閉店寸前のラーメン屋が、再び灯る。──22年続いたラーメン店を28歳が継承。“この世から二日酔いを無くす”会社が生まれるまで
オルニ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:熊崎雅崇)は、創業22年を迎え閉店した愛媛・松山のラーメン店を継承し、2024年7月より“しじみラーメン”の再生プロジェクトを本格始動いたしました。
閉店寸前だった店舗での修行から始まり、100回を超えるスープ試作、そして松山本店のリニューアルオープン──
東京進出を見据えたこの挑戦は、「日本の宝を絶やさない」という想いを胸に、静かに動き始めています。

■ 運命の出会いは、「一杯のラーメン」から始まった。
2024年7月、愛媛・松山の深夜。
一杯のラーメンとの出会いが、私たちの人生を変えました。
そのお店は、22年間、夫婦で営まれてきたラーメン屋。
「しじみらーめん 父ちゃん・母ちゃん」と呼ばれ、愛媛県松山の夜の街で愛されてきた場所です。
そのお店で提供されていた「しじみラーメン」は、ひと口で心と身体に沁みわたる、やさしさと力強さを持った一杯でした。
どこか懐かしくて、でも確かに唯一無二の味。
その背景には、22年間にわたって愛媛県松山市で愛され続けてきたご夫婦の歩みがありました。
店を切り盛りしていたのは、温かくて誠実な“父ちゃん母ちゃん”の愛称で呼ばれていたご夫婦。毎日、変わらぬ手間を惜しまず、真心を込めてラーメンを作り続けてきたその姿に、私たちは深く胸を打たれました。
しかし、店主の高齢化と人手不足により、店はまもなく閉店を迎えようとしていました。
「この味が、もう誰の口にも届かなくなるのはあまりにも惜しい」
そんな強い思いから、私たちは事業継承を申し出て、松山で修行を始めました。

■ 36日間の修行、100回以上の試作。
すべては、あの「一杯」に追いつくために。
厨房に立つと、寸胴からふわっと立ちのぼる、しじみの香り。
出汁の取り方、火加減、昆布との相性──ひとつひとつが繊細で、再現は簡単じゃありませんでした。
「もう一回、やってみようか」
店主のその一言が、胸に刺さります。
何度も、何度も作り直しました。気づけば、試作は100回を超えていました。
自分の味ではない。けれど、自分の手で、守りたい味。
その一心で、スープを作り続けました。

■ オルニ株式会社のはじまり。
しじみから生まれた、未来への覚悟。
私たちはこのラーメンに、命を救われたような気がしています。
だからこそ、しじみに敬意をこめて、社名を「オルニ株式会社」と名づけました。
ミッション:「日本の宝を絶やさない」
ビジョン:「世界中の肝臓を癒す」
スローガン:「この世から2日酔いをなくす」
この挑戦は、ただのラーメン屋の継承ではありません。
地方で失われゆく“本物の味”を、次の時代につなぐこと。
そして、しじみという食材の可能性を、世界に届けること。
そのすべてを背負って、オルニ株式会社は動き始めました。

▪️しじみまぜそば”を新たに開発中──2025年5月よりスタート予定
オルニでは現在、スープを使わない新たな挑戦として、
「しじみまぜそば」の開発に着手しています。
「ラーメン=スープ」という常識を一度外し、
しじみの旨みを“凝縮ダレ”と“麺”の絡みでどう表現できるかをテーマに、
タレの配合や脂の種類、香味素材などを日々試作中です。
2025年5月より、松山本店・西麻布店にて試験提供を予定しており、
“飲んだ後でも食べやすいまぜそば”として、新たな定番化を目指しています。
「この世から二日酔いをなくす」──その世界観を、
スープなしでも体現するための“次なる一杯”が、まもなく誕生します。
オルニ株式会社
「日本の宝を絶やさない」というミッションを掲げ、島根県宍道湖産の生しじみを主役にした“しじみラーメン”を展開。
深夜営業で愛された味を受け継ぎ、現代のライフスタイルに寄り添う「肝臓を癒すラーメン」を全国へ発信。
2024年に松山本店を再始動後、東京・西麻布店をオープン。
「この世から2日酔いを無くす」をスローガンに、しじみの可能性を広げている。
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ビジネスカテゴリ
- レストラン・ファストフード・居酒屋中食・宅配
- ダウンロード