【展覧会】「ホルベイン・スカラシップ成果展2023」をN&A Art SITE にて開催
奨学生とより密接な関係性を構築することをミッションに掲げるホルベイン・スカラシップ奨学制度。その一環として、奨学生の成果展を開催いたします。
本展では、346名の応募者から、第34回スカラシップ奨学生として選出された7名の作品を展示します。
第34回ホルベイン・スカラシップ奨学生<出品作家>
青山 夢、熊倉 涼子、野原 万里絵、濱口 綾乃、濱元 祐佳、深田 桃子、山﨑 愛彦
ホルベイン・スカラシップは、国内で活動する作家への支援として、ホルベインの取り扱う多様な材料・用具を提供しています。1986年の制度開始以来、スカラシップ認定者は延べ1000名にも達し、作家の活動と、美術界の発展を支えています。
今回も346名の応募者の中から、3名の審査員、堀 元彰(美術評論家)、畑井 恵(水戸芸術館現代美術センター 学芸員)、仙石 裕美(画家 FACE損保ジャパン日本興亜美術賞2018グランプリ 2004ホルベイン・スカラシップ奨学生)により、7名の奨学生が選出されました。
ホルベインから支給した色材をメインに使用した作品と共に、色材・画材道具が制作にどのような変化をもたらしたのか、奨学生それぞれの目線で語ったコメントも一緒に展示します。
支給された油絵具やアクリル絵具、メディウムや画筆など、今まで触れたことがない新しい画材と対話し、取り入れることで、今までの表現をさらに広げるだけでなく、絵画と画材の、その先にあるものを探る展覧会となります。7名の奨学生の新しい一面をご覧いただき、今後の活躍にどうぞご期待ください。
*画像はスカラシップ認定前のものを含みます。
*掲載作品と展示作品は異なる場合があります。
■作家ステイトメント、奨学期間中の取り組みについて、奨学期間中に最も使用したホルベイン製品についてなど
◎技術面の変化と並んで、モチーフの歴史的な意味の積層と絵画の層構造がコンセプト面で繋がったことは大きかったです。これは画材を色々と試してみることで、結果的に絵画について改めて考える機会となったためだと考えています。絵画の技法や性質から出発することの面白さを再確認しました。(熊倉涼子)
◎自身が制作拠点とする大阪・北加賀屋の共同スタジオ(Super Studio Kitakagaya)にて、子どもたちを招いて協働制作を行った。アクリリックカラー[ヘビーボディ]シリーズをほぼ全色そろえ、子どもたちにはそれらを存分に使って描いてもらった。作家と同じ絵具や道具に触れて共に描くことが、子どもたちの絵に対する感じ方を大きく更新し、絵を描く喜びに繋がることを実感したことで、質の高い絵具や筆、使ったことのない製品に幼いときから触れることの重要性を改めて考えさせられた。(野原万里絵)
◎ホルベインのかたにアドバイスいただき、画用液で調整することと下地を半吸収性下地に変更した。以前より乾きは遅くなったが、作品が完成した後も艶は引かず気に入っている。
画用液も下地も知識は過去に教育機関で教わったままの状態でアップデートされず、疑問に思ったことがあっても相談できずにいたが、奨学期間中に画材について教えていただき、奨学品で新しい画材を広く試すことができたため、技術面でも作品をさらに良くできるように努めることができた。(濱口綾乃)
全文はこちら↓
○第34回奨学生の記録(電子ブック)「RECORD 2022」
https://holbein.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoxODkwMTl9&detailFlg=0&pNo=1
■審査員コメント
堀 元彰(美術評論家)
応募者数が増えたためか、多様な表現の、才気あふれるハイレベルな作品が揃った印象だった。ポートフォリオのページを繰りながら、何の審査会だっただろうと思ったほど、実力伯仲の公募展やコンクールを審査しているような錯覚を覚えた。
熊倉涼子、濱元祐佳ら、卓越した描写力に裏打ちされた色鮮やかな作品の一方で、触覚に訴えるような野原万里絵の絵肌や大胆かつ洗練された感覚を示す深田桃子の造形も強く印象に残った。ホルベインの画材を使ってどんな作品を制作してくれるだろう――審査の最終段階で最も気になったのはこの一点に尽きるかも知れない。
全文はこちら↓
○3名の審査員、堀 元彰(美術評論家)、畑井 恵(水戸芸術館現代美術センター 学芸員)、仙石 裕美(画家 FACE損保ジャパン日本興亜美術賞2018グランプリ 2004ホルベイン・スカラシップ奨学生)の講評。
https://www.holbein.co.jp/blog/topics/a640
■展覧会、イベントの詳細、最新情報はこちら
https://www.holbein.co.jp/blog/topics/a815
■ホルベイン・スカラシップとは
ホルベイン・スカラシップは優れた芸術作品の創造と美術界の発展を願い、国内で活動する作家を支援するためのCSR活動として発足。作品の形態を問わず色材(油彩・アクリル他)を必要としている作家に対して、ホルベインの取り扱う多様な材料・用具を提供することでその活動を支援しています。1986年の制度開始以来、認定者は延べ1,000名以上にも達します。過去の奨学生はこちらをご覧ください。 https://www.holbein.co.jp/scholarship/
第33回から制度の内容を一部変更し、受賞者とより密接な関係性を構築することを新たなミッションとして掲げ、「新しい」ホルベイン・スカラシップ奨学制度としてスタートいたしました。
この成果展の開催もその1つ。他にも新製品の開発に、奨学生の皆さんのご意見やアイディアを取り入れたり、奨学生同士の交流機会を創出をするなど、新たな試みをはじめています。
■展覧会概要
◎タイトル:ホルベイン・スカラシップ成果展 2023
◎会期:2023年5月9日(火)- 5月20日(土) ※5月14日(日)休廊
◎会場:N&A Art SITE
〒153-0051 東京都目黒区上目黒1丁目11-6
https://nanjo.com/
東急東横線・東京メトロ日比谷線『中目黒駅』正面改札口より徒歩5分
駐車場はございません
◎開廊時間:12:00〜17:30 (※5月14日(日)休廊)
◎休廊日:5月14日(日)
◎入場料:無料
◎主催:ホルベイン画材株式会社
URL :https://www.holbein.co.jp/scholarship/
SNS:
Twitter @HOLBEIN_WORKS(https://twitter.com/HOLBEIN_WORKS )
@HolbeinArt(https://twitter.com/Holbeinart )
Instagram @holbein_art ( https://www.instagram.com/holbein_art/ )
Facebook @HobeinArt ( https://www.facebook.com/HobeinArt/ )
◎協力:エヌ・アンド・エー株式会社、藤原羽田合同会社
■第35回ホルベイン・スカラシップ奨学生について
奨学生:荒井理行、大久保紗也、寺内大登、中田さつき、長嶺高文、堀至以、やましたあつこ
審査員:伊藤悠(HARUKAITO ディレクター/ギャラリーオーナー)、今井俊介(美術作家 /第 22 回ホルベイン・スカラシップ奨学生)、神山亮子(府中市美術館学芸員) ※五十音順
https://www.holbein.co.jp/blog/topics/a777
■このプレスリリースに関する問い合わせ先
藤原羽田合同会社 担当:ハネダ art@fujihane.com
■ホルベイン画材株式会社
業務内容:絵具色材、洋画材料、デザイン材料の製造卸並びに輸出入。
URL:https://www.holbein.co.jp/
ホルベイングループはおかげさまで2020年に創業120周年を迎えました。今後も一層の努力を重ね、企業活動を通じて芸術文化の発展振興に寄与する活動を推進して参ります。
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