの著者ビアトリクス・ポターもこの活動を支援し、湖水地方の自然を守るために多大な協力をしました。日本では1964年に鎌倉で始まり、その後、天神崎、知床、柿⽥川、トトロの森をはじめ国内50以上の地域へ広がっています。
2022年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)では、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」を実現するために、陸と海のそれぞれ30%を保全・保護する目標、「30by30(サーティー・バイ・サーティー)」が約束されました。ナショナル・トラスト活動は、生物多様性を守る上で重要な土地を確保するということから、30by30の目標達成に直結するものです。トラスト地が増えることは、生物多様性が豊かになっていくことにつながります。
(公社)日本ナショナル・トラスト協会
住 所:東京都豊島区西池袋2-30-20音羽ビル
設 立:1992年9月24日
代表者:会長 池谷奉文
URL :https://www.ntrust.or.jp/
【お問い合わせ先】
(公社)日本ナショナル・トラスト協会 担当:仲内
〒171-0021東京都豊島区西池袋2-30-20音羽ビル
Tel.03-5979-8031 E-Mail:office@ntrust.or.jp
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