金子未弥個展「未発見の小惑星観測所」開催と公開制作のご案内
3331 GALLERY #044 3331 ART FAIR recommended artists
この度、アーツ千代田 3331では8月19日(金)〜10月2日(日)の会期にて、3331 ART FAIR レコメンドアーティスト特別企画として、金子未弥による個展「未発見 の小惑星観測所」を開催いたします。
金子未弥は「都市とは何か」と疑問を抱いたことがきっかけで、 工業用資材を用いたインスタレーションや、ワークショップを通じて聞き取った参加者の記憶や経験を辿りながら、見えない都市の姿を顕在化させるプロジェクトや作品制作を行っています。金子との対話の中で人々は自身の持つ都市の記憶やイメージを語り、金子は地理学上の束縛からは一切離れ、画面に都市の名や人々の記憶そのものを刻みつけていきます。やがて眼前には全く新しい都市の肖像が現れ出てくるのです。
本展では、会期中展示室内で金子未弥による公開制作を実施いたします。参加者が直接電話で作家と会話をし、参加者から聞いた内容を元に作家が地図を想像し、会場内で「未発見の小惑星」を描いていきます。また会期中の関連イベントとして、 人類学者/デザイナーの中村寛氏との対談や、展示最終日には本展を契機に仕上がった作品を前に金子未弥によるクロージングトークも実施いたします。
つきましては、本展をぜひ広くご周知頂きたく、何卒ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
<開催概要>
□展覧会名:3331 GALLERY #044 3331 ART FAIR recommended artists
金子未弥個展「未発見の小惑星観測所」
□会 期:2022年8月19日(金)〜10月2日(日) 会期中無休/入場無料
□時 間:11:00-19:00 *最終日は18:00まで
□会 場:3331 Gallery(101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 1階 104)
□主 催:3331 Arts Chiyoda
□U R L :https://www.3331.jp/schedule/005615.html
<公開制作について>
会期中、展示室内でアーティストによる公開制作を行います。電話で作家と参加者が直接会話をして、参加者から聞いた内容を元に地図を想像し「未発見の小惑星」を描いていきます。公開制作に参加される方は、3331 Arts ChiyodaのSNS等で作家在廊状況をお確かめの上、直接会場にお越しください。
<関連イベント>
1.金子未弥×中村寛トークセッション「誰も気にも留めない都市論のために」
日時 9月23日(金・祝)17:00 ‒ 18:30 ※参加無料/要予約(7月30日(土)10時〜予約開始)
2 .金子未弥によるクロージングトーク
日時 10月2日(日)15:30頃 ‒ 16:30終了予定 ※参加無料/予約不要
■ アーティスト・ステイトメント
誰かに話さなかったら、きっと忘れ去られてしまうくらいささやかな場所の記憶も、実は都市を構成する大切な要素であるはずです。 同時に、その記憶に誰もたどり着くことができないという点は、まるで確実に存在しているけど見ることのできない未発見の小惑星のようでもあります。 誰かが語る場所の記憶に耳を傾けながら、数光年離れた先に漂っている都市のイメージに思いを馳せる試みを行います。
ー金子未弥(アーティスト)
■ 金子未弥(Miya Kaneko)|作家プロフィール
1989年 横浜生まれ
2017年 多摩美術大学大学院 美術研究科博士後期課程 修了、博士号(芸術)取得
2022年 「コスモスが咲いたら花束を作って誰か知らない人に渡してください」 大久保分校スタートアップミュージアム つくりえ-TSUCULIE-(栃木)
2022年 「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」京都市京セラ美術館(京都)
2021年 「MIND TRAIL奥大和 心のなかの美術館」(奈良県天川村)
2021年 「BankART U35 2021」BankART KAIKO(横浜)
2021年 「FUTURESCAPE PROJECT」象の鼻テラス(横浜)
「人の記憶も都市を構成する要素であるならば」という考えのもと、人々の記憶にもとづいて実在しない都市を思い描く。インスタレーションや、ワークショップを行って参加者の記憶や経験を辿りながら見えない都市の姿を顕在化させるなど、多様な手法で都市を追求した作品を発表している。2022年「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」準グランプリ受賞。主な展示に「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」(京都市京セラ美術館、京都、2022年)、「MIND TRAIL奥大和 心のなかの美術館」(奈良県天川村、2021年) 、「FUTURESCAPE PROJECT」(象の鼻テラス、横浜、2021年) https://www.miyakaneko.com/
■ 推薦者の言葉
金子未弥は地図と格闘しているんだな。かつて私はそんな印象をもった。そのとき彼女は、大きなアルミ板に地名を刻印することで、地図の背後にある、都市の記憶という問題系に向き合っていた(《地図より都市を望む》《内在する都市》2015) 。地図には掲載されにくいことがらがある。音や匂い、個の記憶などだ。金子さんはその忘却に抵抗し、叫ぶように新しい地図を打ち立てようとしているかに見えた。その後金子作品はさらに展開する。他者が語る地図の記憶に出会った彼女は、都市がわからなくなっていく。けれども、「わかっていたこと」を学びほぐすことで、金子はかろやかに飛躍し、地図を翻弄するかのような表現を紡いでいく(《見えない地図を想像してください》2018、他)。
出会った声に引き込まれてあそぶことをおぼえ、見知らぬ地図を生成させる金子を、羨ましく思う。 ー 中村 寛
中村寛 Yutaka Nakamura
人類学者/デザイナー。多摩美術大学美術学部リベラルアーツセンター/大学院教授。アトリエ・アンソロポロジー代表 。日本とアメリカをフィールドとして、暴力や社会的痛苦、反暴力の文化表現や脱暴力の仕組みづくりなどのテーマに取り組む一方、人類学に基づくデザインファームを設立。企業経営者やデザイナー、アーティストなど、さまざまなつくり手たちと協業する。著書に、『アメリカの〈周縁〉をあるく――旅する人類学』(平凡社、2021年)、『芸術の授業――Behind Creativity』(編著、弘文堂、2016年)、『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国,2015年)などがある。
■ 関連イベント/公開制作について
1.金子未弥×中村寛トークセッション「誰も気にも留めない都市論のために」
本展開催にあたって、アーティストの金子未弥と人類学者でデザイナーの中村寛氏をお招きしトークセッションを行います。今回の公開制作の様子とともに、人類学に基づくアプローチで、金子の創作の本質に迫ります。
日 時 : 9月23日(金・祝)17:00〜18:30 料 金 :無料 / 要予約
会 場 : 1F 3331 Gallery 会場内(予定) 定 員 : 15名
予約方法: 7月30日(土)10:00〜予約開始
※Peatixにて予約受付。詳細はウェブサイトよりご確認ください
2 .金子未弥によるクロージングトーク
本展最終日に、この度の公開制作で完成した作品を前に、金子未弥による作品解説、並びにギャラリートークを実施します。
日 時 : 10月2日(日)15:30頃〜16:30終了予定
料 金 : 無料/予約不要
会 場 : 1F 3331 Gallery 会場内
会期中の公開制作について
本展では、会期中金子未弥による公開制作を実施します。参加者が電話で直接作家と会話をし、参加者から聞いた 内容を元に作家が地図を想像し、展示室内で「未発見の小惑星」を描いていきます。作品が徐々に仕上がっていく過程をお楽しみください。
※来場者は、公開制作中のみアーティストと電話で通話することができます
※公開制作の過程やアーティストの在廊日は3331 Arts ChiyodaのFacebook、Twitter等のSNSでご案内いたします
※公開制作中は作家から一定の距離をとった鑑賞ポイントから展示室内をご覧頂きます
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