RLWRLD、シードラウンドで22億円の調達を実施。ロボティクス・ファウンデーションモデルAIによるイノベーションを推進

RLWRLD Inc.（本社：韓国ソウル市、代表取締役：リュ・ジュンヒ、以下「リアルワールド」）は、シードラウンドにおいて日本と韓国のベンチャーキャピタルおよびCVCから約22億円の資金を調達したことをお知らせいたします。

リアルワールドは、製造現場で活用できるロボティクス・ファウンデーションモデル（Robotics Foundation Model、以下「RFM」）技術を開発するフィジカルAIスタートアップです。RFMは言語ベース

のLLMとは異なり、実環境で動作するAIを実現するための基盤技術であり、製造・物流・サービスなど様々な物理的産業との融合が不可欠な次世代AI分野です。

リアルワールドは、インテルに買収されたコンピュータビジョン企業OLAWORKSを創業したAIの専門家であり連続起業家であるリュ・ジュンヒが代表を務めています。経営陣には、ユニコーンスタートアップのCTO経験者やBCGのマネージングディレクター出身者など、各業界にて豊富な経験を持つ人材も参画。また、KAIST AI大学院の教授であるシン・ジンウChief Scientistが研究開発を主導しており、韓国トップクラスの大学および研究機関から最高レベルの人材が集結しています。現在、独自のAIアーキテクチャ、製造業データに基づくRFM学習プラットフォーム、AIとロボット間の相互運用技術などを通じて、産業現場ですぐに活用可能なRFMソフトウェアを研究開発中であり、これらの技術を組み合わせて製造現場の複雑な課題に対応できる実用的なAIソリューションの実現を目指しています。

■ シードラウンドの資金調達について

今回、シードラウンドでの約21億円規模の資金調達は、日本と韓国の主要ベンチャーキャピタル（VC）と大手企業CVCの共同参加により実現しました。VCではグローバル・ブレインをはじめ、Mirae Asset Venture Investment、Hashed等が参加。また、ANAホールディングス、KDDI、三井化学、PKSHA Technology、島津製作所（※アルファベット順）のCVCファンドに加え、韓国からもLG電子、SKテレコム、DRBなどが戦略的投資家として参加しました。本資金調達により、リアルワールドは実世界データに基づいたより迅速で実用的なRFM技術の競争力を確保し、グローバルフィジカルAI市場をリードするための基盤を構築する予定です。

■ 今後の日本国内での事業展開について

リアルワールドは2025年に日本拠点を設立し、本格的な事業展開を拡大する予定です。日本の製造業が直面する核心的課題の解決を目指し、世界最高水準のロボットおよびセンサー技術を有する日本企業との戦略的協業を積極的に推進してまいります。

日本は産業用ロボット、精密センサー、自動化システムなどハードウェア分野で卓越した技術力を有しており、リアルワールドは日本の優れたハードウェア技術と自社のRFMソフトウェア技術を組み合わせることで、新たなシナジーを創出したいと考えています。日韓両国の技術的強みを結合した新たな産業イノベーションのモデルとなるべく、さまざまなロボットおよびセンサーシステムに対し、リアルワールドのRFM技術を柔軟に適用可能なエコシステムの構築を目指します。

さらに、日本の先導的なAIおよびロボティクス研究機関との学術的な協力関係も拡大していきます。主要大学の研究所や国立研究機関との共同研究を通じて最先端RFM技術開発を強力に推進し、日本の優れたロボティクス研究インフラとリアルワールドのデータ駆動型AI技術を融合させることで、グローバルRFM技術標準をリードしてまいります。

そして将来的には、深刻な人材不足問題に伴う「職人の技術継承」の課題にも挑戦したいと考えています。世界的な製造強国である日本のものづくりの技術をロボットが継承できるよう、ヒューマノイドロボットを製造現場に直接投入する実証プロジェクトも検討中です。今回の資金調達における戦略的投資家とも連携し、熟練工の精密な技術をRFM技術で実現することで、職人の皆さんが持つ技術を次世代へつないでいきたいと考えています。

【リアルワールド 会社概要】

• 法人名：RLWRLD Inc.

• 代表：リュ・ジュンヒ

• 設立：2024年7月

• 所在地：韓国ソウル

• ホームページ：https://rlwrld.ai/

【本件に関するお問い合わせ】

• RLWRLD Inc. 広報担当：アン・ジユン (Hensen Ahn)

• Email: [e-mail]