韓国の法律AI、非英語圏初の自国弁護士試験合格ライン突破
グローバルAIモデルを大きく上回る性能で技術競争力を証明。今後は韓国と司法体系が類似する日本の司法試験への応用にも期待。
韓国を代表する総合リーガルテック企業、Law&Company(ローアンドカンパニー)は、自社開発のAI法律アシスタントサービス「スーパーロイヤー(SuperLawyer)」が、今年実施された第14回大韓民国弁護士試験の選択式試験で74%の正答率を記録し、合格ラインを突破したことを発表します。

■世界初の“非英語圏におけるAIサービスでの自国語による弁護士試験合格ライン突破”事例に
スーパーロイヤーが達成した韓国弁護士試験選択式での74%の正答率は、韓国の法律AI技術の発展における画期的な成果と評価されています。
韓国弁護士試験の選択式試験は、公法、民事法、刑事法を含む合計150問で構成されています。スーパーロイヤーは公法28問、民事法53問、刑事法30問の計111問の正答を記録しました。この成績は直近5年間の韓国弁護士試験の選択式試験の平均合格点である103問を上回り、専門機関の予測基準では今年の韓国司法試験受験者の上位30%に相当します。
非英語圏においてAIサービスが自国語で弁護士試験の全領域を解いて合格ラインを達成したのは今回が初めてです。日本では個別企業が自社開発AIで司法試験の短答式問題を78.6%の正答率で合格ラインに到達した事例がありますが、これは短答式試験の一部領域であり、全領域での合格ライン達成例はありませんでした。
スーパーロイヤーの今回の成果は、法律に特化したAIサービスの性能を示す事例として、韓国と類似した法制度・弁護士試験制度を持つ日本の司法試験への応用も期待されています。

■GPT-4.5は74問、Claude 3.7 Sonnetは68問正解で不合格…スーパーロイヤーはグローバル最新AIモデルと比較しても圧倒的に高い性能をみせる
スーパーロイヤーの成果は、OpenAIのGPT-4.5やAnthropicのClaude 3.7 Sonnetといった最新のグローバルビックテックによるAIモデルと比較しても圧倒的に優れています。当該モデルを同じ試験問題で評価した結果、GPT-4.5は49.3%の正答率、Anthropic 社の最新型Claude 3.7 Sonnetは45.3%の正答率を記録し、いずれも合格ラインには届きませんでした。
これはスーパーロイヤーが複雑な法律知識を理解し、実際の試験レベルの問題を解決する上で世界トップクラスの競争力を備えていることを意味します。

■高品質な法律データと回答精度の検証により最適な回答を実現
Law&Companyが自社開発していた既存のAI システム(BigCaseGPT)では2023年の韓国弁護士試験で53.3%の正答率を記録しており、これはスーパーロイヤーが74%を達成する前の最も高い得点でした。
スーパーロイヤーが高い性能のAIを提供できる背景としては、高品質な法律データ、最新のAIエージェント技術、高度な検索拡張生成(Advanced RAG)技術の活用が挙げられます。スーパーロイヤーは495万件の判例データに加え、法律書籍600冊以上を独占的に利用し、回答の精度を大幅に向上させました。
技術面でもAIエージェントを駆使した高度な検索拡張生成(Advanced RAG)技術を採用し、必要な情報が見つかるまで検索条件を変え、ユーザーが思いつかなかった情報まで含めた高精度な回答を提供することで最終的にユーザーの期待値を超えた正確かつ豊富な回答を提供します。

■スーパーロイヤーのサービスの高度化に注力し、日本市場進出を様々なチャネルで模索
Law&Companyは今後も回答精度向上やハルシネーションの最小化を目指し、スーパーロイヤーを法律業務の効率化に貢献するサービスとして発展させます。さらに、複雑な法律業務を高度に処理できるようワークフローを考慮し、推論モデルを加味した高度なAIエージェント技術に集中します。
これらを通じて業務の統合とユーザビリティの改善を果たし、法務業務への従事者がよりコアかつ創造的な業務に集中できるよう、寄与したいと考えています。
また、独自の技術競争力を基盤に日本市場進出を加速する予定です。Law&Companyは昨年4月に東京の経団連会館で開催された「日韓スタートアップ連携フォーラム」に参加し、日本市場への進出目標を表明しました。現在、日本の大手リーガルテック企業と積極的に交流を進めており、協力関係を築いています。今後、韓国市場での立場をさらに強化し、グローバル市場においても成果を上げていく予定です。
株式会社Law&Companyについて
Law&Companyは2012年に設立された韓国を代表するリーガルテック企業です。IT技術を活用した
法律サービスの一般化・高度化を目指しており、様々な分野で高い評価を受けています。
■主なサービス紹介
ロートーク(Lawtalk) https://www.lawtalk.co.kr/
総合法律ポータルであるロートークは2014年にサービス開始し、弁護士と依頼人が自由に交流できるオンラインプラットフォームを提供しています。依頼人はロートークを通じて弁護士検索を含め法律に関する様々な情報を検索でき、法律の専門家をみつけ抱える問題を解決することができます。弁護士側は自身の専門分野を強化しながら、新規顧客を効率的に獲得できます。2025年3月末時点での累計法律相談件数は約150万件、毎月2万件以上の新規相談が行われるなど、高い利用率を誇っています。
ビッグケース(Bigcase) https://bigcase.ai/
2022年に提供を開始したビッグケースはAI技術を駆使した高度な検索機能を備える総合情報サービスです。現在のビッグケースは有料サブスクリプションサービスである「ビッグケースPlus」を提供しており、495万件の判例と韓国司法行政学会で発刊する基本法の注釈書と法学行政分野の論文など膨大な法律データを制限なく検索できます。また「ビッグケースPlus」を利用中の弁護士会員には95万件以上の一審刑事判決データを分析し、644種の適用法条に関する統計データをわかりやすく視覚化する「ビッグケースグラフ」も提供しています。
スーパーロイヤー(SuperLawyer) https://superlawyer.co.kr/
2024年7月に法律専門家向けにリリースされた生成AIベースの法律アシスタントサービスです。商用大規模言語モデル(LLM)を利用したLaw&Company独自の革新的なアーキテクチャを採用し、「法律リサーチ」「草案作成」「文書要約」「文書ベースの対話」「事件ベースの対話」などの機能を提供しています。スーパーロイヤーは韓国の開業弁護士の約23%にあたる7,000人以上が加入して急速に成長しており、Cluadeの開発企業であるAnthropicやマイクロソフトなどグローバルテック企業からも革新的なサービスとして高い評価を受けその技術力を証明しています。
■株式会社Law&Company 会社概要
社名:株式会社Law&Company
本社:大韓民国 ソウル特別市 カンナム区 テヘラン路 420, 19F
設立:2012年 7月
代表:代表取締役・CEO キム・ボンファン(金本桓)
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